応援コメント

第369話 未来へ続く道 ー最終回ー」への応援コメント

  • 主人公の輪廻ってなんですか?

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。

     主人公カインと転生の関係についてですが、毎日更新していたのでそのあたりの説明が不足したかもしれません。今後手直しする際に考慮させていたさきます。


     さて、この物語で転生者と呼べるのは①エクストとシュトルテネーゼ、そして②ドリスの三人です。

     ①エクストとシュトルテネーゼの二人は太古において神竜と縁を結んだため、魂が神威を帯びて転生を繰り返す存在になった者です。二人は本来は神に等しい存在になっているのですが、邪神の最後の呪いによる残酷な運命の輪に囚われ、悪夢のような輪廻転生を繰り返す状態に陥っていました。

     この物語の時間軸ではエクストは貴天オズルとして転生していましたが、シュトルテネーゼはまだ単独で人の形を成さず、魂の欠片という形に各地に存在していました。
     その最も大きな欠片は、シュトルテネーゼと同じ聖ホルストイ帝国王家の血を受け継ぐ「古き血」を持つ主人公カインの魂の中に存在していました。そのためにカインはたびたびシュトルテネーゼの記憶を垣間見ることになったのです。ですのでカイン自身が転生しているのとはちょっと違います。


     貴天はシュトルテネーゼがこの時間軸で転生していないことに気づき、人工的に転生させる研究を始める一方で、彼女の魂の欠片を世界中から集めるために闇術師たちと手を結んでおり、この闇術師がカインの魂からシュトルテネーゼの魂をひきはがしました。

     貴天は、シュトルテネーゼが運命の輪から抜け出すために、運命の輪の舞台となっている世界そのものを破壊しても構わないと考えていたのですが、神竜の力を持つ時空竜が放った時空斬撃の攻撃で二人の呪いの運命の環が断ち切れ、二人は本来の姿を取り戻すのです。

     ②次にドリスですが、彼女は貴天がシュトルテネーゼの魂の器を造るために行っていたクローン研究の過程で製造された者です。寿命が30~40年程度に設計されていますが、先代の個体が寿命を迎えると次ナンバーの個体がその記憶をある程度引き継いで目覚める仕様になっており、数千年という時間を越えて世界を見守る存在になっていきます。

    ということで、転生関係の説明になります。
    長文になってしまいましたが、ありがとうございました。