第131話 魔獣との激闘1

 「準備万端だな! いくぞ、お前ら!」

 ネルドルはまるで海賊の親玉のように舟べりに足を乗せ威勢よく叫ぶ。

 さしづめ隣に立って不敵に微笑むゴルパーネはその妻と言ったところか。

 

 「よし開門だっ! 滑車を回せ! 出航するぞ!」

 俺は船首に立ち、門番に向かって叫んだ。


 ガラガラガラ…………。

 俺の声を合図に門の両側では数人掛りで滑車を回し始める。


 ギギギッ……木の軋む重々しい音がして村の外周を守る柵の一部がゆっくりと外側に向かって開いた。


 「丘舟部隊、出発よッ!」

 ゴルパーネが手を振り下ろして合図する。

 大門の見張台に備えられた大きな銅羅が重低音を響かせる。


 俺たちの船は船尾に戦いの女神に勝利を祈願する旗と出航を示す旗を揚げる。


 さらに柵のあちこちにある物見台から角笛が勇壮に吹き鳴らされる。その響きに背を押されるように帆一杯に風を受け丘舟が一隻、また一隻と湿原に滑りだして行く。


 「頼んだぞーーーー!」

 「ヤンナルネを倒してくれよーーーー!」


 門の両側に姿を見せた村人たちが村旗を振って叫ぶ。工房職人たちも仕事を中断して出てくると手を振っている。


 若い娘たちが集まって「せーの!」とタイミングを合わせ、「頑張ってーーっ! カイン様、ネルドル様ーーっ!」と大声で叫んだ。


 「なんだか照れるな」

 娘たちの中に人一倍大きく手を振るクラベルの姿がある。


 「ああ、だけどうれしいじゃないか、行くぞ!」

 ネルドルは手を振りながら湿原の奥地に向かって舵を切った。


 舟は軽浮き石のおかげで水苔に覆われた地表からわずかに浮いている。そのため水の抵抗がないので風を受けると速度が一気に加速するが、操舵に対する応答性は過敏すぎるほどである。今後、商用舟として運用するには反応が良すぎるのがかえって課題だとネルドルは漏らしていた。


 俺の股間の金ぴかアーマーが陽光に光り輝き、さわやかな風が吹き抜けていく。帆に一杯の風を受け、7隻の丘舟が隊列を組んで湿原を滑るように走っていく。


 「どうだ? 順調か? 訓練の成果がでているじゃないか?」

 舵と帆を操作しながら後続の舟を気にしているネルドルに声をかける。


 「ああ、遅れは無い。良くついてくる。もともと船乗りだった奴らは筋が良い。後は実戦でどのくらいやれるか……」


 「実戦経験があるのは、帝国の水軍にいたカストンくらいか? あとは全員素人だな」


 セシリーナも元帝国軍人として実戦経験が

あるが、それは秘密なので黙っておく。


 「経験不足は仕方がない。しかし、みんな必死に訓練して腕は上がっている。きっとうまくやれるさ」


 「うむ、ゴルパーネもかなり上達したな。手先が器用なんだな、彼女は」

 俺は昨日の訓練を思い出した。


 「まあな、何をやらせても俺より早く覚えるんだよな」

 うなずいたネルドルの視線の先、船首にいるゴルパーネ嬢は弩の調整に余念がない。


 俺はオリナの姿をしたセシリーナを見た。彼女は弓を背負ったまま片手で帆柱に触れながら前方を注視している。


 帆柱の前、舟のほぼ中央にクリスとアリスが座っているが、ネルドルやゴルパーネにはその姿は認識されていないようだ。おそらく彼女らが何か術をかけているのだろう。


 「そろそろ報告のあった地点に到着する。全員、索敵開始! この辺りに先発隊がいるはずだ! 魔獣の姿を探せ!」

 ネルドルが大声で叫んだ。その指示で俺も所定の位置につく。俺はこのリーダー舟から他の舟に合図を送るのが任務だ。


 そして全員が周辺監視を始めてまもなくだった。


 「あれを見て!」

 突然、オリナが前方を指差し、左舷のロープを掴んで身を乗り出した。


 「カイン! あそこ! 斥候の自警団が逃げているようだわ!」

 彼女が指さした先に全員の目が集まった。


 「!」

 湿地の林地帯から湿地へと次々と逃げてくる人の姿が見えた。追われているのだ!


 「馬鹿だ! 林の中と違って湿原に出たら身を隠す場所がないんだぞ!」

 ネルドルが叫んだ。


 次の瞬間、逃げる人の背後で木々がなぎ倒された。木っ端みじんに砕かれた木の幹が舞い上がり、巨大な影の主が林の奥から姿を見せた。


 「でかい! 逃げている人と比べると本当に大きい! あれがそうなのか!」

 俺は目を見張った。


 資料の本で見たのとは迫力が違う。全長20mメルティを越えるミミズというのはこれほど恐ろしいものなのか。その丸い口腔は巨大な牙で縁取られ、動物を丸飲みする真っ赤な肉の穴が迫ってくるようだ。


 「ゴルパーネ! 彼らから奴の気をそらすぞ、青い煙玉を弩で発射するんだ。身体に当てなくてもいい。近くに落ちれば効果がでるはずだ」

 逃げている人々は湿地で足を取られて、いくらも進まないうちに動けなくなっている。その背後に巨大な魔獣が迫り、もはや一刻の猶予もない。


 「わかったわ。青よね」

 ゴルパーネはてきぱきと青い矢をセットするとすぐに狙いを定め、その引き金を引いた。その動きはよどみがない。


 重低音の風切り音が響いて、矢が遠射される。


 右往左往する村人の背後に迫っていてミミズの前に水柱が上がった。その瞬間、紫色の煙が着弾地点から噴き出した。


 「よし、成功だ!」

 「うまいぞ! さすがはゴルパーネ」


 「よし、奴の気を引いた! こっちに来るぞ。何かに掴まれッ! カイン三番の旗をかかげろ!」

 「わかった!」

 俺は番号順に筒に入っている三角の旗を上げた。それを合図にネルドルが舵を切る。


 丘舟は隊列を維持したまま急旋回に入った。湿原が波立ち、鮮やかな弧を描いて船団が転身する。こちらに気づいた魔獣ヤンナルネが巨体をうねらせ、舟の軌跡を追ってきた。


 「来るぞ! こっちに来る! 凄く速いぞ、このままでは追い付かれる!」

 俺は焦って叫んだ。


 「カインこっち!」

 オリナに手を引っ張られた。二人して左舷から右舷へ重心を移動し、旋回を補助する。


 丘舟がステップするように弾けながらさらに急角度で旋回し、やがて復原力の限界近くまで大きく傾いていた船体が水平に戻り、再び加速に入った。


 船の主力武器の弩は前方にしか撃てない。


 後ろから攻撃されたらまずい。ちらりとクリスたちをみるが、平然と足でリズムを刻んで爽快な舟のスピードを愉しんでいる。彼女たちはまだ危険ではないと思っているのだろう。


 「六番と八番の旗だ! カイン!」

 ネルドルが操船しながら叫ぶ。


 「六と八、揚げる!」

 俺が四角と丸い印の旗を掲げると、左右を並走していた丘舟が少し間隔を置き始める。


 魔獣が接近しつつ、分散した獲物との距離を測るかのように頭を左右に振った。流石に湿地の主だ。その移動速度が尋常ではない。


 「オリナさん。弓で奴の気をこちらに引きつけてくれ! ド派手にやって構わないぞ!」

 ネルドルが水飛沫を浴びながら舵と帆を操る。


 「わかりました」

 オリナが船尾の俺の横に移動すると弓に見かけない矢をつがえた。先端がソーセージのように膨れた矢で、爆裂式の魔力を込めた矢だそうだ。


 「こっちに来なさい! 凄いのをお見舞いしてやるわ!」

 刹那、シュッとオリナが矢を放った。

 ヒュルルルル……と奇妙な音を響かせながら、物凄い勢いで魔獣の頭部に向かって矢が飛ぶ。魔力で速度と威力を高めた矢なのだろう。


 「どうかしら?」

 言うまでもなく見事命中。


 矢が奴の頭部に突き立った。命中だ! と思った刹那、とんでもない大爆発が起きた。

 「!!」

 地響きと旋風が吹き荒れ、周囲の湿地の大地が揺れた。


 「おいおい、冗談だろ? なに、今の?」

 俺は絶句である。

 どれだけ火力のある矢なんだ。

 オリナはにやっとイタズラっぽく笑った。


 「今のは攻城戦で城の外壁を崩す時に使う特級爆裂矢よ、どう? 凄いでしょ?」


 そんな危険な矢、いつも持ち歩いていたのか? 

 魔法のポシェットの中に入っていたのだろうが全く知らなかった。もし何かのはずみで爆発したら、俺たちなんか軽く消し飛ぶんじゃないのだろうかと顔が青くなる。


 そういえば、初めて森で抱き合った時、あまりの激しさに「危ない、爆発しちゃう、爆発しちゃう!」と叫んでいたのはアレのことだったのか? 俺が爆発するをまだ耐えてって意味かと今の今まで思ってた。


 もうもうと吹きあがる黒煙が風に押し流されていく。

 煙の中から上顎に相当する口唇が吹き飛んで赤い肉がむき出しになった魔獣ヤンナルネが姿を見せた。


 狂ったように飛び跳ねながら俺たちの舟を追ってくる。奴を激怒させてしまったらしい。湿地が波打ち、地震のように揺れる。


 「ネルドル、来るぞ! さっきより速い!」


 「大丈夫、予定通りだ。ゴルパーネ、準備はできているか?」

 ネルドルが帆を操りながら言う。

 「いつでもいいわ!」

 ゴルパーネは親指を立てて笑った。


 「よし、仕掛けるぞ! 根性をすえろ! カイン! 四番と八番の旗だ!」

 そう言ってネルドルが帆を引き絞って縮め、風を流す。推進力が見る見る落ちて減速に入った。


 「ちょっとちょっと、速度が落ちてる!」

 俺は青ざめながらも、急いで旗を掲げる。

 魔獣の巨大な口が背後から音を立てて迫る。


 その時、左右の丘舟がすうっと展開し、俺たちの舟を追う魔獣ヤンナルネの側面から背後に回り込んだ。


 「オリナさん! もう一発頼めるか!」

 「わかったわ」

 オリナが弓を引く。


 「おいおい、こんなに近距離であれを撃つのかよ!」

 魔獣の大きな口はもはや舟のすぐ後ろなのだ。いや、実際は距離はあるのだろう、あまりの巨大さと恐怖心のせいですぐ後ろにいるように見えるのだ。

 俺が慌てて帆柱にしがみついた直後、オリナが矢を放っていた。


 「うわっ!」

 爆風が背後から俺たちの舟を加速させながら宙に浮かせる。猛烈な風と轟音の中で、俺は帆柱に捕まっているのが精一杯だ。左右に揺らされ、少し油断すると舟から放り出されそうだ。


 「今だぞ!」

 ネルドルが大声で叫んだ。


 その声が届くはずもないのだが、訓練の成果だ。魔獣の左右に回り込んでいた仲間の丘舟から弩が一斉に放たれた。その貫通力は凄い。


 頭部をオリナの爆裂弾で破壊され混乱する魔獣が、大きく仰け反って血しぶきが舞った。


 「やったぞ!」

 「見ろ! 逃げるぞ!」

 左右から撃ち込まれた弩によって胴体に穴を開けられ、その紫色の体液が流れ出す。戦意を失ったのか、魔獣は林に向かおうと体の向きを変え始めた。


 「逃がさんぞ、こいつはここで仕留める!」

 ネルドルは帆を広げると急に舟を旋回させた。俺たちはその勢いで右舷側に倒れ込む。舟は見事な操船で魔獣の背後に回り込んでいく。


 「ゴルパーネ! オリナさん! 今だ、撃て!」

 ゴルパーネが弩を撃つ。

 オリナが矢を放つ。


 火柱と黒煙が同時に上がった。立ち昇った煙の中に肉片が混じって、バラバラと四散する。煙が消えていくと湿地に大きな肉塊が点在しているのが見える。そこに動いているものはいない。


 「見ろ、やったぞ!」

 ネルドルが丘舟の速度をゆっくりと落した。


 「やりましたね!」

 俺たちの舟の周りに丘舟部隊の舟が集まってきている。

 確認のため近づくと完全にバラバラの肉片になった魔獣の死骸が左右に広がっている。


 「凄い! やったぞ! 俺たちはあの魔獣を倒したんだ!」

 周りの連中は大喜びだ。

 ネルドルが俺を見て親指を立てた。ゴルパーネとオリナも抱きあって喜び合っている。



 ーーーーーーーーーー


 「来た……」

 「そうですね……」

 その時、クリスとアリスがぽつりとつぶやいた。


 ゴゴゴゴと湿原が大きく波打った。

 全員の目がに釘づけになる。

 圧倒的に巨大な影。

 林の木々をなぎ倒しながら、絡み合う2匹の超巨大な魔獣ヤンナルネがその凶悪な姿を現した。


 「おい、冗談だろ?」

 ネルドルも呆然と見上げる。


 それはあまりにも巨大だ。全長は40mメルティを越えるのではないだろうか。太さもさっきの奴の倍以上もある。魔獣が移動するだけでなぎ倒された木々が吹き飛んでくる。


 「さっきのは幼獣。あれが大湿原の主、魔獣ヤンナルネの成獣です。ついに出てきましたね」

 いつの間にか俺の隣にアリスが立っていた。その表情は凛々しく目が真剣だ。美しい……一瞬見蕩れてしまう。


 「び、ビビるな! 奴も倒す! さっきと同じようにやればできる! ただ図体がでかいだけのミミズだ」

 ネルドルが周りの舟に向かって大声で叫んだ。その声に俺もハッと我に返る。


 「やりましょう!」

 「やってやる!」

 左右を並走する舟上で、片手を振り上げて男たちが答えた。


 「1匹づつ誘い出して、倒すぞ!」

 そう言いながらネルドルは帆を張り直し、山脈から吹き降りる強い風を受け、俺たちの丘舟は再び急加速した。


 アリスは綱を掴んで舟の縁に片足を上げたまま魔獣の動きを注視している。黒いスカートの裾がはためき、その姿はかなりカッコいい。

 クリスはまだ呑気に座ったままで動こうともしていない。絶対の自信があるのだろう。危機感皆無な様子を目にすると緊張感がちょっとだけ和らぐ。


 「ゴルパーネ! あいつらの鼻先を横切る! その時に例の矢を叩きこんでくれ! 外すなよ」

 「わかったわ!」


 「その後の手順は同じだ! オリナさんも!」

 「了解したわ!」


 「大丈夫なのか、あのでかさ。すごいぞ」

 俺は風に目を細めながら次第に近づいてくる魔獣を見つめた。


 「心配なら、そろそろ私が出ますか? その……」

 アリスが言いかけたが、そのスカートをクリスが掴んだ。

 「余計な事、しない。まだ、待つ。カインがもっと活躍する」

 何か俺に期待しているようだが、俺は直接戦闘に関してはどちらかというとお邪魔虫状態なのですけど。


 「ここからスピードを上げるぞ! 振り落とされるなよ! カイン、一番の旗を!」

 舟の横ゆれが大きくなる。湿地の表面がかなり凸凹しているようだ。魔獣の重さとその力で表面が変形してきているのだ。

 俺は投げ出さそうになりながらも旗を揚げた。


 それを合図に船団は一気に船足を速めた。


 魔獣はこちらの動きに気づいている。

 大顎を開いて身をうねうねと蠢かして迫ってくる。その巨大な牙が粘液で光っていた。


 「ゴルパーネ今だ! 撃て!」

 ネルドルの声と同時に弩が吠えた。

 着弾と同時に先ほどと同じ紫色の煙が立ち上る。その前を舟は横切ろうとする。


 「あっ!」

 急な揺れで、矢を構えようとしていたオリナの態勢が崩れた。突然跳ねあがった舟が今度は落ちる。


 「危ない!」

 俺は片手でロープを掴んだまま、浮き上がったオリナの腰を受けとめ、彼女の腰をしっかりと抱く。危なかった、彼女が舟から振り落とされるところだった。


 「ありがとう、このまましっかり抱いてて!」

 そう言ってオリナは煙の中から現れた魔獣目がけて爆裂矢を放つ。直後、爆音と共に紫の煙で混乱した魔獣の頭部が一部吹き飛んだのが見えた。その猛烈な爆風を背に丘舟の一団が広い湿原の中を滑る。


 「うまいぞ。絡み合っていた魔獣が分離した。手負いの方が一匹で追ってきている。まずは奴を仕留めるぞ!」

 汗だくになったネルドルが俺とオリナに声をかけた。


 オリナは腕の中から俺を見上げ、うなずいて微笑む。

 信頼しあっているからこそ、互いに身を任せ、彼女は思いっきり弓に集中できるのだ。


 「カイン! 作戦旗だ! あれを掲げろ!」

 「おう、作戦旗だな! あった、これだな!」

 俺は急いで旗を交換した。ネルドルは模擬戦でさんざん訓練した集団戦闘法を行うつもりだ。俺はするすると旗を揚げる。


 「ネルドル! 弩の準備はできたわ。いつでも仕掛けられるわ!」

 ゴルパーネが船首で振り返った。


 「よし、旋回して攻めにまわるぞ! みんな掴まれ!」

 その声と共に丘舟が船体を傾け、湿地に弧を描くように水跡を残す。俺はオリナが振り落とされないようにしっかりと抱きしめた。舟は船尾をスライドさせながら急旋回していく。


 「敵は正面から来ているぞ! 矢の準備!」

 そう言ってネルドルは帆を操る。

 後方の丘舟たちも良く訓練された動きで追随し、船首の弩を構えている。


 正面に巨大な顎が迫る。

 さっきの攻撃では多少口が裂けた程度らしい。


 「こいつは歯ごたえがありそうだな。倒れるまで何度でも繰り返すぞ! 歯を食いしばれッ!」

 ネルドルが帆を目一杯に広げて叫ぶ。


 舟は最大船速で、弾むようにその攻撃圏内に突っ込んでいった。

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