デーヴ
【作品情報】1993年 アメリカ 監督: アイヴァン・ライトマン
【あらすじ】
ボルティモアで職業斡旋所を経営するデーヴ・コーヴィックは現職の大統領ビル・ミッチェルと瓜二つ。大統領のものまねショーを見たシークレットサービスに着目され、大統領の影武者を演じることになる。
デーヴが影武者を演じている頃、大統領は不倫中に突然意識を失う。デーヴはそのまま大統領を演じることになった。そして大統領と夫人が険悪な仲であることを知る。
デーヴは持ち前の人の良さと庶民目線の発想で職務をこなし、親しみを持たれる。周囲の人間は騙せたが、ファーストレディ、エレンを騙すことはできない。本物の大統領が職務不能と知ったエレンは、一度はホワイトハウスを去ろうとするが思い直してデーヴに協力することになった。
大統領が影武者であることを知る強欲な補佐官アレクサンダーは、誠実なナンス副大統領の汚職の罪を被せて自らが大統領にのし上がろうとしていた。
【見どころ】
大統領の影武者に抜擢され、本物の大統領の代わりに活躍をするという痛快な物語。困った人を助けたいという志を持つデーヴが周囲の人間に愛され、心を溶かしていく姿は見ていてほっこりする。
大統領夫人エレンとのロマンス要素もあり、孤独な夫人が心優しいデーヴに惹かれていき、明るい笑顔を取り戻す姿も良かった。
そのまま大統領になってしまえば万事良し、と思いきや悪の補佐官アレクサンダーが何やら企んでおり一筋縄ではいかない。そしてもちろん、本物では無いから国民を騙し続けることもできない。
派手ではないがコメディ要素もあり、笑える作品でもある。
この折り合いがどうつくのか、ぜひ最後まで見届けて欲しい。
【感想】※ネタバレ含
良い映画です!デーヴの優しさに心が熱くなるし、ファーストレディのエレンとのロマンスも応援したくなる。強面のシークレットサービスもデーヴの人柄に絆されて、最後は応援している。デーヴは地味なおじさんだが、魅力的なキャラクターだ。
エレン役はシガニー・ウィーヴァー。エイリアンのリプリーの印象が強く、スーツを着たエレガントな姿に目からウロコだった。スーツ姿のスタイルがとても良い。
アレクサンダー補佐官は本当に悪い。悪い顔をしている。彼を演じるフランク・ランジェラはドラキュラ伯爵を演じたことがある。プライドが高くて性格が悪い憎まれ役を見事に演じている。
ストーリーもとても綺麗に起承転結ができており、ストレスなく面白い。ラストシーンが好き。演出も丁寧で、分かりやすい。笑えるシーンも多いし、観た後に温かい気持ちになれる、とても素敵な作品。
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