13日の金曜日(リメイク版)

【作品情報】2009年 アメリカ 監督: マーカス・ニスペル


【あらすじ】

 森の中のキャンプ場クリスタルレイクで発生した連続殺人事件で犯人のパメラ・ボーヒーズが生き残った女性の反撃に遭い、殺される衝撃の回想シーンで幕を開ける。

 数年後、キャンプにやってきた若者たちが次々に何者かに襲われ惨殺されていく。


 行方不明になった妹を探しにきたクレイは、森の別荘に向かう若者たちに出会う。手がかりを求め森の小屋にたどり着くと、そこは恐ろしい殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズの住処だった。


 別荘地で騒ぐ若者たちに、ジェイソンの影が迫る。クレイは無事に妹を取り戻すことはできるのか。


【見どころ】

 ホラー映画の金字塔、「13日の金曜日」シリーズのリブート版。ジェイソンというホッケーマスクを被った殺人鬼がクリスタルレイクで調子に乗った若者たちを切り裂くという定番の作品で、基本は原作に沿っている。


 この作品のジェイソンはとてもアクティブで、格好良ささえ垣間見える。森の中で孤独に生き延びてきた男をリアルに表現しており、動きが素早く、力強い。走るジェイソンはまさに恐怖。これまで鈍重な動きのイメージが強かったので、本作のジェイソンはメチャクチャカッコいいのだ。

 そして森の中に静かに佇むジェイソンの映像はとても絵になる。このカットは最高だ。


 主人公クレイの妹は生きているのか、最後まで生き残れるのは誰か、ジェイソンに追われる恐怖を体験しながらぜひ最後まで観てほしい。


【感想】※ネタバレ含

 この作品はジェイソンがカッコ良すぎますね。がっしりとしたスタイルの良さと無言のまま醸し出す雰囲気がすごい。死体を担いで森をゆっくり歩く姿も迫力があるが、走り込んでのナタを叩き込むアクションには思わずヒエッと声が出る。ジェイソン見たさについ何度も観てしまう作品。シリーズ中で一番見応えがあるのは間違いない。


 調子に乗りすぎで死亡フラグが立ちまくっている若者たちが、きっちりジェイソンにハントされていくさまはホラー映画として爽快。

 軽薄な彼氏に愛想をつかしてクレイと行動していたジェンナは心優しいヒロインだったので、無事生還できると信じていたらクライマックスでジェイソンのナタの餌食に!ここ一番驚いた。


 映像の見せ方も素晴らしい。制作に第1作目に関わったショーン・カニンガム、そしてマイケル・ベイが名を連ねており、名作ホラーのリブートにかける意気込みが感じられる作品だった。

 

 

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