コメディの章
燃えよ!ピンポン
【作品情報】2007年 アメリカ 監督:ロバート・ベン・ガラント
【あらすじ】
ランディ・デイトナは天才卓球少年としてオリンピックに出場した。しかし、試合途中に悪の組織と取引をしている父親の姿に気を取られ、敗北を喫する。そのために父は殺害された。
落ちぶれたランディはラスベガスの舞台に立ち、卓球芸で日銭を稼いでいた。そこへFBI捜査官のロドリゲスがやってきて、悪の組織のボス、フェンを捕まえるため彼の主催する卓球トーナメントに出場して欲しいと依頼する。
ランディの卓球の腕は鈍りに鈍っていた。諦めきれないロドリゲスは中華街にある卓球道場へランディを弟子入りさせる。師範の娘、マギーを相手に厳しい試練を積んだランディは、闇試合に勝利しトーナメントへの出場権を得る。
しかし、そのトーナメントは敗者は即殺害される恐怖のデスマッチだった。
【見どころ】
卓球に、カンフーアクション、お色気が詰まったテンポの良いおバカギャグコメディ作品。作品全編を通して間の取り方が上手い。
キャラクターたちは個性的で、どこか憎めない愛嬌がある。苦労人のランディ、頼りないFBI捜査官のロドリゲス、天然ボケな卓球道場のワン師匠、お色気たっぷりのマギー、そして悪のボス、フェンの奇抜な衣装とオカマキャラに目を見張る。そんな彼らの息の合った掛け合いも楽しい。
卓球トーナメントに出場するライバルたちも個性的で笑わせてくれる。日本選手はなぜかまわしで出場していた。
ランディがアメリカのロックバンド、Def Leppard の大ファンで作中にも曲が使われているのも見どころ。
とにかく楽しい気分になれる作品。
【感想】※ネタバレ含
おバカコメディの秀作。大好きですね。オススメは日本語吹き替え。とてもテンポの良い会話で構成されています。Def Leppard の楽曲やBGMの使い方が上手くギャグシーンを演出している。
中年になったランディは少年だった頃のかわいさは見る影もないが、愛嬌がある俳優。一番の推しはクリストファー・ウォーケン演じるフェン。ド派手な衣装のお色直しに、電撃卓球スーツとこの人は相変わらず仕事選ばねえな!とさらにファンになってしまった。
父親を殺害された試合でランディが敗れた相手、カール・ウルフシュタークもアホキャラで面白い。こういうところで日本語吹き替えはかなり工夫されていると思った。
卓球道場にいた黒いランニングシャツの男は「ドラキュリアⅡ」でストイックなヴァンパイアハンターの神父を演じており、まさか彼が鼻に割り箸を突っ込まれるとは思いませんでしたね。これは個人的に美味しいところ。
エンドクレジットでシュガーオンミーをキャストが熱唱するのも良い演出。隠れた名作、おバカコメディ好きの方はぜひ観てみてください。
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