7.彼を蝕む闇と側にあった星

午後の授業の内容はどれも祥吾の頭に全く入ってこなかった。智也と西も意識を集中させることができず上の空で、三人とも植木に視線を送らずにはいられなかった。祥吾は緊張で手に汗をかいていたし、智也は頭が変に冴えているせいでいつもは爆睡してしまう数学の授業で一睡もできなかった。西はポーカーフェイスを装っていたがけれど手もとでは爪をいじる癖が無意識に出てしまっていた。


たった3時間の授業がテレビで放映されている映画の途中で流れるコマーシャルのごとく長く邪魔に思えた三人だったが、ついに長い待ち時間も終わりを告げる時が来た。6時間目、終業の挨拶を済ませると、生徒達はがやがやとおしゃべりをしながら帰りの仕度をする。他の生徒が自分の帰り支度の準備に集中にしている中、智也はいち早く仕度を終えて立ち上がり、さりげなく植木に近づき声をかけた。祥吾はことのとき担任の吉沢が鋭い眼光を植木と智也に向けたのを見逃さなかった。背筋が震えるような冷たい目だった。祥吾は教科書を乱雑に鞄に放り込みチャックをしめた。他のクラスメイト達はそんな視線に気づくはずもなく、準備が整うといつも通り教室から出て行った。そのうち智也が鞄を持った植木を連れて祥吾のもとにやってきて、三人で帰ろうぜと言った。祥吾は頷いて鞄を持ち立ち上がった。そしてそのまま三人で並んで教室から出て行った。

しかし廊下に出たとたん後ろから植木を呼び止めた人物がいた。吉沢だった。

「植木君。推薦入試のことで話があるから、この後少し残ってくれるかな? 」

三人はびくっと肩を飛び上がらせて歩みを止めた。植木は拳を握りしめて少し震えていた。どうする?と無言のうちに智也と祥吾は顔を見合わせた。植木を吉沢に引き渡したくなかったが、必要以上に植木をかばい、何かたくらでいるのではないかと怪しまれるのも避けたかった。諦めの色が祥吾と智也の顔に浮かんだその時だった。

「きゃあっ! 吉沢先生! ごめんなさい! 」

女生徒の甲高い声がして、振り向けば西だった。

西は手に持っていたカフェオレを吉沢にぶつかった拍子にぶちまけてしまったらしく、吉沢の白いワイシャツの胸元には茶色のシミが広がっていた。

「あっつ!! 西!! 何をやっているんだ! 」

どうやら西は吉沢にぶつかり、握り閉めていた熱いカフェオレをぶちまけてしまったらしい。吉沢は熱がって上着を脱ぎ、胸元をぱたつかせていた。すかさず西は駆け寄り、ハンカチでシミの部分を抑えた。

「先生、お怪我はありませんか!? すみません、私の不注意で。火傷してませんか? 保健室にお連れします。」

冷静に対応しながら、空いている左手を後ろにやり、祥吾たちに向けて〝早く行って〟とハンドサインを送っていた。

それを見た祥吾は植木の手を取って走り出した。智也も気づいて二人の後を追った。

「おい!待て!植木!お前にはまだ話が…!」

吉沢は植木を立ち止まらせようと叫んだが、そうはさせまいと西が吉沢の腕を掴んだ。

「いけません!先生!怪我の手当が先です!」

二人の問答を聞いて植木が一瞬足を止めかけたが、祥吾が強引に手を引いて走り、智也も後ろから植木の背中を押した。


三人は息を切らして地学室に駆け込み、内側から鍵をかけた。担任の吉沢は西が保健室に連れて行ってくれているから、しばらくの間、安心して話ができる。三人の緊張がいくらか和らいだ。

祥吾と智也は乱れた呼吸を整えながら、どちらが話を切り出すか目配せをして意思疎通を測っていると、二人と同じように肩で息をしていた植木が、二人より先に困惑した様子で口を開いた。

「宮内、矢田、お前ら突然何なんだよ。俺に何の用があってこんなところに連れてきたんだよ」

智也が冷たい視線を植木に向ける。

「なんの用じゃねぇんだよ。」冷たく棘のある声だった。

「お前なんだろう? 盗難事件の犯人。知ってんだ俺達。お前が吉沢にそそのかされてやったって。でもお前は盗みをやっただけじゃない。掲示板に書き込んで祥吾が犯人だと噂を流して祥吾のスマホをまで乗っ取って悪事まで働いた。〝なんなんだよ?〟だって? ふざけんな!それはこっちの台詞だろ!お前こそ何なんだよ!何の権限があって祥吾にこんなひどいことしたんだよ!」後半、智也は感情が高ぶり怒鳴っていた。祥吾が智也を軽くいさめる。

「なぁ、植木、理由を教えてくれないか」祥吾はあくまで冷静な口調で植木に訊ねた。

「俺、お前に何かしたか? 俺は鈍感だから、もしかしたら気のつかないところでお前の気に障ることしていたのかもしれない。悪いけど自分じゃ検討がつかないから理由があるなら教えてくれ。お前はどうして俺を選んだのか。罪を着せるのが目的なら、わざわざ俺の母親や千紗にまでメッセージを送りつける必要はなかっただろう? 端末を乗っ取って何がしたかったんだ? お前に言いたいことは色々あるけど、言い出したら止まらなくなりそうだから先に話してくれないか。」

植木は先ほどから二人の話に目を見開き、動揺した様子で突っ立っていたが、話を振られると急に自嘲気味に笑い出した。

「ははは、そうか、もうバレているのか!まさかメッセージのことまで知られているとは!…あぁ、俺はもうお終いだ」

植木は笑っていたかと思うと今度は泣き出しそうに顔を歪めた。しかしそれも一瞬で、すぐに吹っ切れたように顔を上げた。そして二人を睨み付けるなり怒鳴り散らした。

「だけど仕方がないだろう! 俺にはこうするしかなかったんだ! お前らなんかに分かってたまるかよ! 恵まれてるやつに、俺の気持ちが分かるもんか!! 俺はいつも一人で、貧しくて、行く先々で扉が閉ざされているんだ。それでも諦めきれなくて、どうにかしようと必死で足掻いくけど、自分の力じゃどうしようもできなくて!一体どうしろっていうんだよ!!」

植木が言葉を言い終える前に祥吾が植木の胸ぐらを乱暴に掴んだ。

「知らねぇよお前のことなんか!!俺はお前じゃないんだから分かるわけがないだろう! 植木、お前思いあがんなよ。お前だって俺のこと何も知らないじゃないか。俺の苦しみだってお前は知らないじゃないか! 恵まれている? そんなの誰に決められるんだよ? お前が作った勝手な基準で俺を測るな! お前の目を通した俺がどんな人間に見えるのか知らないけど、少なくとも俺は自分の家にいるのが苦しいよ。こんなのひけらかすことじゃないと思うけど、俺の父親は酒癖が悪いし、母親は医者を目指している兄さんにべったりで俺のことなんかほったらかしだ。家にいても俺は透明人間みたいなもんさ。あんなに広い空間で会話する相手もいないっていうのは結構寂しいものなんだ。お前が味わっている苦しみとは同じ種類のものじゃないかもしれないが、それでも苦しいのは同じさ。自分だけが苦しいなんて思うなよ 」

祥吾は植木に殴りかかりそうな剣幕で、それは滅多に怒りを露わにしない祥吾にとって自分でも驚く出来事だった。祥吾は数回深く息を吐き、なんとか気を落ち着かせて植木の胸ぐらを掴んでいた手を離した。植木は力が抜けたようで、へなへなと床に座り込んだ。

「…吉沢に、提案されたんだ。お前らがどこまで知っているのか分からないけど、お前らが言っていた通りだよ。あいつに女子の私物と引き替えに推薦枠をやるって言われた。俺、この前の定期試験も模試も思うように成績が伸びなくて、内心すごく焦っていたんだ。この成績じゃ第一志望の白鷲大学どころか第二志望の永徳大も危ういくらいだった。だから吉沢の提案は神から指し伸べられた救いの手みたいに思えたよ。内田、お前はいいよな、部活の成績もあるから、試験で失敗しても部活の実績で推薦してもらえる。でも俺にはそういう実績もないからなおさら試験で差をつけなくちゃならなかった。それなのに失敗してしまったんだ。配られた成績表を見たとき、お先真っ暗だと思ったよ。そんな中、白鷲の推薦がお前にあると噂で聞いた俺は劣等感に苛まれた。お前のお父さんは教育委員会の理事長を務めるお偉いさんだし、友達もいて女子からも人気があって、部活でも活躍している。それに引き替え俺は母子家庭で家計が苦しいし、バンドを組みたいのも我慢してバイトして貯金して、必死で勉強に励む日々だ。それなのにお前に敵わない。どうしてこんなにも境遇に差があるんだろうと考えずにはいられなかった。理不尽な現実がやりきれなかったんだ。そして俺のお前に対する羨望の眼差しはいつしか肥大化して敵意に変わっていった。気づいたときには腹いせにお前を孤立させて絶望させてやろうと息巻いていた。自分でも最低だと思う。頭のどこかでは盗みは悪いことだと分かっていたし、お前に対する敵意も自分勝手だと分かっていた。敵意と自制心との両方が心の中で絶えず戦っていたんだ。でも時間が経って推薦の締め切りが近づくにつれて敵意の方が優勢に変わり、その流れを止めることはできなかった。お前に罪を着せることにしたのは推薦がかぶっていたことともう一つ、お前のお母さんのパート先が俺のバイト先と同じだったからだ。知らなかっただろう? お前のお母さんのおかげでお前のスマホを乗っ取るチャンスが、一回だけ訪れた。今思えばあの時神様に試されていたのかもしれない。俺は土日の午前から午後にかけてシフトを入れていて、ちょうどお前のお母さんとは土曜日に昼休憩がかぶることが多かったんだ。あの日もいつもみたいに、お前のお母さんと俺は同じ時間帯に昼休憩をとることになっていた。大して会話はしない。というのも、お前のお母さんは休憩時間になると休憩室にお弁当を持ってきて食べているけど、俺は家が職場から歩いて一分もかからないところにあるから、一度家に帰ってご飯を食べているんだ。それで家で少しゆっくりしてからまた出勤する。だからそもそも顔を合わすことがない。だけどその日、家でカップラーメンを食べてバイト先に戻ると、お前のお母さんがまだお弁当を食べていて、こう言っているのが聞こえた。「あらやだ、息子のケータイ、間違えて持ってきちゃった。」。どうやら慌てて家を出たから机の上にあったスマホを掴んで持ってきたらしくて、…お前のスマホとお前のお母さんのスマホは機種も色も同じなんだろう? それで間違えてしまったと、パート仲間に話しているのが聞こえたよ。そのとき、「パスワードかけてないなんて、あの子不用心なんだから。まぁ、見ないけど」と言っているのを聞いて、瞬時に俺はこれは使えると思った。俺はお前のお母さんが席を外したのを見計らってスマホを手に取りラインの画面を開きIDをメモした。それで家に帰って自分のスマホでログインできるようにしたんだ。ログイン以前のやりとりは分からないが、メッセージの授受ができる状態になったわけだ。それで俺はお前と佐々木千沙が付き合っていることを知り、ある一つの計画を思いついた。佐々木さんにお前が犯人だと告白するラインをして、噂話を広めてもらえばお前に罪を着せられるんじゃないかと思った。俺は盗みを働いた後から罪悪感で胸が一杯で、とにかく安心したくてたまらなかった。誰でもいいから罪を着せて事件を終わらせたかったんだ。でも、誰かに罪を着せようにも俺が直接噂話を広めては目立ってしまう。そこで思いついた打開策がスマホの乗っ取りだった。上手くいくかなんて分からないし、はじめは咄嗟の思いつきにすぎなかった。でもどうなるかなんて考えるより先に動いていた。頭がおかしかったと自分でも思うよ。罪に罪を重ねてしまったと後になって気づいたけど、そのときにはもうどうしたらいいのかわからなくて、とにかく早く噂があわよくば広まってお前の評判が落ちて推薦が取り消されてしまえばいいと思った。そうすれば俺に確実に推薦枠が回ってくる。吉沢は要求を飲めば俺を推薦してくれると言ったけれどそんなの信用できないし、お前の推薦が確実に取り消されれば俺に枠が回ってくる。でも数日待っても噂話は立たなかった。それで焦った俺は掲示板にスレッドを立てた。自分の姿を晒さず不特定多数の人間に情報をばらまける最良の手段だと思った。しかし次の日学校に行ってお前が冷たい視線にさらされているのを目の当たりにして、安心するどころか死にたくなったよ。俺が受けるべき視線がお前に向けられていて、そう仕向けたのは自分なんだから。自首しようかと考えたことが何度もあったけど、実際に犯人に向けられる態度があんなひどいものなのだと知って、白状する勇気が持てなかった。このままこれ以上なにも怒らず騒ぎが収束しれくれればいいと祈っていた。だけど、やっぱりどんな悪事も必ず暴かれる定めにあるんだな。宮内、ごめん。謝って済むことじゃないのは分かっているけど、謝らせてくれ。すまなかった。」

一息にことの顛末を話した植木の傍らで、祥吾も智也も呆然としていた。

「本当に、謝って済むことじゃねぇんだよ。お前が謝ったところで俺らが受けた嫌な思いは消えてなくなったりしないって、お前分かってるのか? 」静かに、けれど確かに怒りをあらわにする智也の隣で、祥吾は予想外の事実に怒る気力を失っていた。

「推薦入試、だったのか。…全然思いつかなかった。だって俺、そこの推薦受けるつもりなくて、吉沢先生に断っていたから。まさか、そんなところに発端があったなんて思いもしなかった」

祥吾は大きく息を吐き、行き場のない感情を持てあました。

智也もうなだれる。

「あぁ。しかもお前のお母さんと繋がりのあるクラスメイトがいたとはな。そんな可能性、考えてなかったよな。」

祥吾は犯人を見つけるまで、自分が何の罪も犯していないのに罪を着せられたり、人のスマホから覚えのないメッセージが送信されていたり、どんな理由であれそんなことをする奴が許せないと思っていた。しかし、犯人が分かり、少なからず事情を知ってしまったいま、植木を責める気になれない自分がいた。人が良くてとか、きれい事でそんな事を思っているわけではない。西が放った〝もし自分が彼の立場だったら? 同じように追い詰められていたとしたら? 彼と同じ事はしないと言い切れる? 〟という言葉が頭にこびりついて離れなかったのだ。西はこうも言っていた。〝相談相手がいなかったと思うんだ。私みたいにすぐ親に相談したり、ましてや教師に相談したり、近くに頼れる人がいなかったのよ。〟別に植木だけが悩みを抱えているわけじゃない。目に見えないだけで、口にしないだけで、みんなそれぞれが孤独で、それぞれが辛さを抱えて生きているはずだ。植木が特別なわけじゃない。でも、祥吾は植木の孤独感、自分だけが一人で、自分だけが辛いと思い込んでしまう気持ちは良く知っていた。この事件が起こる以前まで、祥吾も自分はひとりぼっちだと感じることが多かったからだ。

「植木、お前、馬鹿だよ。他人の足元ばっかみやがって。自分はひとりぼっちだと思っているんだろう? 救いがないと思っているんだろう? 他人の良いとこばっか目について、自分が恵まれていることには気づけないでいるのな。お前は知らないかもしれねぇけど、お前、自分で思ってるより全然一人じゃないぜ。だって、少なくとも今日、お前のために恐怖を顧みず動いてくれた人がいた。お前の知らないところでお前のために動いてくれた人がいたんだよ。その子はお前が犯人だと知っているのにお前のことかばってた。お前が悪いことしてるいから正さなきゃと必死で、でも本当は悪い奴じゃないって知っているからこそ、救ってくれと俺たちに相談してきたよ。それって、愛だと思う。見て見ぬ振りをするんじゃなく、どうすることがお前にとって一番良いことなのか、想像できないくらいたくさん考えたんだと思う。きっとお前と同じくらい悩んで苦しんで行動してくれたんだと思うよ。そういう人が周囲にいてくれるって、なかなかない。お前は知らないせいで必要以上に苦しんでる。お前にはお前を信じて味方してくれる人がちゃんといるんだよ。」

祥吾は顔を上げて真っ直ぐに植木を見抜いた。

「俺は今回の件のおかげで、良く悪くも人間関係がふるいにかけられた。おかげで大切なものがはっきりしたよ。お前が俺に罪を着せて掲示板のスレッドを立てた翌日、俺の周囲の人間の本当の姿が見えたんだ。誰が敵になって誰が味方をしてくれたか、俺はこの先ずっと忘れない。いつも仲良くしていたのに急に態度を裏返したやつもいたし、智也や千紗みたいに噂話に流されず俺を信じてくれる人もいた。大多数の人間は根拠のない噂話を信じて俺を白い目で見てきたけど、俺は自分が逆境に立たされたとき、味方をしてくれる人を大切にしようと思った。大切にすべき人にだけ俺の事を分かっていてもらえれば、それ以外の人にどう思われていようと構わないと本気で思えたんだ。そりゃ、疑ったり冷たくしたりしてくる人の数に比べたら、味方はたったの2人だけど、2人もいてくれたら俺は十分だった。一人じゃなければ、それだけでもう大丈夫だった。味方がいるという事実だけで十分なんだ。そしてこれは俺に限った話じゃない。お前だってそうなんだ。お前にだって逆境に立たされたとき、お前の味方をしてくれる人がいるんだから。なぁ、植木、それでもお前はまだ自分が恵まれていないと思うか? 」

植木はしゃくり上げてボロボロ泣いていた。ごめん、と時折こぼしながら、制服の袖で強く目元をこすっていた。乱暴にこするから目元が赤くなっている。

「みんなそれぞれ苦しいよ。だけどそれでも必ずどこか恵まれてるんだよ。」

祥吾はハンカチを差し出してあげたいと思ったが、あいにく持ち歩いていなかった。トイレから出た後手を洗って拭く習慣がないせいだったが、これからはトイレから出た後に自分の手を拭くためだけじゃなくて、誰かが目の前で泣いているとき、そっと差し出してあげられるように持ち歩いてもいいかもしれないと思った。

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