006-3-03 明らかになる謎、一総の示す覚悟

 静寂の帳が降りる。


 『心の迷宮』内の時間経過は現実に反映されないため、本当なら瞬時に彼女たちは帰還するのだが、その様子は見られない。


 それもそのはず。周囲一帯が真っ白のせいで実感は薄いが、世界全体の時間が、蒼生あおいたちが『心の迷宮』に旅立った瞬間で停止しているからだ。


 この切り取られた時間において活動しているのは、たった二人しか存在しない。


「独力で【時間魔法】まで辿り着いておったか」


 感嘆、畏怖、諦観、納得。様々な感情を含ませて呟いたのはエロジジイ──否、


「【空間魔法】の真髄が何たるかを理解していれば、習得に時間はかからなかったよ。それとも、人間が“時“を掌握するのは許せないか、元神さま?」


 どこか愉快げに語る一総かずさ


 そう。目の前に立つ老人は、彼らの住む世界群の神とも呼べる存在だった・・・者。あまねく異世界のすべてを管理し、調整するといった役目を担っていた・・男だった。外見こそ大差ないが、その本質は人間より上位に位置する生命体なのだ。


 一総の挑発を受け、元神は自嘲気味に笑う。


「そのような些末なことにこだわるようなら、最初から【空間魔法】など伝授しておらんわい。単純に、お主の才能に驚いただけじゃ」


「才能ねぇ」


 一総は訝しげに呟く。


 彼にとって【時間魔法】の習得は、さして難しいものではなかった。


 というのも、この魔法は空間魔法使いなら誰でも覚えられる可能性を有している。とある事実を認識さえすれば、簡単にその片鱗を掴めるのだ。


 その事実とは、【空間魔法】が“空間を操る魔法ではない・・・・“ということ。


 考えてみてほしい。【空間魔法】がただ空間を操るだけの異能であるのなら、その力を以って異世界間を移動できるだろうか?


 答えは、できるわけがない、だ。異世界とは、異なる世界──異空間に存在するから、そう呼ばれる。空間という枠組みの中でしか活用できない異能に、それを逸脱できるはずがない。


 もっと分かりやすく説明するのであれば、空間を三次元と置き換えるべきか。異世界は三次元──『縦、横、高さ』に、深さという測定単位が加わる。が、ただ空間を操る異能では、『縦、横、高さ』の範疇でしか移動できないのだ。深さを操れない以上、他の異世界へ移れないのである。


 つまり、異世界へ転移できること自体が、【空間魔法】が『空間を操るだけの異能』ではない証左であり、かの異能の可能性の広さを示していた。


 では、【空間魔法】はどういった異能なのか。


 こう言い換えるのが適当だろう、【次元魔法】と。


 空間のみならず、すべての次元──深さも時間も、その先の何もかも──を操れるのが、この異能の正体なのだ。


 すべての次元を操れるのであれば四次元時間を操れないはずはなく、それを認識できた一総が時間停止をなせるのは当然だった。


 ゆえに彼は、この力の習得に才能は関係ないと思っている。【次元魔法】の真実に辿り着くことは、一定の才覚を持っていなければ不可能だという事実を知らないため。


 まぁ、ここで彼の認識云々は重要ではない。【時間停止クロック・キープ】を維持する魔力消費は一総をしてもバカにならないので、手早く話を進めることにする。


「いくつか尋ねたいことがある」


「じゃろうな」


 時間を止めてまで二人切りの状況を作り出したのだ。その目的は自ずと絞られるため、予想は容易かっただろう。元神のこと、何を問おうとしているかも推察できているはず。


 拒否する姿勢が見られないことから、聞けば答えてくれるよう。最初から拒絶される確率もあったゆえに、ひとまず安堵する。


 一総は一呼吸を置いて、質問を口にした。


「オレ以外に、ここへ辿り着いた者はいるか?」


いない・・・のぅ」


「ジジイが神の座を降りた理由は?」


「反逆者が神座しんざに侵攻してきたことと、ワシの後継者が現れるのを予言できたためじゃな」


「神座とは?」


「世界群の中心に位置し、世界の管理者が座する場所じゃ。お主に分かりやすく表現するのであれば、世界の管理や調整を施すためのコンソールといったところか」


「……それは“人”に扱い切れるものなのか?」


「正式な後継者以外は無理じゃろうよ」


「…………なるほど」


 打って響くように元神の返答は早かった。こちらの状況は一切伝えていないというのに、まるで何を問われるか把握していたみたいだった。お陰で手早く問答が済んだわけだが、些か気味が悪くもある。


 どこか釈然としない感情を抱きながら、一総は思考を回していく。


 敵が──『ブランク』がどういった組織なのか、その一端が見えてきた。少なくとも、奴らの首魁に当たりはついた。


 果たしてその正体とは、『始まりの勇者』だ。十中八九、間違いはない。


 その結論に至った根拠はいくつかあるが、最大の要因は『ブランク』が空間魔法を扱うこと。元神がオレ以外に空間魔法を伝授していないと発言している以上、『始まりの勇者』の他に見当がない。


 無論、嘘だった場合も考慮はするが、その可能性は限りなく低いと思われる。そのような振る舞いをするメリットがない。


 そして、奴らの目的だが――さすがに断定はできなかった。『元神を襲った反逆者が始まりの勇者であり、奪い取った神座を用いて何かをなそうとしている』といった仮設は立てられるが、何ひとつ証拠がない上に、仮に正解だとしても神座で何をしたいのか判然としない。それ以上の考察は、情報が不足しているせいで徒労に終わるだろう。


 とはいえ、ジョーカーを切っただけあって、今まで不鮮明だった背景が明瞭になった。自分たちがどう立ち向かえば良いのか、その指針が定まりそうだ。


「質問は他にないかのぅ?」


 一総が思考の海に沈んでいたところ、元神が声をかけてきた。


 ちょうど考察に一段落ついた時だったので、彼は軽く頷き返す。


 それを認めた元神は、そのまま言葉を続けた。


「相変わらず頭の回転の早い奴じゃな、お主は。普通、それっぽっちの問答だけでは理解が及ばんぞ。それだけではない。仮にも元神に何でも問いかけられるというのに、もっと色々と知ろうとは思わんのか? 世界の真理とか、ワシがここを創った経緯とか、今なら大特価セールで何でも教えるぞい。お主らとまったく無関係でもないしのぅ」


「全然知りたくないな」


 一総は即答する。


 何ごとも程良い塩梅というものがある。知りすぎてしまえば、絶対余計な面倒をこうむってしまうだろう。仲間に関わる事項ならともかく、元神の事情に巻き込まれるのは勘弁願いたい。


 それに、肝心の部分は既知にできた。


「今の言いようで確信したよ。反逆者とやらが『始まりの勇者』か」


 元神が『空の部屋』を創造した経緯が一総たちと無関係ではない。そこから、とある考察が連想できる。


 この場所を創った真意は定かではないが、元神がここにいるのは、反逆者の手によって神座から追い出されたからなのは確かだ。でなければ、後継者に座を引き継ぐまで仕事を放棄するはずがない。


 そして、それが一総らに関わるのだとすると、『ブランク』関連が最有力候補。反逆者が『始まりの勇者』である仮説を補強する材料になる。


 加えて、一総以外に『空の部屋』へ来た者がいないという発言。この言が事実だとすると、『始まりの勇者』はどこで空間魔法を教わったのかが謎になるが、彼が反逆者であるなら答えは簡単。『空の部屋』を創る以前──元神が神であった時に伝授されたと考えるのが妥当だ。『始まりの勇者』は神座にて神の師事を受け、その後に反逆したのだろう。


 まぁ、確信したと言うには穴のある推論だが、あながち間違っていないと思う。勇者として培った長年の直感が正しいと告げているし、元神が渋い表情をしているのだから。


 自分たちの巻き込まれた事件のバックボーンが鮮明になってきた。今回は『多少ヒントが手に入るかもしれない』程度の心持ちでいたのだが、想像以上の収穫だった。


 一総が小さく笑むと、元神は苦虫を潰したような顔で呟く。


「……やはり、お主は頭が良すぎる。先のセリフで事件の背景をすべて悟るとは思わなんだ」


「一切話してないのに、こっちの事情を把握してるジジイほどじゃない」


「ワシは腐っても元神じゃからな。全盛期には程遠い力しかないとしても、お主関連の情報を見通すくらいはできる」


 憮然と言い返す元神に対し、一総は「ふーん」と興味なさげに頷いた。


 ただ、内心は異なる。『情報を見通す』という部分に、強い関心が寄せられていた。それはまるで、真実まみの持つ魔眼の能力に似ていないかと。


 すると、元神はそんな彼の考えを見透かした風に言う。


「マミという娘の眼は、ワシの力と同系統のものじゃよ」


「どういうことだ?」


「もう質問はないのでは?」


「むっ」


 反射的に尋ねた一総だったが、元神に言い返されてしまい、言葉に詰まる。


 それを見て、元神はニヤニヤといやらしく笑った。


「わざと言ってるだろう?」


 今度は一総が憮然とする番だった。


 元神はカッカッカッと笑声を上げる。


「やられっぱなしは好かんからのぅ、許せ」


「はぁ。それはいいから、真実の眼の情報をくれ」


 溜息を吐きながら問うと、元神は面持ちを真剣なものに改めて語り始めた。


「ワシもしっかり見ておらんから断言はできんが、あの娘の眼は『神眼』の領域に片足を突っ込んでおる」


「『神眼』?」


「千以上の世界を渡ったお主でも知らぬか。まぁ、無理もない。『神眼』とは読んで字の如く、神の眼なのじゃからのぅ」


「神の眼だから、何でも見通せるってことか?」


「そうじゃな。神──世界の管理者に求められるのは、処理能力と把握能力。ゆえに、その存在が持つ眼はすべてを見通す。とはいえ、あの娘の眼はスケールダウンしたもの。本物の『神眼』ほど見通せられまい」


「なるほど」


 一総は深く頷く。


 神の眼など突拍子もない話ではあったが、その内容は得心のいくものだった。


 あらゆる異能を極める彼を超える力。その正体は如何なる力を源にするのか判然としなかったが、神の力と答えられれば納得せざるを得ない。


 しかし、さらなる疑問が浮かび上がる。


「どうして、真実が『神眼』なんて持ってるんだ?」


 神の眼をただの人が有している。その違和感は絶大だ。微生物が人間と同じ眼を持っているのと変わらない。


 元神は長いアゴ髭をさすりながら答える。


「事実がどうかは分からぬが、おおよその推測は立てられる」


「それは?」


「ワシが神座を追放させられた余波じゃ。無理やり座を退けられた影響で、ワシの神力が僅かに飛び散り、生まれる前の彼女の魂に影響を与えたのじゃろう」


「ジジイの力の片鱗ってことか」


「うむ。といっても、一パーセントにも満たない極小の粒じゃがな」


 元神は人差し指と親指で、ほとんど隙間のない寸尺を作る。


 一総は腕を組み、呆れた声を上げた。


「たった一パーセントの力で『神眼』を付与するとか、ジジイの全盛期は計り知れないな。神を名乗るだけはあるってことか?」


 対し、元神は神妙な面持ちで返す。


「いや、普通ならその程度で『神眼』は開花せんよ。良くて質の良い魔眼じゃ。もし、ワシの力のカケラだけで『神眼』が手に入るのなら、たくさんの『神眼』持ちが生まれておる。何も、飛び散ったカケラはひとつではないのじゃから」


「でも、実際は──」


「あの娘も、最初は普通の魔眼程度の力しか振るっておらんかったじゃろう? つまり、彼女が自力で昇華させたんじゃ。ワシの力という足がかりがあったとはいえ、恐ろしいまでの執念じゃな。これも愛がなせる技かのぅ」


 最後は、からかうように一総へ目配せをする元神。


 それを受け、彼は頬を染めて目を逸らす。


 この機を逃さんと言うように、元神は言葉を重ねる。


「で、どの娘が本命なんじゃ?」


「はぁ?」


 一総は素っ頓狂な声を漏らす。


 急速に、それまで張り詰めていた空気が弛緩したようだった。


 彼の反応など気にも留めず、元神は続ける。


「だから、誰と恋仲になるのかと訊いておるんじゃよ。やはりマミというメガネっ娘か? それともツカサの方かのぅ? はたまた長年想い続けておったミュリエル王女? もしや、ユキやアオイなんて変化球か?」


「待て待て待て!」


 怒涛の勢いで一総と関わってきた女性の名を挙げていく元神に、彼は慌ててストップをかける。


 先程までシリアスな話をしていたところを突然恋話コイバナに移っては、さすがの一総でも頭が追いつかなかった。


 一呼吸置いて何とか思考の整理をつけてから、彼は答える。


「まだ誰とつき合うか決断してない。というか、何でオレの恋愛事情に首を突っ込もうとするんだよ?」


「お主が迷っておる様子じゃからじゃよ。誰かに相談したいのではないか?」


 あっけらかんと返す元神に、一総は釈然としない表情を浮かべる。


「百歩譲って、オレが恋愛関係で悩んでるのを知ってるのはいいとして、どうしてジジイがそれを気にする? まったくもって関係ないだろう」


 当然の疑問。『ブランク』──神座に関わる事情であれば、元神が関心を寄せるのも理解できる。だが、こと一総の恋愛事情は別だ。それは彼個人の問題なのだから。


 すると、元神はどこか柔らかい笑みを浮かべた。


「それは、ワシがお主のことを友だと思っておるからじゃよ。友の力になりたいんじゃ」


「ジジイ……」


 一総は感極まり言葉に詰まる────わけがなかった。


「……本音は?」


「ここって娯楽が全然ないから、他人の恋愛模様に首を突っ込めば楽しいかなぁと…………ハッ!?」


 不意の問いかけに、元神は本音をボロボロと漏らす。


 途中で我に返ったが、時すでに遅かった。すべて一総に聞かれた後であり、彼は鋭い目つきで元神を睨んでいる。


 冷や汗を流し、頬を引きつらせる元神。


 ところが、そのような気まずい空気はすぐに終わった。


「じゃあ、相談に乗ってもらおうか」


 溜息混じりに、一総がそう言ったからだ。


 ポッカーンと惚ける元神に、彼は肩を竦める。


「友の力になりたいって部分、嘘ってわけでもないんだろう? だったら、協力してもらうさ。この件に関しては、猫の手も借りたいほど困ってるしな」


「お主……うむ、任せたまえ。こう見えても、ワシは長生きしておるからな!」


「どこから見ても長生きしてるように見えるぞ」


 調子の良いことを言う元神に若干の不安を抱きつつも、一総は今までの経緯を語った。真実、司、ミュリエルの三人に告白を受けていること。どうやら全員がハーレムを認めていること。そして、自分がどう応えれば良いのか迷っていること。


 あらかた話し終えると、元神は呆れた顔で言った。


「何を迷っておるのか分からん。全員受け入れれば万事解決ではないか、このハーレム野郎が!」


 どこか怒りを湛えた物言いに、一総は苦笑する。


 元神の意見はもっともなのだが、それでも悩む理由が彼にはあった。


「本当にそれでいいのか? 正直、オレは過去の件があったせいで恋愛関係には疎いって自覚がある。そんな人間が複数人とつき合っても、全員を幸せにできる自信がないんだよ」


 自信がない。そのような言葉が世界最強の男から溢れるとは、誰も考えなかっただろう。


 元神は彼の発言に多少驚きつつも、眉をしかめる。


「全員の面倒を見る甲斐性がないから、一人を選ぶと? その一人を選ぶ決断力もないのに?」


「……返す言葉もない」


「お主の考え方は傲慢なんじゃよ。全員を幸せにする自信がない? そんなの当たり前じゃ。他人を幸せにすることに絶対の自信を持つものなど、誰一人としておらん。不安を抱えながらも、幸せを掴もうと足掻くんじゃ。それに、パートナーとの幸せはお主一人で築くものではない、共に模索するものじゃ。相方を蔑ろにしてどうする」


「それは……」


 何も言い返せない。


 元神の言葉は正論だった。恋人と築いていく幸せを、一人で何とかしようと考えるのが間違っているのだ。無論、パートナーの幸せを願う姿勢は正しいのだろうが、実際の行動まで一人で完遂したがるのは傲慢という他にない。


 今まで一人ですべてを片づけてきた一総だからこそ、無意識にそういった思考に陥ってしまったのだと思われる。それは反省すべき点だ。


 元神はイラ立だしげに「あと」と続ける。


「お主はあの娘たちを他人に譲る気など一切ないくせに、今さら何を下らぬことを考えておるんじゃ」


「譲る気がない?」


「……無自覚じゃったか。ワシがツカサの尻を触った時、お主はワシを殺す勢いで攻撃したじゃろうに。その後も、彼女たち三人に、ワシが必要以上に近づかんよう警戒しておった。悪い虫を払うカレシにしか見えんかったぞ」


「……」


 元神に指摘され、初めて気づいた。


 確かに、あの行動はセクハラの注意にしては度を越していた。あの時はそれが正しいと信じていたが、元神でなければ死んでいただろう。明らかに冷静ではなかった。


 その原因が、彼女たちを他人の手に譲りたくなかったという感情──嫉妬、独占欲に由来するものであるのなら説明がついてしまう。


「お主に告白した娘たちが、他人とねんごろになると想像してみぃ。どう感じる?」


「……ものすごく嫌だな」


「であれば、答えは決まったようなものじゃろう」


「そう、だな」


 一総は呆然と呟く。


 あれだけ悩んでいた件が、呆気なく解決してしまった。


 というより、元々悩むほどの案件でもなかったのかもしれない。彼が覚悟を示すかどうかの問題であり、その覚悟が今できただけの話なのだろう。肩の荷が降りた気分だった。


「いい顔をするようになったのぅ」


 一総に自覚はなかったが、元神が言うのならその通りなのだと思う。


 彼は朗らかに笑う。その笑顔は、どこか憑きものの落ちたような明るさがあった。


「ジジイのお陰だ。ありがとう」


「どういたしまして。さて、そろそろ時間を動かそうか」


 元神の提案に一総は首肯する。


 それから、展開していた術式を解除した。止まっていた時間が、ゆっくりと動きだす。


「楽しみだな」


 彼の溢した言葉には、大きな期待が込められていた。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る