005-4-01 不死者の真相

 一総かずさたちが霊魔国軍の面倒を見ていた頃、つかさは霊術を学ぶために別行動を取っていた。


 理論を重視するタイプである彼女は、真っ先に図書館へと向かった。


「こちらが、霊魔国が有する最大の図書館になります。許可は下りていますので、ご自由に閲覧なさってください。ただし、持ち出しは不可となる点はご容赦願います」


 ムムの案内に従って訪れたのは国立の図書館だ。


 国が管理しているだけあって、その規模はとても大きい。入り口から全貌が見渡せないほどの広さがあり、全面が本棚で埋め尽くされている。ムムの話によると、蔵書は六千万を超えるという。元の世界で蔵書数世界一の図書館が三千百万くらいだと言えば、この図書館の広大さがよく理解できると思う。


 大量の本の群れを目にした司は目を輝かせた。


 雑食の一総とは方向性が違うものの、研究畑の彼女も相当の読書家だ。自宅には山になるほどの論文や研究日誌が積まれているし、持ち得る電子媒体の中にもたくさんの電子書籍がインストールされている。そんな司からして見れば、目前に広がる光景は垂涎の的だろう。


 本に飛びつきたい気持ちが溢れてくるが、それは『天野司』のイメージにそぐわないため堪える。小さく深呼吸を繰り返して、何とかウズウズする体を抑え込んだ。


「こんな宝の山があるなら、他の人も誘った方が良かったかな?」


 そう呟いたが、結局一人で来ることになっただろうとかぶりを振る。


 まず、頭脳労働の苦手な真実まみは絶対に来ない。蒼生あおいは読書が嫌いなわけではないけれど、最優先にするほど本好きではない。


 唯一、一総だけは同じ穴のむじなだが、彼は以前にこの世界へ訪れている。この図書館くらい、とっくに足を運んでいると思うので、軍の訓練を差し置いてまで来なかっただろう。


 ゆえに、声をかけたところで状況は変わらなかったはずだ。一人寂しく本をあさるしかない。


 といっても、司は長年単独で錬成術の研究を進めてきた。一総たちと共にいられないのは残念だが、これくらいの感傷は呑み込める。


「さて、始めようかなー」


 僅かな心残りを隅に置いておき、司は山積する資料へ手を伸ばしていく。


 六千万ある蔵書の中から目的のものを見つけ出すのは困難に思えるかもしれないが、そこはきちんと対策が講じられていた。本を検索できる端末があり、さらには、その場を動かずとも目的の本を取り寄せることができるのだ。近未来的な技術を有するこの世界ならではのシステムである。


 加えて、司の傍にはムムが控えていた。彼女は腐っても王女に仕えるメイドのため、あらゆる仕事を高い水準でこなせる。真面目な性格も相まっていたのだろう、誰よりも優秀なメイドだ。だからこそ国の施設に関しても詳しく、図書館についても詳細な案内が可能だった。


 このような至れり尽くせりの状態で、右往左往するはずもない。司は流れるように必要な資料を選択していき、その知識を深めていった。


 司の霊術習得速度はとても早かった。三日で基礎を全て修め、続く一週間で中級霊術師の段階まで昇り詰める。その後、二週間をかけて上級の霊術までも習得してしまった。


 一ヶ月とかからず霊術のほぼすべてを網羅した彼女の頭脳と才覚は、驚異的と言っても良い。霊術を生業にする者でも、百歳未満で上級者になるのは稀なのだから。


 しかも、ただ学んだだけではなく、しっかり訓練を積むことで一流の腕前にもなっていた。司はすでに、この世界でも上位の霊術師となったのだ。


 だが、彼女の研鑽は終わらない。むしろ、全霊術を修めた今が、ようやくスタートラインだった。


 そも、司が霊術を本格的に習得しようと決意した理由は、不老不死の研究を完成させるためである。肉体面の補強は錬成術の極意に至ったので問題なかったのだが、魂の補強に関しては長年糸口を掴めなかった。


 そのようなところに、霊術の上位互換である魄法はくほうを扱える不老不死の存在──一総が現れたのなら、その術を学びたいと考えるのは当然の流れだ。


 要するに、司は魄法の習得と魂の補強の研究を、これから並行して行うことになる。


 術者の一総やミュリエルに教授願うのが一番手っ取り早いのだが、どうしてか彼らは口を開いてくれなかった。ともすれば、他に魄法の使い手がいない以上、時間がかかろうとも独力で何とかするしかない。


 しかし、戦争再開まで一週間も残っていない。戦争を無視して部屋に閉じこもっているわけにはいかないし、戦争が終われば元の世界へ帰還するのは分かり切っていること。


 正直、時間が足りない。この図書館へ来たばかりの頃ならまだしも、霊術の大体を学習した今は、どうやったって魄法の習得が難しいことは理解していた。


 どれだけ霊術の真髄を理解しようとも、まったく魄法習得への取っかかりが見えてこないのだ。理論どころか術式の一端さえ見つからない。ただ、霊術を超える術であることと、どのような効果の術が存在するかしか文献に記されていない。


 現状、魄法の使い手が一総とミュリエルの二人しか存在しないというのも納得できる。ここまで手がかりがないのであれば、誰も到達できないに決まっていた。


 とはいえ、身近に前例がふたつもあるのだから、諦める要因にはならない。それに、こういった手がかりゼロの状況からの開拓は、錬成術の奥義である『連世の門』の取得の際にも経験している。ある程度、応用が効くはずだ。


 寝る間も惜しみ、魄法のヒントを探すこと五日。戦争再開の前日というギリギリにて、ついに司は手がかりになりそうな資料を二点発見した。


 両者とも、王家にしか閲覧が許されていない極秘書庫に眠っていた代物だった。一総やミュリエルの口添えがあったからこそ見つけられたのだ。


(自分からは語らないくせに、私が見つけられるよう手助けはしてる?)


 どこかチグハグな二人の対応を訝しみつつ、司はふたつの資料に目を通し始めた。


 それが一総の──不老不死の暗部を記したモノだとも知らずに。








          ○●○●○








 資料『カルムスド霊魔国建国秘話』より抜粋。




 遥か昔、この世界はひとつの存在によって治められていた。果たしてそれは、バァカホ王国の国教に認定されているザレスティーム教の神、ザレスタルムだった。


 かの王国は認めないであろうが、ザレスタルムは決して神という存在ではない。超常の存在なのは間違いないが、異世界から流れついた一介の生物にすぎなかったのだ。


 ゆえに、ザレスタルムの世界統治は私欲に塗れていた。気に入った種族や個人を贔屓し、その敵対者を徹底的に排除していく。面白いと思ったら、たとえ余波で災害が起こるとしても、人々の迷惑を考えずに実行する。多くの命が失われようと、どんなに世界が悲鳴をあげようと、ザレスタルムは我欲の赴くがままに世界を支配していった。


 ある時、そんな邪神がとある醜悪な遊戯を考えつく。自分の嫌いな魔族に『魔王』という災害級の脅威を誕生させ、逆に好きな人間には、それを殺す宿命を背負った『勇者』を生み出す。いわば、人魔の戦争ゲームだった。


 加えて、このゲームには、もうひとつの下劣な要素があった。清い心を持つ『勇者』と『魔王』に任じられた者に心卑しき別人の魂を植えつけ、それぞれの役柄を演じさせるというもの。


 当然、『魔王』は悪逆非道の限りを尽くし、『勇者』も“世界を救う”という大義名分を盾に、好き放題人々をもてあそぶ。それを体の内側で見せられる元の体の持ち主らは、その清らかな心を憎しみで汚していく。


 誰も報われない、ザレスタルムが好む悪辣あくらつな循環システムだった。


 しかし、そのシステムも綻びが生じる。とある『勇者』──否、元の体の持ち主が、植えつけられた魂を弾き出したのだ。


 五年ほど体を乗っ取られていた彼だったが、その間に体内で魂の修練を続け、ついには『勇者』を超える膨大な霊力と新たな術を編み出した。


 それが強力無比と知られる魄法はくほうであり、それを生み出した彼こそ、霊魔国初代王であらせられるフィニット・ゼロ・カルムスド様だ。


 かのお方は『魔王』の治める国を自らの手で支配して霊魔国を立ち上げ、ザレスタルムへ反旗を翻す。


 その道は苦難を極めたと伝えられるが、実際に戦いへ身を投じた者が王や妃、側近の面々と少数であったため、詳細は残されていない。


 しかし、これだけは判明している。ザレスタルムは誅されていると。暴虐の神による世界の支配は終わっているのだと。


 初代国王は神殺しを為した後、数十年の治世ののちに妃らと共にお姿をお隠しになった。今どこにいらっしゃるのかは誰にも分からないが、魄法を修めた者は魂が昇華された影響により不老不死だと聞く。きっと、今もなお霊魔国の民を見守っていらっしゃるに違いない。


 我々は、初代様に恥じない治世を行わなくてはいけないのだ。








          ○●○●○








 資料『魄法の人為的習得に関する研究日誌』より抜粋。


 


 これは、かねてより精力的に行っていた研究、『魄法の使い手を量産する方法の確立』の日誌である。研究リーダーの私の所感をまとめたものであり、本格的なレポートは別紙に記載してあるので注意されたし。


 これまでも様々な実験をしてきたが、異世界から召喚された勇者という都合の良い素体モルモットが手に入ったため、よりいっそう自由な実験を試せるだろう。


 異世界人、ましてや人間に人権など存在しない。陛下からも何をやっても良いと許可が下りているので、思う存分に実験ができる。素体が死なないよう気をつけつつ、研究に取り組もうと思う。








 ○月○日。


 我が研究室に素体が届けられた。齢七歳の人間の少年だ。黒髪黒目は珍しいが、それ以外の部分に特筆できる箇所はない。


 この世界に来てすぐに前線へ放り込まれたからか、教育を受けていないにしては霊力は高いが、素人に毛が生えた程度。


 細かい怪我はあるものの、健康状態に異常はなし。


 異世界人のデータ収集へ集中するために本日の実験はナシだが、多少強引な実験を行っても問題ないように思える。良い素体が手に入ったものだ。




 追記。データ収集の結果、素体の身体能力にこの世界の人間との差異は見られない。平均的な非戦闘員と変わらない模様。






 ○月△日。


 本日より実験を開始する。


 早速、魄法の……と言いたいところだが、素体の実力が低すぎるため、まずは彼のレベルアップを図りたい。


 とはいえ、一般的な方法で成長を促すのは時間がかかりすぎる。多少強引な方法を実行したいと思う。


 もっとも効率的な育成手段は、魂へ直接負荷をかけることだろう。一歩間違えば廃人ができ上がるせいで臨床データは少ないが、四の五のは言っていられない。細心の注意を払って進めていこう。






 ○月□日。


 素体の魂へ負荷をかけ始めてから一週間が経過した。最初の三日こそ調整が上手くいかず、素体が全身痙攣を起こしたり心臓が停止することもあったが、今は安定した負荷を与えられている。


 拷問並みの痛覚を与えているせいで悲鳴が絶えずわずらわしいが、必要経費として我慢する他にない。順調に霊力量と魂の強度は増しているので、残り三週間くらいの辛抱だ。






 △月○日。


 実験開始から一ヶ月が経過した。


 魂への負荷の甲斐あって、素体の霊力保有量は上級霊術師の中でも五指に入るレベルとなった。育成前の状態から考慮すると、快挙と言って良い上昇量だ。苦痛を伴うのは難点だが、この育成方法は詳細をまとめておいた方が有用かもしれない。


 話は逸れたが、素体が十分な水準に達したので、本日より魄法の人為的習得の実験へ移行する。


 魄法に関する文献は、ほとんどが術の効果などしか記されていない。そのため、手当たり次第の実験となるだろう。


 しかし、問題はいらない。素体には何をしてもお咎めはない上、研究費は国家から際限なく下りる。素体の生死にさえ気を配れば良いのだ。


 さて、第一の実験。霊術の上位互換という観点から『霊術の強化法をグレードアップすれば良いのではないか?』との意見が出た。


 そのような安易な方法で成功するとは思えないが、まだ最初の一歩。これまでの育成環境を流用するだけと苦労はないので、様子見を兼ねてその案を採用した。煩わしかった悲鳴も、素体の喉が潰れたお陰で耳に入らないのは幸いだ。






 △月△日。


 出力を見誤り素体を殺しかけた事故が一度あったが、魄法習得の兆しは見られない。本日より実験内容の変更をすべきだろう。


 素体の霊力保有量と魂強度は、この世界でも群を抜いたものに至っていた。私見ではあるが、霊魔国一の実力者であらせられる陛下の十倍はあると思う。実際、普通の吸魂魔ソウル・サッカーなら一撃で魂が吹き飛ぶ負荷を与えても平然としているし、重傷を負っても数秒で完治してしまう。


 魄法こそ覚えていないが、現時点でも素体は化け物と言えた。管理はいっそう気を遣わなくてはいけない。






 □月○日。


 実験開始より三ヶ月。水責めや電気責め、霊獣をけしかける、魂を崩壊ギリギリまで損傷させる、身体を死亡寸前まで痛めつける、ありとあらゆる霊術を叩きつける……等々。考えつく限りの手段を講じたが、一向に魄法を覚える様子は見えない。


 たかが三ヶ月程度で至れるのなら、今頃魄法使いで世の中は溢れているだろうから、この結果は妥当なものと理解はできる。──が、霊魔国筆頭の研究者としては、些かプライドに傷がつく事態だ。


 といっても、これ以上闇雲に実験を行っても結果は好転しない。素体はいつ発狂しても不思議ではない状態だし、かの者のケアをかねて我々も情報を整理する時間を作ろう。






 ×月○日。


 新たな情報を求めて一ヶ月、ようやく有力な手がかりを発見できた。


 ヒントは王家のみが閲覧できるという書物に記されていたのだ。無論、魄法研究に熱心な陛下は快く閲覧許可を下してくださっている。


 書物の詳細は国家機密にも触れるために伏せるが、初代国王陛下の正体等々、色々と衝撃的な内容だったとだけ言っておこう。


 肝心の魄法へ至る道は、初代様の魄法を習得した過程から取っかかりを得た。


 あのお方は、別の魂に身体の主導権を奪われている状態で修練を続けていたら、魄法を身につけたらしい。普通に修練をしただけでは魄法は得られない……ということは、修練の際のシチュエーションが重要なのだろう。


 要するに、異なる魂が身体に同居している状態で訓練を積めば、魄法へ至れる可能性が高い。


 もし、この仮説が正しいのであれば、魄法の習得条件は『異なる魂同士のぶつかり合いにより魂を研磨すること』という推測が立つ。


 私の推論が正しいと証明されれば、歴史的快挙となるだろう。いち研究者として、ひとつの命題が解けるのは非常に喜ばしいことだ。


 すぐさま実験を再開したいところだが、残念ながら研磨用の魂が用意できていない。さすがに国民の魂をにえにするのは難しいゆえ、どこからか調達する他ない。


 法に触れることなく贄を用意する手段か……。あくまで研究者にすぎない私では門外漢だ。部下たちや、最悪は陛下にお伺いを立てよう。






 ×月△日。


 部下の提案により、バァカホ王国との戦争で生け捕りにした兵士や王国領の村々の人間を拐って、贄を補充する運びとなった。


 確かに取るに足らない人間──ましてや霊魔国に仇なす王国の連中であれば、その命をどう扱っても問題にならない。名案と言えよう。


 陛下も快諾なさったし、もう少しの辛抱で実験が再開できる。実に楽しみだ。






 ×月□日。


 我が国の軍が尽力してくれたお陰で、たった二週間で一万の贄を用意できた。一人一人の魂を回収するのは手間がかかったが、これから証明できる偉業を思えば苦にもならない。


 まず、様子見のために一人分の魂を移植しよう。実験を中断している間に素体の健康状態は改善しているし、今までの実験の影響で頑強な魂へと変貌している。別個の魂を同居させるなんて無謀なことにも耐え切れるはずだ。




 結果。素体と贄の魂が拒絶反応を起こし、バラバラに砕け散った。壮絶な悲鳴をあげたので「まさか?」とは思ったが、止める暇もなかった。


 この結末は予想外すぎた。素体がなければ研究を進められない、どうしたものか。






 ×月×日。


 素体の魂が砕け散ってから数日後。素体の死体を有効活用できないかと保存していたのだが、それが良い意味で予想外の方向へ転んだ。


 なんと、素体の魂が再生したのだ。卵の殻の如く破片になり下がった魂が、継ぎ接ぎを残しながらも元の形に戻ったのだ。


 これは本来ならあり得ない現象、魂の崩壊は死と同義なのだから。


 私は胸が熱くなるのを感じた。


 魄法は超常の力。つまり、常識を覆す事象を発生させた素体は、魄法に近づいている確率が高い。我々の検証は正しかったのだと証明できる。


 ともすれば、やることはひとつ。魂の移植を続行するのだ。


 心身共に素体の衰弱が激しく、下手をしたら死んでしまいそうな顔色をしていたが、構う必要はない。あとは成果を上げるまで続けるのみだ。






 ◎月○日。


 魂を移植し、崩壊し、再生する。このサイクルを何度も何度も繰り返した。その度に素体の魂は進化し、再生力を増した。


 そうして二ヶ月が経過した今日、ついに我々の悲願が達成された。素体は魄法を習得したのだ。


 伝承通りの術を発動し、どれだけ痛めつけようと死ぬことがない。物語でしか知らない魄法が、我々の目の前にあるのだ。感動もヒトシオとは、こういう時に口にする言葉だろう。


 しかし、想定より早く実験が成功した。初代様は五年かかったというが……おそらく、万の魂を使用した影響だと思われる。


 素体曰く、魂を移植した際は魂同士の戦いが始まるらしい。同じ魂と戦い続けるより、別個の魂と戦う方が高経験値を得られたのだろう。


 さて、本日はこれより宴会だ。そういう催しを好かない私だが、悲願を達成した時くらいは盛り上がっても良いと考える。良い歳をしながら、興奮が冷めやらぬのだ。






 ◎月△日。


 時間が限られているため、簡潔に記す。


 魄法の人為的習得方法は凍結すべきだ。これはやってはならない実験だった。何故なら、人智を超えた力を持つ者など、我々の手に負えるわけが────

 

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