特別になりたいと思ったことがあります。妹さんのように。
というか、今でもどこかでそう思っている気がします。
今の仕事は気に入っているんですけど、たとえば私が急に働けなくなったとして、その瞬間は周りも困るでしょうけど、少し経てば私がいたことなんて忘れてしまうくらい、全てが丸く収まるんだろうなと思うと、ときどき切ないような気持ちになります。
だから、妹さんの気持ちは、本当に良く分かる。
でもきっと、お兄さんの言っていることが答えなんだと私は思います。
皆にとっての「特別」って、本当の意味での「特別」とはまた違うと思うんですよね。特別って、きっと唯一に近いものだと思うから。
たとえば絵の才能を大成させてその世界で特別になったとしても、誰かの唯一になれるわけではないから……それよりも、誰かの唯一になる方がずっと「特別」なのかもしれない、なんて。
紺さんの書かれるお話は、読むと色々と考えたくなってしまいます。それがとても心地良い……
私も時々短編は書くのですが、その際「これを書きたい(伝えたい)」というところが物語の構成の最初の部分なんですよね。
多分なんですけど、紺さんも同じなんじゃないかな、とここまで読んで思いました。
続きも読ませていただきます。
作者からの返信
私も今でも、特別になりたいという気持ちは、多分捨てきれてないです笑
この作品と、夢の最果ては、私の周りにたくさんそういう気持ちの人がいた、ちょうど大学卒業付近の頃に、自分を救うため、そして誰かに響いたらいいなと思って書いたものです。
この作品群は、携帯電話主流の頃に、学校帰りなどにメールで書き殴ってたものでして、何もテーマを決めずに書いたものも、何か伝えたくて書いたものも混在しているのですが、おそらく読んでるうちにバレる気がします笑
物語中、誰の特別になりたかったのかを明記はしていませんが、やはり「誰かの特別」になりたくて奮闘していたことを示唆したつもりなので、その辺りが伝わってたのは純粋に嬉しいです。
たくさんコメント本当にありがとうございます!
きっと自分も誰かにとって特別なんだろうなあって思うんですけど、自分にはそれがわからない。
自分が特別に思っている人も、相手はそれを感じ取ってくれていないかもしれない。
言葉にするって大切だなあと感じさせられました。それで自分や誰かが救われることもあるかもしれませんので……。
物語のお兄さんも、いつか自分が納得いく形で伝えられたらいいのになあって思います。