【進路面談・2】
11月13日・曇り
アタシは、この日の放課後にセンコウに呼び出された。
センターはアタシに『付属の4年生大学へ入学する手続きしたよ…来年度の進路は決まったけん、この書面に署名してほしい。』と言うて、奨学金の申し込み書を差し出した。
それを聞いたアタシは、思い切りブチ切れた。
「断るわ!!」
「何だと!?」
「どうしてアタシの意思を聞かずに勝手に話を進めたのよ!?」
「何を言うのだね!!まりなさんの卒業後の進路が見つからなかったら困ると思って先生は付属の4年生大学に行けるようにアレコレとセッティングしたのに、なんだその言い方は!?」
「はぐいたらしいわねオカマセンコウ!!よくもアタシを悪者にしたわね!!」
そしたらセンコウは、女々しい声で泣いた。
「ひどい…あんまりだわ…まりなさんが行きたい大学や専門学校がないと言うけん、付属の4年生大学の学長に頭下げてお願いしたのだぞ…ワシの厚意をけつるのか…チクショーチクショーチクショーチクショー…死んでやる(ワーッと泣き叫ぶ)!!」
はぐいたらしいわねオカマセンコウ!!
オカマセンコウにブチ切れたアタシは、とっておきのカードをきることにした。
トランプで言えば、クローバーのエース…ううん、ジョーカーを使うかも…
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