【進路面談】

11月6日・晴れ


アタシたち3年生は、卒業後の進路のことで頭がいっぱいであった。


大学を受験するために必死になって受験勉強に取り組んでいるコたち…


専門学校に行くことが決まったコたち…


…などなど


アタシは、福祉施設に入所をするか安いお給料でワークセンターで就労するかのどっちかにするけん、そんなん関係あらへん…


ファイナンシャルプランナー3級の講座をホーキしたし、英検も漢検も字が読めんけん受けんかった…


…って言うか、アタシにとって資格なんかネコにコバンだから必要ないねん…


進路面談の時、センコウはアタシに『将来どんな仕事につきたい?』と言うたけん、アタシは『ワークセンターで就労する…』と答えた。


そしたらセンコウは『ふ・く・し・か・ん・け・い。』と言いながら希望の職種の欄にボールペンで記載した。


センコウはアタシに『資格がなかったら困るのはあなたなんだよ…』とオカマ声で言うたあと、アタシに付属の4年生大学へ行くことを勧めた。


アタシは、大学へ進学する気はないと言うた。


センコウは『ワシの想いをけるのか…死んでやる…』と言うて女々しい声で泣いた。


「ワシの想いをけるのか…福祉関係の仕事は人手不足なのに行かないなんてひどい…あんまりだわ…大学へ行きたいといよるけん付属の4年制大学があるぞと言うたのに…ケアマネージャーや介護福祉士や栄養士などの資格が取れる…卒業後のシューショクのお世話しますといよんのに…ワシの厚意をけつるなんて…あんまりだわ(メソメソメソメソ…)」


はぐいたらしいわねオカマセンコウ!!


アタシは、メソメソ泣きよるオカマセンコウをするどい目つきでにらみつけた。

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