【アタシたち、結婚します】

11月14日・曇り


アタシは、とっておきの切り札を切ることを決めた。


この日、アタシは夏休みに福山から遊びに来ていた大学生のカレが来ていた。


アタシは、センコウに紹介するためにカレを学校に呼んだ。


そして、アタシはカレをセンコウに紹介した。


「紹介するわ…アタシの婚約者です…アタシ…高校を卒業したら…カレと…結婚するけん…話はそれだけよ…」


アタシがカレと結婚すると言うのを聞いたセンコウは、おどろいた表情を浮かべた。


カレは、センコウにえらそうな態度で言うた。


「ぼくは、大学卒業後に一流総合商社の内定しました…まりなさんが高校卒業した直後に入籍をします。」


アタシは、センコウの前で奨学金の申し込み書を破り捨てた。


センコウは、えらいケンマクでアタシを怒鳴りつけた。


「なっ…何だと!!もういっぺん言ってみろ!!ワシは付属の4年生大学に行けるようにアレコレとセッティングしてあげたのに!!どう言うことなんだ!!どうして結婚を早々と決めたりするのだ!!ダメだダメだ!!先生は認めないからな!!新しい書面を渡すから、奨学金の申し込み書に署名をして先生のところにもてこい!!」

「断るわ!!」

「先生の言うことを聞け!!」


(ガーン!!)


カレは、右足でセンコウのまたくらをけつった。


センコウは『ギャアアアア!!』と叫んだあとその場に座り込んだ。


カレは、ニヤニヤした表情でセンコウを見つめた。


アタシは、冷めた目つきでセンコウをにらみつけた。

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