嫌いな言葉について語る—「〜してあげる」

「〜してあげる」という言葉が嫌いだ。

それを多用する人は、端的に言ってしまえば私の好意の対象から外れる。

もちろん「貸してあげる」「許してあげる」など、明らかに自分が相手に頼ってしまったときは特に何とも思わないのだが。(一部例外もあるが、基本的には)

私が今までに言われて一番衝撃をうけた「〜してあげる」は、「優しくしてあげる」だ。(「自分はお前に優しくしてあげているのに、どうしてお前は自分に酷いことをするのだ」と言われてしまい、思わず絶句した。そんなことを考えていたのだと思うとぞっとする)

私がいつ優しくしろ、と頼んだ?

そして、そんな恩着せがましい優しさなんか要らんわ!!!と思い出すたびに憤る。

おそらく私の中で、「〜してあげる」という言葉と「優しくする」「助ける」「付き合う」などなどの言葉は非常に相性が悪いのだ。

そういったものは本来、見返りを求めてするものではないはずだ。


見返りを求めた心なんて要らない!


そう思ったりもするが、人間関係において見返りを求めない心など存在しないのかもしれない。

そしてきっと私もその一部。

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