エッセイが好き

私はエッセイが好きだ。

きっかけは、さくらももこのエッセイを読んだことだと思う。

初めて「もものかんづめ」を読んだとき、私は大して漢字も読めなかったくせに、妙に引き込まれたことを覚えている。

エッセイを読むのが好きだ。

同級生の作文などを読むのも好きだ。

誰かが好き勝手書いた文章はとてもおもしろい。その人の輪郭をなぞるような感覚が特に楽しい。

私はよく妄想をする。

多分、好きとかそういうものではなく、もはや一つの特技として私の中で確立されている。

どこから湧いて出たのか分からない妄想を誰かに聞いてもらったり、誰かに聞かせるでもなく書いたりするのは楽しい。(まぁ、ただ正直、これの一つ前の話「ある日の」はやりすぎた感が拭いきれない。しかし、これもまた私の頭の中で勝手に湧いた妄想の一つである)

ところが、取り止めのないことを話せる相手というのは案外少ない。オチまでつけるとなると、ハードルはますます高くなる。

しかし、そんなことはエッセイにおいて関係ない。

なぜか。

それこそがエッセイだからだ!


好き勝手に書かれた文章が好きだ。

その文章こそ、その人の本質を表すものだと思うから。

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