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「さて、一段落?したことだしちょっとした詳細を紹介してあげよう。あ、僕の事は……うん、邪神ちゃんとでも呼べば良いよ。ん?誰に言ってるかって?誰にだろうねぇ」
そこは真っ暗な空間、そこに真っ白な空間の個室が出来ており、ホワイトボードと巨大モニター、何故かある炬燵に入ってみかんっぽい物を食べながら寛いでいる少女。
少女の姿は……………………あ、はい。人により姿が変わり、決まった姿は無い。ただし、大人ではなく少女。幼女でもない。良いかい?決して幼女ではない(大事らしいです)。後、絶壁やペッタンでもない。言ったり想像したら、その人がどうなるのかは分からない。
「さて、僕の説明?は終わったね?じゃあ次にいってみようか!」
邪神ちゃんがそう言うと、ホワイトボードはくるりと裏返り、アラクネの詳細を見せる。
「まず、僕が目を付けて色々テコ入れしたり、助けたり……まぁ、神様の
ケラケラ笑いながらみかん?を食べる。
ホワイトボードの内容
名前:アラネア
種族:魔物:アラクネの亜種
容姿:上半身が女性、下半身が蜘蛛。全長約5m、高さ約3m、横幅約7m(完全に足を伸ばした状態なら推測約10mは越えると思われる)。全体的に白く、赤い瞳、蜘蛛糸を編んで作った白地に銀の刺繍が入っている感じのワンピースのような服を着ている。
持ち物:邪神ちゃんから貰った本、食べた人間が持ってた本、自身の蜘蛛の前足を簡単に加工して作られた鎌、アラクネになる前の自身の脱け殻を蜘蛛糸で固めて簡単に加工した盾、空間魔法により内部容量が宿屋の一室位のベルト付きポーチ。
備考:本来なら普通のクイーンになってもおかしくはないし、国を滅ぼしていても当たり前なスペックが有るが、邪神ちゃんによって変な進化をしているようだ。一般的なアラクネと比べると、まず体毛というか肌色というか……まぁ、アルビノ種とか亜種みたいなものかな?他にもアラクネって居るから個体分けの意味も兼ねてアラネアって名付けて、そう名乗るように言ってある。
図:一般的なアラクネと呼ばれる褐色肌の女性の上半身、焦げ茶色の模様が有る黒い蜘蛛の下半身の魔物が描かれている(どうやら容姿をそのまま反映させる気はないようだ)
「分かったかな?じゃあ、そんなアラネアの成果を今度は見せよう」
再びホワイトボードを裏返すと、今度は別の図と説明が描かれている。
名前:無し(息子/兄)
種族:魔物:レッサー・ヴェノム・スパイダー(亜種)
容姿:赤い目、鋭い牙(
備考:アラネアの血が濃いのか研究結果なのか、彼の成長結果なのか、一般的な同じ蜘蛛の魔物と比べ、体の色や模様が違う。また、同じような種族に比べて更に小さい個体のようだ。後は思考が少し人間っぽい?感じや魔力がちょっと高いのも気になるね。
図:一般的なレッサー・ヴェノム・スパイダーが描かれており、体毛は黒く、濃い紫色の模様が有る。
名前:無し(娘/妹)
種族:魔物:スモール・ハング・スパイダー(新種)
容姿:赤い目、鋭い牙(鋏角)、太く鋭い赤い爪(足先)、全体的に白地に薄い黄緑色の蔓が絡まってるような模様。全長約120cm、高さ80cmの蜘蛛の魔物
備考:この子何っ!?見たこと無いよっ!?いや、久方ぶりの新種の魔物だけどさ?邪神ちゃん絡みじゃん!何?今回は絡んでない???……コホン。えぇと、スモールって名前についてるけど全然小さくないね。後は、食欲が馬鹿というか胃袋が馬鹿というか胃液というか消化液が強い感じだね。これからどんな進化をするのか分からないよ。
図:新種故に無い。人間種辺りに見つかって図が出来れば載るかもね。
「さて、理解したね?それじゃあ、今回はここまで!次回は何時になるんだろうねぇ?まぁ、また機会が有れば来ると良いよ。来れないだろうけども。僕が一方的に呼んだだけだしね~。じゃあ、またね!」
次の瞬間、プツンッとテレビの電源が落ちるように白い空間が消え、暗闇の空間だけになった。
ー 果たして、この空間は何処なのか?そもそも邪神ちゃん以外の存在が居たのかさえ怪しい。一体なんだったのだろうか? ー
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