(二)-12

 アンドレイは私を見てガラクタと思ったようだ。小舟の上でしかめっ面をしたアンドレイは、船着き場につくなり私をゴミ捨て場へ放り投げた。その日の漁は成果が悪かったらしくアンドレイは機嫌が悪かったというのもあったのだろう。


 風雨にさらされながら、私は放置された。太陽の光を無制限に浴びることが痛いことだとは全然知らなかった。ショーウインドーの外の世界は風も強いし日光も強かったのだ。しかも上空を舞う鳥から落ちてきた糞が私にべっとりとついてしまった。


(続く)

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