第5話
「っとに、あなたって! 意地悪ですよね!」
「いいじゃないか。この国にとっても悪い話はしなかったろ。あははは」
ファルトは、ほど良く酒が入って上機嫌。しばらくは領主の下で寝食を共にする話をつけ。用意された部屋でベッドに寝転び旅の疲れを癒していた。
アルメイリアも突然の帰郷だったのにもかかわらず、綺麗でカッコいい姿が見たいと昔懐かしい人々に囲まれて、嬉しくも楽しい時間を過ごしていた。その中に置いてファルトは自分の考えを『この村を皆の力で国にしようではないか』大々的に広めていた。
一応、『この人お酒が入ると話大きくなりますから』と防衛線は張ってみたが……全て本当にやっちゃいそうで恐かった。
しかも! 自分は、あくまで友人だと言い張ってくれちゃったのが特に気に入らなかった。
冗談でも妻だと言ってくれると思っていただけに拍子抜けどころか、ちょっぴり悲しかった。
そして翌朝――
またしても領主は呆然とさせられた。
ファルト達の朝は早く。村を視察し始めていた。堆肥の置かれた場所と、井戸の位置を全て調べ上げただけでなく。変更箇所や堆肥小屋を建てて管理する様に書類として纏め上げ。朝の席で提出してきたのだ。アルメイリアから過去に病で両親を失ったと聞いていて病状から、先ずは衛生面での管理が大切だと説いたのだ。
中でも、堆肥置き場が近くにあって雨水が井戸に流れ込む場所は飲み水として使わないように早急な対応を求めた。
相手は落ちぶれたといえど王子に変わりはない。しかも、間違った事を言っていなければ領主にとっても損なところは全く無い。恰幅のいい領主は、「はい、わかりました」と言うのだけでいっぱいいっぱいだった。こうして、ファルトの国創りは本格的に始まった。
アルメイリアは、吸収してきた知識を広めるために時間を作っては皆に教え。
ファルトは、数名の者を雇い村の整備を始めた。このまま黙って見ていては領主も恥と思い。
賛同して、ファルトの事業に手を貸すようになり。ゆっくりとだが確実に村は変わり始めていた。
そしてファールドライドでは、感じた事のない熱い夏が訪れる――。
目で見える山は遠くに一つ在るだけで、代りに幅広い深緑が覆っているリュタリア。
井戸水がそれなりに使えるため深刻な干ばつ被害は、免れているが。今後を考えれば、川から水を引くべきと判断したファルトは川で水浴びを楽しんでいた。
高い山からの雪解け水はひんやりとしていて気持良い。村からココまでの距離は歩いて半日。時間は掛かるが、やってやれない距離ではない。
「よし! メイリー予定通り思いっきりぶっ放してくれ!」
「はぁ~、確かに私、魔法は人を殺めるために使うのではなく人のためになるように使いたいとはいいましたけど!」
まさか、掘削機代わりに使われるとは思ってもみなかった。しかも指示を出した男は、高みの見物ならぬ、ちゃぷちゃぷと水と戯れている。すっごく面白くなかった。
本気の炎は熱い! しかも夏! 吹き飛ばした岩の破片が自分を傷つけないように炎の結界も張るから余計にあっつい!
どっかんどっかんと爆音を5回ほど響かせたところでアルメイリアはファルトの元へ不機嫌をぶつけに行った。
「ちょっと! すっごく! あっついんですけど! いいですよね、あなたはそうして水と遊んでいれば涼しくて!」
「あははは。 だから言ったじゃないか! いったん服を水に浸けてから作業をしろって!」
アルメイリアの頬が、かーっと熱くなる!
そんなことをしたら、肌を晒す様なものだからだ。簡素な白いロングワンピースは、水に濡れれば肌を透かして相手に見せ付けるようなもの。
照れた、アルメイリアが面白くてファルトは追い討ちをかける。
「いまさら、恥ずかしがる間柄でもあるまい。皆我々が夫婦みたいなものだと思っているじゃないか!」
「く~~~~! バカ!」
アルメイリアの中では夫婦と夫婦みたいでは大きく違った。
ファルトの行動力としっかりした未来予想図は、すっかりリュタリアの民に気に入られ。領主からの信頼も厚い。アルメイリアとの婚儀がまだと聞けば――当然のように、なぜ夫婦にならないのかと問われ。ファルトは『私は、いいのだが、メイリーがなぁ』なんて言って自分のせいにしてくれちゃったのだ。た、確かに、ちょっぴり意地悪はしたかもしれない。
『つまり、私を妻として娶ると言う事でよろしいのかしら?』
『ああ、そうだ!』
あの流れに乗って……そのままいくとことまで行ってしまえば、こんな思いはしなくて済んだのに……
やっぱり、相手からプロポーズしてもらいたいと願う乙女心は『あ……ごめんなさい……その、あれは、冗談です』なんて言ってしまっていた。
このまま冬を迎えれば20歳の誕生日を迎えることになる。村に住まう者なら一人や二人子が居ても当たり前な歳だというのに。これでは行き遅れみたいで格好が悪い。相手が居ないのであればまだ弁解の余地も残されているのに……。特定の相手が居ながら数ヶ月の間発展なし。
肌を晒すのだって、それほどイヤというわけでもない。実際に何度か湯浴みを共にした事だってある。でも、それはそれ。これは、これである。
仕方なく、汗が噴出してきた身体を癒そうと川に近付いて顔を洗う。ひんやりとした川の水が気持ちよかった。
「落ち着いたら、あそこになるべく大きな炎を頼む」
悔しい顔した乙女心を放置したまま――まだまだ、働かせる気満々でファルトは先程アルメイリアが爆砕した箇所より少し手前を指差している。どうやら、爆砕ではなく他の案が有る様だった。
確かに、コレだけ距離が離れていて、しかも爆破でないのなら、さほど熱くはないだろうと――言われるままにアルメイリアは炎を地面に灯す。
「ああ、いい感じだ。 そのままもう少し範囲を広げてくれ」
「はいはい。じゃあ、これでいいかしら」
相手の笑みが何か画策してるみたいで、面白くないが熱いよりはましだ。
自然に出来た土手は爆炎に吹き飛ばされて大きく形を変えている。それよりも少し手前に直径3メートルほどに広がった炎が燃えていた。風向き次第では、暑さが漂ってくるが思った以上にそれが感じない。明らかにファルトが何かしてると感じた。
「では、準備万端整ったところで風の起こる原理を見せようじゃないか。メイリーも知っている通り、空気は冷たいところから暖かい方向に向かって流れる性質がある。それを利用すれば私の様な非力な風使いでも大きな風を操る事ができるのさ!」
川面の涼やかな空気がゆっくりと――でも確実にアルメイリアの炎に向かって流れ始める。
「それに、竜巻の原理を使って螺旋状に加速させる技術を加える事で地面を抉り取る!」
ファルトが言った通り少しずつ砂埃が舞い始めていた。それが色となり螺旋状に風が巻き起こっているのが良く見える。
「それに、風という物はその場に止まるのを嫌う性質があってね、ちょっと手を貸してやれば進むべき道を簡単に変更してくれるのさ」
突如起こった小さな竜巻によってうねり始めた大気が、ごーごーという音を立てて収束し始めていた。
「ちょっと! いったいどこから風を連れて来ているのですか?」
「ん~。まぁ、ここらへん一帯?」
どうやら、相当前からこの現象を引き起こす手筈を整えていたらしい。誰も見てないのを良いことに本気を出して魅せているのだ。例え弱き力でも、自然を味方につけて時間を掛ければ、丁寧に事を運べば、この程度の事は成せるのだ。
てっきり、水遊びしてるだけと思っていたらコレである。
やがて、細く力強い竜巻は大地を抉り始める。時間にして3分ほどだった。
大きすぎる力を使えばその反動も大きい。だから、制御不能になる前に風向きを代えて竜巻を紐解き始めていたのだ。実際に掘削していたのは1分ほど。でも相応の結果は残していた。
「ん~。やはり、私の能力では手間隙掛ける割には思ったほどの成果が見えないな」
「ふ~~ん。そうかしら? 死ぬ気になって毎日繰り返せばそれなりに成果が得られる気がしますけど?」
ファルトが作った竜巻で抉った大地は浅く幅も狭い。それでも、全く熱くないというのが絶対的に魅力的。背中から集まってきた風は心地よくアルメイリアのほてった身体を冷ましてくれていた。
つまり、持久戦で少しずつ抉るか熱い思いを我慢して短期決戦で事を進めるかの二択となる。
「私は、もう、熱いのはイヤです!」
「そうかぁ…それは残念だ。冬が来る前に皆を喜ばせてあげたかったのだが…メイリーがそう言うなら仕方ないな。秋が深まった頃再開するとしよう」
秋が深まった頃に再開……それでは、アルメイリアが20の誕生日を迎える事になる。
どこが目処なのかは全く分らないが。ファルトの中で幾つかの段階があるのは言われなくてもわかる。計画表だってあるし。今日は、遊び半分ではあるものの。水源の視察も兼ねていた。
自分としては20の誕生日を迎える前に、お嫁さんにして欲しかった。
もし、もしも、この工事がファルトの中で大きな段落になるのだとしたら。
この作業を続けて村に水が引き込まれるようになれば――
彼は、自分に思いを打ち明けてくれるのだろうか? それとも、やっぱりそんな女心を知った上で利用しているのだろうか? アルメイリアの心は揺れていた。
5歳年上の男は、未だに全てを教えてくれている気がしなかった。まだ何か思惑があったり、隠し事をしているみたいで悔しい。もし、自分を喜ばせるために何か仕組んでいるのだとしたら。もう、許してほしかった。そんな特別なものなんていらない。
ただ、「なあ、メイリー。そろそろ観念して私の妻になってくれないか」と、でも言ってくれるだけでいいのに。
「バカ! バカバカバカ~~~!」
嬉しさ以上の悔しさが爆発していた。喜んでいるのか、悲しんでいるのか自分でも分らない涙を流しならかファルトの胸を叩き続けていた。
絶対に分ってると思った。きっと自分の心を見透かしてて意地悪してるんだと思った。
そんな、アルメイリアを優しく包み込んで頭を撫で続けるファルトだった。
そして――
夕食の席で、また意地悪を言われた。
「実は、今日メイリーに結婚を申し込んだのだが、残念な事に失敗に終わってしまいました」
落胆して見せるファルト。それを聞いた領主はびっくりして目を見開き――アルメイリアを見詰める。
領主の妻は、もの凄い勢いでアルメイリアに詰め寄った!
「なぜ、気持が固まっているのに! 拒むのですか! 何か他に拒む理由があるのですか⁉」
「ちょ! ちょっと、まって下さい! 私は、別に拒んでなどいません!」
真っ赤な顔して反論するアルメイリアにファルトは、もっともな正論で返した。
「いやいや。私はバカとしか言ってもらった記憶はないぞ」
確かに、その通りだった。結局あの後も、特にそれらしい会話をせずに馬車に揺られていた。御車(ぎょしゃ)をしてる彼の隣に座るのが恥ずかしくって客室の中で嬉しさを噛みしめながらにやけていた記憶しかない。
結局プロポーズは受けたが、もう一度この場で――と言うのはいまさらな空気になっていまっていた。態度だけ見れば充分気持は伝わっているはずなのに。本当に、意地悪である。
「その、では、と。こほん!」
アルメイリアは、嬉しさと恥ずかしさを隠すことなく。テレながらも深々と頭を下げて伝えた。
「よ…よろしくおねがいします…」
「なにをだい?」
しれっとしたポーカーフェイス。なんで、こんなこ憎たらしい男に惚れてしまったのだろう?
二人だけならともかく、お世話になっている領主の前で言い争いなんてしたくない。
「だから私は! あなたのお嫁さんにして下さいって言ってるじゃないですか!」
ヤケを起して怒り任せに叫んで見せれば、「うむ。では、そのプロポーズ謹んで受けることとしよう」あっさりと、受け入れられ。食事を再開している。
すっごく負けた気がするのは絶対に気のせいではないと強く強く思ったアルメイリアだった。
*
ファルトの故郷――ファールドライドには幸せは水と共にあるという考えがあり。それを演出したいからだと言われていた。
川から、水を引き入れ船に乗ってこの村に幸せを運び入れる花婿を演じたいのだと――
しかし、河川工事は、さわり程度にしかしていない。手作業でなんかしたら年単位の作業になるだろう。
実質、アルメイリアが爆砕し、それを整える作業に人手を使うというのが最も短絡的な方法だった。
しかし、今は夏。熱いのは本当にイヤだった。
ほんとーーーに意地悪である!
婚約はしても式は、お預け――卑怯である。いじめっこである!
だからやるしかなかったのだ!
アルメイリアも頑張ったが、ファルトも村人に混じり頑張った。
そして、ついに村の近くまで水を引き入れる事に成功したのである。
小型の船は隙間にロウを流し込んだだけのやっつけ仕事。
一見すると立ったまま船を操作してるように見える。
どうして、ここまでカッコつけたいか分からないが、たいした風もないのに服に金糸で描かれた鷹がパタパタ羽ばたいてる時点で有罪確定である。
確かに、彼は魚をとるのは上手かった。でも船の操舵は、いまいち。覚えてるだけで5回は湖に落ちている。
つまり、彼は今。四方から風を当てて倒れないための支えにしているのだ。
強い風が当たっているのに身じろぎ一つせず。優雅に船を操っているように見えるが実際はインチキ。
それを知るアルメイリアはげんなりとし。何も知らない村人達は歓声をあげている。
髪をたなびかせながら近づいてくる姿が無駄にカッコ良く見えるからだ。
まぁ、それでも彼の気持も分からなくはない。
ファールドライドに伝わるおとぎ話には、初代国王がイルフィール湖から生まれた女神と結婚した事が全ての始まりとされているのだ。
だから、王族の結婚式は湖の畔にある教会と決められている。
妻となる者が船に乗ってやって来ると、それを船着き場で待っていた夫となる者が手を取り婚姻の儀が始まるのだ。
形としては逆だが彼なりにしっかり結婚式をやりたかったのだとすれば今日のところはネタバラシせずに目を瞑ってやってもいいだろう。
簡易な桟橋とちょっぴり不格好な船。見た目はともかく頑張ってたのを思い返せば自然と顔が綻ぶ。
集めた風を一気に使って舞い降りる様に桟橋に降り立つと、またしても歓声が上がる!
すっごくバカみたいである! 別の意味で恥ずかしくなって顔が赤くなる。
後は桟橋を下りた花婿の手を取って領主夫妻に結婚の報告をすれば終わり。
教会なんてシャレた物のない小さな村らしい結婚式。
の、はずなのに――
ファルトは桟橋を降りた所で立ち止まり。手を差し出す代りに跪いた。
片膝を地面に付けアルメイリアを見上げている。キラキラした金色の瞳に強い意思が宿っていた。
姿は違えど、その心意気は姫に使える騎士のよう。
花嫁は不思議そうな顔で男を見おろす。何かやるなんて全く聞いていないからだ。
予定外の行動に皆が静かに見入っていた。
そして静寂の中――
吟遊詩人が歌うように良く通る声が響いた。
「私は遥か北の地。ファールドライドより参ったファルト・レインと申します。アルメイリア様に見惚れて以来ずっとアナタだけを見てまいりました。今となっては王座を追われ落ちぶれた身。されど何か贈りたいと思い、水を用意いたしました。どうか我が心汲んで頂き。アナタ様の婿として。ここ、リュタリアの民として受け入れてくださいませんでしょうか?」
すーっと、アルメイリアに手を差し出す。
「はい」
言葉と共にホホを伝う嬉しさが地面に落ちて行く。
ゆっくりと――しかし、しっかりとファルトが差し出した手を取る。
「喜んでお受け入れいたしましょう」
なんとかかまないように気合でそこまで言い切ると限界が訪れ号泣していた。
参列者は大歓声。フライングお構いなしで豪快に花びらが舞い散る。
二人が結婚の報告をした後に使う花びらは全て無くなっていた。
アルメイリアの心からは――もう、いろんな思いが溢れていた。
プロポーズの事なんて些細な事だった。
あんなヤツの側室にされるかもしれないと脅えた日々。いっそこの身を炎で焼いて死のうかとも考えた。でも、彼の悲しむ顔が浮かんで思いとどまった。ずっとずっと安心できる何かが欲しかった。
もう大丈夫だって信じれる何かが欲しかったのだ。これで自分はファルトの妻だと胸を張って歩ける。そう思えば思うほど。嬉しさがこみあげてきて止まらなかった。
どうして、この人はこんなにもバカなんだろう。たかが女一人のために、こんなにも一生懸命になるなんて。きっとあのまま全て流されるままいっていたら気付かずにいた。そしてずっとこれからも見えない不安を抱えたまま人生を送っていたのだろう。
全てではないにしろ、きっと分ってたにちがいない。だからこの状況を作りたくてこだわっていたのだろう。全くにもって大バカである。
形はどうであれ領主の前で結婚を誓ったのだからすでに結婚は認められているのだが、しっかりお説教もされていた。
アルメイリアも悪いがファルトも悪いと言われただけに止まらず翌日からアルメイリアの態度があからさまに変わった理由が旧友に感付かれ問いつめられて自爆。
かなりの痛い娘扱いをされていた。
それら全てを払拭するには充分な余興といえよう。
過去の事は水に流して祝福してあげましょう。
そんな感じで祝福の拍手が惜しみなく二人に贈られる。
なにせ、雨が少ない年では井戸の水だけでは足りない事もしばしあった。
馬車で水を運ぶにしても効率が悪く土地を離れた者もいた。
でも、それは終わったのだ。
子供が歩いても10分程の距離で水が手に入る。今後は用水路を作って村の中まで引き入れる事になっていた。
そうなればもう水の心配はいらない。長年ここで暮らして来た老夫婦もかんきわまり静かに泣いていた。
暑い夏に、喉の渇きを潤そうと――飲めばお腹が痛くなるの分ってて飲んでた水も飲まなくていい。
その時点でお祭り騒ぎ確定なのに。プロポーズとして使って見せ、この村の民として受け入れ欲しいと言ったのだ。
もう、とっくに仲間なのに。こんな形で、改めて言われて嬉しくない者はいなかった。
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