第2話 入院しています(2021.01.12)

 みやびです。

 現在、1月12日の午後5時ほどなのですが。

 みやび、入院しておりまして、ベッドの上であります。


 ここまでの経緯をお話ししましょう。


 前回(1/1)の書き込みを読んだ友人たちから、「即座に救急車を呼ぶべし」と総ツッコミを受けました。

「いやそんな大袈裟な」

 と、ひるむみやび。


 みやびはこの歳まで2度ほど救急車のお世話になっている身ではありますが(一度は背骨の神経圧迫で全身が動かなくなって階段を1階分転げ落ちた。もう一度は急性膵炎で激痛で全く動けなくなった)、昭和世代はどうしても新年早々三が日に救急車は遠慮してしまいます。


 まあ、まだ耐えられるし。


 耐えられませんでした。


 1/1から1/2に掛けて痛みはさらに悪化し、明け方ついに寝てても痛みで脂汗を垂らして苦痛の呻きをあげるに至って。


 あかん。これは……これはもたん。


 震える指でダイヤル回し、もとい携帯のキーパッドを叩いて119(固定電話まで辿りつけない)。住所と名前を告げ、階段を自力で降りられない旨を告げて(みやびの実家は入口が2階にあるのだ)、救急車を待ちます。

 救急車が来て布にくるめられ抱えられて階段を降りる時が最も痛かったですね。担架が使えない環境だったので。体をひねられて腰の位置が変わるたびに激痛が脳に走る。気を失うかと思いました。いやマジで。


 幸い、隣の隣の市に受け入れてくれる病院が見つかり、担ぎ込まれたのでした。


 朝の……6時頃だったような気がします。


 正直、ここから2日間くらいは痛みに耐えるのがギリギリで周りを観察している余裕は皆無だったです。夜明け前だったのもありますが、私、未だに自分が搬送された病院の外観がわかりません。それどころか病室の番号を確認したのも数日前のことでした。


 まあそんなわけで、みやびは1/2に緊急入院と相成ったのです。


 意識を取り戻すたびにちまちま状況をスマホにメモってたりするわけですが(今もスマホからぽちぽちしてます)、最初の2日間のところには、


1/2 入院 抗原検査 夜眠れず

1/3 夜眠れず


 と書いてあります。

 ちなみに「抗原検査」は入院前に「コロナ陽性かどうか」を確認する為に行われたものでした。

 pcrではなく抗原検査なのは結果が出るのが早いからだと思われます。

 ストレッチャーから病院のベッドに移され(この時点ではまだ受け入れ口)、抗原検査を行い、1時間ほどして結果が陰性だったら、そのまま入院となるわけです。1時間待つのが辛かった!


 今更ですが、検査結果が陽性だったらどうなっていたのかというのは怖いところです。

 救急車帰ってちゃってたし。

 まあ……仮定法過去は好きじゃないな、ということで考えないでおきましょう。

(知的好奇心としては知りたいところですが、まあ……)


 んでまあ、着いて早々にとりあえずのブロック注射と痛み止めのお薬。

 土曜日だったため、専門の先生が来る月曜日までは薬で様子を見ましょう、となりました。


 あ、あれ?

 ってことは状況が改善されるのは1/4?

 2日間を耐えろと?


 はい。その通りだったです。


 先にも書きましたが、この2日間が最も辛かったです。前回はそこそこ効果のあったブロック注射も今回は打って1時間ももたなかった。

 薬もあっという間に効果が切れる。

 痛み止めは胃を荒らすということで、食事後に胃薬と一緒に飲むわけですが、この服用方法だと、夕食後から夜明けまでが長い!

 1/2から1/3にかけては、深夜に追加で痛み止めを出してもらい、それでも足りずに深夜3時頃に座薬まで投入(経口はもう過剰だからと座薬になった)。

 それだけ薬を打っても、姿勢が楽な(このときにはもう楽といっても痛みが弱いという程度でしたが)ベストポジションから少しでも変わると、腰から左脚にかけて、耐えがたい激痛に襲われるのです。ベッドサイドの転落防止鉄パイプを握りしめ、歯を食いしばって「朝になれ〜、はよ朝になって、飯食って薬飲ませろ〜」と念じながら耐える。

 これが2日間。


 しかもこの時期、暖房の入っている病院でも夜明け前はやや涼しくなるんですよね。

 看護士さんといろいろ相談しまして。

 寒いのは腰に悪かろうと、1/3の夜から電気毛布を貸してもらえることになりました。


 これが少し効果あったようで、眠れはしなかったものの、すこし楽だった気がします。


 そして1/4月曜日。

 ようやく病院が動き出します。

 先生がやってきまして、詳しい今後の進め方は検査後としつつも、薬で痛みを抑えつつの安静療法と手術とあって、前者は時間がかかること。後者は早いが病院を転院しなければならないことを教えてくれます。入院病院には設備がないのですからこれは仕方がありません。


 んで。

 朝から検査が始まりました。


血液採取

検尿

心電図

レントゲン(胸と腰)


 そして午後になり先生が再訪され。

 腰椎のヘルニアであること以外は更なる悪い情報はなく。

 さてじゃあ今後の治療方針なわけですが。


「ひとつお知らせすることがあります」


 な、なんかちょっと怖いぞ。でも検査結果はヘルニア以外は特にないって言ったよね?

 はい、なんでしょう。


「当院でコロナ陽性者が出ました」


 そっち!?



 


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