恋活相談所のキューピッドくんはCP厨
捻野いち
プロローグ
世界は決してひとつじゃない。
たとえば、知らないだれかが住まう土地。
存在すらもあやふやな、感知できない未知の場所。
例えば同日同時刻、「もし」「あなたに出会わなければ」変わっていたかもしれない未来。
そんな「もしも」の先でさえ、違う自分が生きる異世界だ。
蝶の羽ばたきひとつで壊れてしまうものもある。
世界を線としたならば、それはあちこち枝分かれして、生き物の数だけ存在する。
絵になんて描こうものなら、たくさんの線が織り重なって混じり合い、画用紙は真っ黒になってしまうだろう。
要するに。世界と世界が交わる場所は、無数に存在するのである。
暗い路地裏。マンホール。鏡のむこうに水たまりの底。違う世界へ繋がる道は、どこにだって溢れてる。だから、その道を渡る資格──“鍵”さえくれてやればいい。
恋活相談所のキューピッドくんはCP厨 捻野いち @72_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。恋活相談所のキューピッドくんはCP厨の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます