このエピソードを読む
2022年2月17日 01:56 編集済
しっかりと作り込まれた世界設定に、ちょっとした描写が後に生きる構成、息つく暇もない程に緊迫感のある戦闘に、時折挟まれるコミカルなシーン、そして敵味方問わず確かな生を感じさせる登場人物たち。それらが織りなす重厚な物語に没頭してしまいました。今もまだ余韻が冷めておらず、本編後、及び真焉後の彼女らの暮らしに想いを馳せております。特に真焉は考察が捗る内容になっており、読後も楽しめられるのは素晴らしいの一言です。真焉の内容から、時間がループしていたり、或いは時間の進みはそのままに何度も灰の世界が訪れては無色のエネルギーでまた同じ命が生まれるのを繰り返し、その際のルゥナ様とアヴィ様の願いの中で人間にとって都合の良いものを女神、それ以外を魔神として伝えていたのではないか、女神と魔神はどちらも姉神であったと伝わっているのも「すべての命はニアミカルムに帰る」と伝わっているのもそういう意味なのではないか、他にも本編最後に登場したトワの子孫がルゥナ様との子の系譜なのか、或いはスーリリャの子の子孫なのか等、トワがルゥナ様以外と子を作るとは思えませんが色々と想像が膨らみます。そこにさらに綿密に作り込まれた魔法の存在や、おそらくはレジッサの命石であろう、青い石だけが使われなかったのも、真焉後に目覚めたルゥナ様とアヴィ様に記憶があるのも、ゲイル、アヴィ様、ダァバの存在が面白い立ち位置に在るのもまた、考察の楽しさをより良いものにしてくれます。抑えきれずに漏れてしまった応援コメントにまさかの蔵出し、ありがとうございます!最後の一文、ルゥナ様自身の意思で示した愛を、心こそを求めていたのに、呪術を介した愛情では例えそれが本当に心からのものであったとしても、永遠にそれを受け入れられなくなってしまう不信を抱いてしまっているように感じてしまい、切なくやるせない気持ちになってしまいました。その不信がトワ自身に対してのものか、実は呪術が効いてないかもしれないルゥナ様に対してのものなのかはどちらもあり得そうで分かりませんが。或いは真焉に繋がる別の何かに気づいているのか。まさかたった一文でここまで心を乱されるとは思いませんでした。やりおるわそういえば、このシーンに至るまでルゥナ様に直接女神の遺物の効果が及ぶことがなかったような気がします。ラーナタレアはルゥナ様自身が使用していましたが、他の遺物もププラルーガの様にルゥナ様に対して使うと崩壊するのでしょうか?何となくルゥナ様の意志に従っている可能性もあるのではないかと思いますが。そう考えると本当にププラルーガが効いた場合、真白き清廊でルゥナ様以外の誰かがアヴィ様と共に眠り、無色のエネルギーでやり直したという前提になる様に思います。可能性があるとしたらメメトハ様でしょうか。女神と魔神の伝説だけに当てはめるとしたら女神マルセナ、魔神イリアや女神スーリリャ、魔神がまさかのツァリセなんてこともあったんじゃないかなんて、考察が暴走して最早唯の妄想になってしまいますね。長々と書き、何度も更新してしまいましたが、百合作品を色々と探していた中で望外の大作に出会わせてくれた作者様に最大限の感謝を。作中一番好きだったのがトワだった為、最後に幸せそうな姿が見られて本当に良かったです。隴を得て蜀を望むとは言いますが、真焉で少しだけ語られた、ルゥナ様がトワに首ったけだった話や、ロッザロンドでのクロエの奮闘も気になりますね。決して優しいとは言えないけれども、いつまでもこの世界に浸っていたくなる素晴らしい作品でした。ありがとうございました!
作者からの返信
Maciro様改めまして、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。熱の入った感想をもらえると、楽しんでいただけたのだと伝わってきてとても嬉しいです。別の選択肢やほんの少しのブレであったかもしれないルート、それらは全て可能性として存在していて、全てが塵になった後に再開しているのかもしれません。アヴィたちの敗北エンドもあって、悲しみが沈んだ底でまた繰り返しているのかも。つらくてとても書けませんが。女神の遺物と伝わるものについては塵に消え切らなかったものになりますので、必ずしも真焉の登場キャラに限りません。その中で、陰る瞳孔ププラルーガはルゥナの瞳。術の及ぶ範囲はルゥナの目が届くまで。女神の軸椎オエス・アクシスはアヴィの喉仏(火葬時に喉仏と説明される個所)で、彼女の嘆きを永遠に世界に伝えるもの。呪術師は自らの血で他者に呪いを施すことはできない。女神もまた同じ。薬の材料として心臓を使う焚き鼓は異なりますが。そういうルールで作用しています。ルゥナは自分の瞳の色が好きでなくて、陰る瞳孔を最初に目にした時にも嫌な印象を受けて竦んでしまっていましたね。本来ならあれによる呪術の影響は受けないはずでしたが、当時はまだ力が弱かったのと精神的な怯みが自身を呪ったというか。氷乙女に相応しい力を得て、過去(未来)の自分と立ち向かえた感じです。本編中にヒントがないので、ラーナタレアはアヴィの両鎖骨です。仰る通り、濁塑滔の性質を強く帯びるのがルゥナでなければならないこともないので、場合によって別の誰かだったかもしれません。遺物の中にはそれらからこぼれたものが含まれるのかと。ツァリセは考えていませんでしたが。なるほど、人間だからダメという理由もなかった。考えが足りない。考察、ありがとうございます。トワENDについて、喜んでいただけたのならよかった。呪いがかかったはず。だけど本当に術の効果で従っているの?もしかして呪いがかかったフリをしているんじゃ……そうなら、嬉しい。という彼女の胸中でした。色々とこじらせていますね、どこまでも。そこがいいのだと思います。百合メインとは言えませんが、GLは好きなので今後の別作にもちょこちょこ入れていくとは思います。直接明記しなくてもそうなのかな、という程度に。アンと従者のように添い遂げられない形かもしれませんが、そういう百合も切なくて好きです。WEBでウケるかというと厳しいですけど。また別の物語でもお付き合いをいただければ幸いです。長編の拙作を最後まで読んで下さり、熱く温かい感想をいただきまして心より感謝を申し上げます。Maciro様 ありがとうございました。
編集済
しっかりと作り込まれた世界設定に、ちょっとした描写が後に生きる構成、息つく暇もない程に緊迫感のある戦闘に、時折挟まれるコミカルなシーン、そして敵味方問わず確かな生を感じさせる登場人物たち。
それらが織りなす重厚な物語に没頭してしまいました。
今もまだ余韻が冷めておらず、本編後、及び真焉後の彼女らの暮らしに想いを馳せております。
特に真焉は考察が捗る内容になっており、読後も楽しめられるのは素晴らしいの一言です。
真焉の内容から、時間がループしていたり、或いは時間の進みはそのままに何度も灰の世界が訪れては無色のエネルギーでまた同じ命が生まれるのを繰り返し、その際のルゥナ様とアヴィ様の願いの中で人間にとって都合の良いものを女神、それ以外を魔神として伝えていたのではないか、女神と魔神はどちらも姉神であったと伝わっているのも「すべての命はニアミカルムに帰る」と伝わっているのもそういう意味なのではないか、他にも本編最後に登場したトワの子孫がルゥナ様との子の系譜なのか、或いはスーリリャの子の子孫なのか等、トワがルゥナ様以外と子を作るとは思えませんが色々と想像が膨らみます。
そこにさらに綿密に作り込まれた魔法の存在や、おそらくはレジッサの命石であろう、青い石だけが使われなかったのも、真焉後に目覚めたルゥナ様とアヴィ様に記憶があるのも、ゲイル、アヴィ様、ダァバの存在が面白い立ち位置に在るのもまた、考察の楽しさをより良いものにしてくれます。
抑えきれずに漏れてしまった応援コメントにまさかの蔵出し、ありがとうございます!
最後の一文、ルゥナ様自身の意思で示した愛を、心こそを求めていたのに、呪術を介した愛情では例えそれが本当に心からのものであったとしても、永遠にそれを受け入れられなくなってしまう不信を抱いてしまっているように感じてしまい、切なくやるせない気持ちになってしまいました。
その不信がトワ自身に対してのものか、実は呪術が効いてないかもしれないルゥナ様に対してのものなのかはどちらもあり得そうで分かりませんが。
或いは真焉に繋がる別の何かに気づいているのか。
まさかたった一文でここまで心を乱されるとは思いませんでした。やりおるわ
そういえば、このシーンに至るまでルゥナ様に直接女神の遺物の効果が及ぶことがなかったような気がします。ラーナタレアはルゥナ様自身が使用していましたが、他の遺物もププラルーガの様にルゥナ様に対して使うと崩壊するのでしょうか?
何となくルゥナ様の意志に従っている可能性もあるのではないかと思いますが。
そう考えると本当にププラルーガが効いた場合、真白き清廊でルゥナ様以外の誰かがアヴィ様と共に眠り、無色のエネルギーでやり直したという前提になる様に思います。
可能性があるとしたらメメトハ様でしょうか。
女神と魔神の伝説だけに当てはめるとしたら女神マルセナ、魔神イリアや女神スーリリャ、魔神がまさかのツァリセなんてこともあったんじゃないかなんて、考察が暴走して最早唯の妄想になってしまいますね。
長々と書き、何度も更新してしまいましたが、百合作品を色々と探していた中で望外の大作に出会わせてくれた作者様に最大限の感謝を。
作中一番好きだったのがトワだった為、最後に幸せそうな姿が見られて本当に良かったです。
隴を得て蜀を望むとは言いますが、真焉で少しだけ語られた、ルゥナ様がトワに首ったけだった話や、ロッザロンドでのクロエの奮闘も気になりますね。
決して優しいとは言えないけれども、いつまでもこの世界に浸っていたくなる素晴らしい作品でした。
ありがとうございました!
作者からの返信
Maciro様
改めまして、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
熱の入った感想をもらえると、楽しんでいただけたのだと伝わってきてとても嬉しいです。
別の選択肢やほんの少しのブレであったかもしれないルート、それらは全て可能性として存在していて、全てが塵になった後に再開しているのかもしれません。
アヴィたちの敗北エンドもあって、悲しみが沈んだ底でまた繰り返しているのかも。つらくてとても書けませんが。
女神の遺物と伝わるものについては塵に消え切らなかったものになりますので、必ずしも真焉の登場キャラに限りません。
その中で、陰る瞳孔ププラルーガはルゥナの瞳。術の及ぶ範囲はルゥナの目が届くまで。
女神の軸椎オエス・アクシスはアヴィの喉仏(火葬時に喉仏と説明される個所)で、彼女の嘆きを永遠に世界に伝えるもの。
呪術師は自らの血で他者に呪いを施すことはできない。女神もまた同じ。
薬の材料として心臓を使う焚き鼓は異なりますが。
そういうルールで作用しています。
ルゥナは自分の瞳の色が好きでなくて、陰る瞳孔を最初に目にした時にも嫌な印象を受けて竦んでしまっていましたね。本来ならあれによる呪術の影響は受けないはずでしたが、当時はまだ力が弱かったのと精神的な怯みが自身を呪ったというか。氷乙女に相応しい力を得て、過去(未来)の自分と立ち向かえた感じです。
本編中にヒントがないので、ラーナタレアはアヴィの両鎖骨です。
仰る通り、濁塑滔の性質を強く帯びるのがルゥナでなければならないこともないので、場合によって別の誰かだったかもしれません。遺物の中にはそれらからこぼれたものが含まれるのかと。
ツァリセは考えていませんでしたが。なるほど、人間だからダメという理由もなかった。考えが足りない。考察、ありがとうございます。
トワENDについて、喜んでいただけたのならよかった。
呪いがかかったはず。だけど本当に術の効果で従っているの?
もしかして呪いがかかったフリをしているんじゃ……そうなら、嬉しい。
という彼女の胸中でした。
色々とこじらせていますね、どこまでも。そこがいいのだと思います。
百合メインとは言えませんが、GLは好きなので今後の別作にもちょこちょこ入れていくとは思います。
直接明記しなくてもそうなのかな、という程度に。
アンと従者のように添い遂げられない形かもしれませんが、そういう百合も切なくて好きです。WEBでウケるかというと厳しいですけど。
また別の物語でもお付き合いをいただければ幸いです。
長編の拙作を最後まで読んで下さり、熱く温かい感想をいただきまして心より感謝を申し上げます。
Maciro様 ありがとうございました。