応援コメント

第六幕 061話 厄災_1」への応援コメント

  • 従者であるティシャがアンを諌めようと体を張って…って言うのは間違ってないけど、それってちょっと傲慢だよね。主人のためにってのは理解出来るとしても、残りの生(終わり方)を決めるのって本人だけなのに。ともあれティシャがこの先何を成すのか気になります。

    作者からの返信

     誰しも、自分の視野より広く物事を見るのは難しいんだと思います。
     ティシャなりに、自分が最善だと思うことをしているだけで。残念ながらティシャは特別に優れた人物ではなくて、アンもティシャから反対されたことで頑なになってしまった。


     大好きな人にただ生きてほしい、生きてさえいればいいじゃないかと思うティシャの気持ちは、ティシャの押し付けではありますが嘘ではないんです。

     随分前にアヴィが長老と話した際に『子供たちに泥を啜るような生き方をさせたいわけではない』という主旨のことを書きました。それと逆になってしまいますが、生きていればそれでいいじゃないかとティシャは考えているわけですね。

     国家に疎まれ、最大の武闘集団であるエトセン騎士団に狙われる。生家からも邪魔者として抹殺指示が出されてしまう状況で、アンの描く未来なんて有り得ないと現実を見ているとも言えます。

     この二人はここまでにすれ違いがあって、アンの方も『どうしてティシャが私をわかってくれないのか』と感情的に、意固地になってしまったんだと思います。
     『私たちの子』なのに。

     ティシャから見れば、自分はアンの特別だったのにその場所を見知らぬ子が奪ったという嫉妬もあったんだと。


     アンには常識が邪魔している部分があって、素直な気持ちをティシャに言えなかった。相手にはもう家庭もあるのだから。

     物語の展開の為に事細かに書いていませんが、せっかくだったのでこんな感じです。

     どちらも言葉が足りなかったのだろうなと。
     お互いが本当の想いを伝え合っていたら、仰々しく奴隷解放とか言い出すこともなくただ山奥で彼女らだけで静かに暮らす道もあったのかも。