応援コメント

第六幕 019話 逃亡者の安息」への応援コメント

  •  やや利己的なところのあるイオエルのことが語られていて良かったです。自ら望んで仕えていたわけではないのですね。
     ミルガーハにおいてユゼフだけは良心的な存在なんだなあと、今回の話で改めて思いました。
     仕えている側として、当主たちを恐ろしい存在と認識している様子。実際に会えていたら本当に殺されていた気がします。

     イオエルはユゼフに申し訳ないと思っていたのに、当の化け物に殺されてしまうのがなんとも皮肉というか……。
     最後は恐怖がいきすぎて現実逃避しているようなセリフだなと感じました。


    【誤字】
    >結婚もしたが子には恵まれず、妻は出て行った先で別の過程を築いたとか。特別責める気もない。自分は父に似たのだろうと何となく思った。
    『過程』→『家庭』

    作者からの返信

     誤字でした。ありがとうございます。

     イオエルは小市民ですが悪人というわけではなく、わりと普通の感性の人間というだけでした。
     生まれ育ちの事情も一緒に紹介。彼の父がヘズでお嬢様の傍仕えをしていたのは約七十年前くらいになるはずです。

     ユゼフは十才にならない無垢な少年です。この時点では。生きていた場合、この先どんな風に成長したのかはわかりませんが……ですね。

     ニキアス達の事情を知らないイオエルとすれば、どんな言い訳をしてもクビを切られるんじゃないかと悩んで当然。
     残してきた姉妹のことも気にしないわけでもなく、それと彼女らを心配しているだろうユゼフに連絡しないのも申し訳ないかな、と。
     親どもは別にいいけど。そんな心境でした。

     イオエルがユゼフの名前を呼んだ後に遠くに影が見える。
     そんな場面でした。
     最後は心が壊れちゃって、なんだユゼフ様だったのかって愛想笑いして死んだように思います。