第515話 「頑張れ!」で思うこと

 今回は「頑張れ!」の話。

 最近の僕は結構、真剣に大谷翔平さんの試合結果をチェックしている。試合結果というか、ホームランは出たのかな? 盗塁できたかな? という感じです。野球は馴染みがなくて、「おおきく振りかぶって」と「メジャー」のアニメで勉強しました。だから、変化球とかはイマイチ知らない。今はフォークボールはなくて、スプリットって言うんですか? ツーシームってどんな球? という具合。そんなめっちゃにわかでも分かりやすいのが50-50で、これはなんとか達成して欲しい。

 大相撲では大の里を応援している。まぁ、この人は応援しなくても勝つので、結構、冷静に眺めてます。今日の時点で十一番勝ってるので、なんとかあと一番、勝って大関に上がって欲しいかな。

 少し前にXで兵庫県知事を応援する謎のハッシュタグが散見されたけど、まぁ、僕は兵庫県民ではないし、縁もゆかりもないので、好きにやってもらって構いません。

 そんな具合で「頑張れ!」がなんとなく身近にあるわけで、そんな中で思い出すのは東日本大震災の後、「頑張れ」がなかなか使えなかった時期のことです。もうみんな頑張っている、限界まで頑張っている、という状況で、そこにさらに「頑張れ」は酷、というような空気があった。あれは今になってみると、不思議な感覚でしたね。あの時にしかないような、独特の雰囲気だった。

 さて、その頃にリリースでしたが、桃井はるこさんの楽曲で「頑張れ……それは「I Love You」」という曲があった。これは詳細を失念してしまったけど、海外の方が「I Love You」という言葉で励ましてくれた、というようなニュアンスから着想を得た曲だったと思われる。言語の差っていうのはなかなか面白いけど、「愛してる」もある場面では、励ましとなるのは同じ日本語を話す人でも感じると思う。こういう言語が持つ多面性はなかなか興味深い。それは悪い意味というか、ある意味での悪意として「兵庫県知事頑張れ」も含まれている。どんな言葉でも使い方によっては挑発になったり、誰かの印象を操作することがある。

 そんな話は置いておいて、アメリカ人が大谷翔平さんの試合の後とかに「Shohei,I love you!」とか叫んだら、どんな風に訳せるだろう。「大谷翔平、あんたは最高だぜ!」みたいな感じだろうか。逆に「大谷翔平、頑張れ!」は英語ではなんて言うんだろう? うーん、英語の勉強をもっと頑張った方が良かったな……。

 そんな感じで、僕は最近、「頑張れ」ばかり念じている。もっと自分のことを頑張れよ、と思わなくもない。



2024/9/19

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