第504話 やっと分かってきた「構成作家論」
これは最近、やっと気づけた話。
ラジオにメールを送っていく中で、あまり考えずに送っていたものの、不意に構成作家さんによっておおよそ二つのタイプに分かれるのでは? と気づいた。これはメールを送っている人間じゃなくても気づけるのかもしれませんが。
まず一つのタイプは、メールを読んだパーソナリティが面白いトークをするべき、という発想の持ち主。これは、メールそれ自体に面白さとかネタとかを求めないタイプです。
もう一つのタイプは、メール自体が面白くて、それを読んだパーソナリティがそれを発展させるべし、という発想の持ち主。このタイプの構成作家さんは、とにかく笑いを求めていると思われる。
どちらが良いとか悪いとかではなく、パーソナリティの人が番組の色を作るはずが、読まれるメールの内容を真剣に吟味すると、そのメールの内容に番組の色が出てくるのが面白い、というお話。
僕はとある番組に週に五通程度、休まずに送ってるのですが、番組の内容や時期にドンピシャなメールが読まれるかな、と思っていると、僕のメールが読まれるものの、読まれるメールはいつ読んでも良さそうな、弁当の話題だったりした。そのメールか? と思ったけど、これは構成作家さんからの「お前が笑いを取りに行くなよ、笑いを取るのはパーソナリティだぞ」という意思表示に感じましたね。それなら、と僕は調整してメールを送っていくことになるわけです。
それにしても、ラジオ番組の制作でもそんな思想の違いがあるなら、テレビとかネット配信とかも大変だろうな。誰を映すか、どんな人を出演させるか、どんな企画をするか、撮影した上でどこを使うか、と、スタッフさんの主義主張が入り乱れそう。まぁ、そこは一番偉い人がリーダーシップを取って、自分の思いを胸に秘めた若い人たちは、いつか俺の考える良いコンテンツを作ってやるぜ! と思ってるのかな。楽しそうではある。
これはまったく脱線した話題だけど、僕が最近、聞いているラジオ番組では構成作家さんの名前があまり表に出てこない。かつて文化放送を真剣に聞いていた時はスタッフさんの名前がバンバン出てきたので、不思議な心地です。放送局によって社風があるのか、番組の内容の細部に個性が出るのかもな。まぁ、最近聞いている番組は作家さんの名前は出なくても、ディレクターさん、ADさん、ミキサーさんの名前は出てくるから、何かしらの理由があるのかもしれない。
構成作家さんを意識してはメールを書くのも、あるいは面白いかもな。しかし、僕は笑いをとりに行きたいので、至難な上に至難だ……。
2024/8/1
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