第488話 今の子どもって何見てるの?
たまたま知った衝撃の事実の話。
僕が十代の頃は、テレビ東京は六時台くらいに平日は毎日、アニメを流していて、だいぶお世話になった。当時は深夜アニメが認知され始めた頃だけど、かなりマニアックではあった。ちなみに僕はなんとなく、放送時間にオンタイムで視聴出来てない事を「リアルタイムでは見ていない」などと勝手に表現してたけど、そのうちにリアルタイム視聴、リアタイ、などという表現が当たり前になってかなりビビった。リアルタイムという表現は、なんというか、妙な和製英語だけど冷静になってみると、あまり違和感もないのだろうか。僕は違和感しかない。
さて、そんなわけで今のテレビ東京の六時台は何を流してるのかな、と思ったら、ドラマ「孤独のグルメ」を再放送しているらしい。しかもずっと。ほぼ毎日。これにはビビった。小学生や中学生が「孤独のグルメ」を見て育つのか……? しかも「孤独のグルメ」は第十シーズンまであるはずだけど、一つのシーズンで十二話だとすると、全部で百二十のエピソードしかない。一年で平日が二百五十日とすると、なんと一年間で全話を二周くらいできる。井之頭五郎になるための英才教育というか、むしろ洗脳に近い。テレビ東京はどんな災害が起こっても特番なんか組まないようなスタンスだと思ってるけど、「孤独のグルメ」にはこだわりがあるのか。まぁ、僕もここ数年、年末年始は「孤独のグルメ」ばっかり見ている。大晦日の特番も絶対見ている。つまり、洗脳されたのは僕ってことか……。
それにしても、今の子どもはアニメを見ようと思ったらネット配信で見るのだろうか? それはそれで合理的、極端に効率主義的で、何か違う気もするけど、あの深夜アニメをVHSに録画しておいて、朝は見る時間がないから放課後とか夕食後にこっそりテレビデオでチェックする、みたいな展開はもうないのか。学校でネタバレを喰らいそうになったり、早くアニメが見たくてうずうずしたりはしないのか。もっとも、VHSもテレビデオもすでに無いんだけど。
これは僕の無知が露呈しますが、たまたま知り合いの知り合いの話として聞いたけど、今の小学生は学校でタブレットを配布されるけど、学校でしか使っちゃいけなくて、家に持ち帰れないらしい。なんじゃそりゃ、と思ったというか、やや頭に来たけど、自由に使わせてやれよ。放課後にタブレットで遊ぶことこそが大事なのでは? よく知らないけど、タブレットって卒業する時に回収されるのかな。そうなるといよいよわけわからん仕組みだな。
いずれにせよ、今の小学生はYouTubeとか見てて、アニメなんて興味ないのかも。なんせ、「機動戦士ガンダムSEED」は生まれる前の作品だから。「機動戦士ガンダム00」もそうだ。「俺がガンダムだ!」も通じないのか。いったい、何なら見てたんだ? 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」か? 小学生が父親に「ダブスタくそ親父!」とか言ってたら、悲しいな。「父上! 本気でおっしゃっているんですか!」というアスランを見習ってくれ。あ、「ダブスタクソ親父」って「増税クソメガネ」の原型だったりする……? みなさん、Xでポストする時は「首相! 本気でおっしゃっているのですか!」くらいにしようか。
こんなメディアで偉いと思ったのはたぶんテレビ東京だけど、「BLEACH 千年血戦篇」を週末の夕方に再放送したことです。よく頑張った。続きを待ってます。
2024/2/19
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