第463話 ドローン兵器は禁断の兵器か
今回はドローン兵器について。
ウクライナ戦争と呼ばれるであろう戦争において、ドローンを兵器として使う場面が現実になって、これはかなり冷や汗をかく。
ドローン兵器といっても、特殊なものではなく、どうやらどこにでもありそうなドローンに爆弾をくっつけたもの、という様子に見える。うーん、なんというか、ドローンを作っているメーカー、あるいは開発者はどんな気持ちだろう。
それはそうと、ドローン兵器は、戦争における兵士の負担が極端に軽くなってしまう気がして、それがやや僕には気にかかる。これは古い時代から遥かな時間の流れの中で、戦争における兵士の負担は軽くなってはいる。剣や槍で相手を攻撃した時代から、離れて銃を撃ち合う時代になり、さらには空の上から爆弾を落とす時代になった。
これはここのところ、ある種の難題として、兵士のPTSDがあるわけで、では、ドローン兵器はどうだろう。
僕が関心を引かれるのは、例えば「PUBG」におけるFPPモードは、かなり現実に近いというか、ドローンを遠隔操縦するのにかなり近いのではないか、ということ。で、僕が「PUBG」をプレイしていて実際の戦闘を意識するわけではないけど、一方では、このゲームにおいて他のプレイヤーのアバターを攻撃することに抵抗があるかといえば、それが目的なのでまったく自然に攻撃できる。となると、ドローンで誰かを攻撃する時には、ある種のゲーム感覚で攻撃できる、ということになるのではないか。
僕にとってはあまり好きな言葉ではないけれど、「コードギアス」の中で「撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるものだけだ」みたいな言葉がある。この言葉が僕に馴染まないのは、「撃たれる覚悟」というのは、「殺される覚悟」というように響くところです。本来的には「自分の何かを自分自身で損なうこと」が含まれているような気がして、そこがあまりにも言葉足らずではないか、というところが気になる。
で、ドローン兵器を使って相手を攻撃する人は、どんな覚悟というかを持っているのか、という部分が気になる。PTSDになる兵士がいるのは、人間が決して他人を傷つけて平気でいられる存在ではない、という意味合いに取れる。で、ドローン兵器がなんの反動もなく他人を傷つける状況を生み出す兵器だとすると、この兵器は人間を人間ではなくする兵器なのでは? と思った。
まぁ、全ては想像、空想なんですが。
2023/8/29
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