第442話 選んだことはないのだけど……

 今回は公募について。

 長く公募に適当なものを送りつけてますが、うまく行ったり、さっぱりだったり、難しいです。

 僕はほとんど意識していないのですが、レーベルによって「色」があるというのは、よく聞くところです。極端な話ですが、純文学っぽい公募にライトノベル系の作品をぶつけるのは、かなり無謀です。細部になりますが、それはテーマが違うとか世界観が違うとかいう以前に、文体さえも違うかもしれない。

 僕はライトノベルが主戦場なので、古い知識とはいえ、角川スニーカー、富士見ファンタジア、電撃、MF文庫、ガガガ、GAなどがあって、これはなんというか、送り先に困ることはない。困ることはないけど、このたくさんのレーベルの中から自分の「色」と合うところを選択する、という努力が必要になってきたかもしれない。

 これはまったくの私観ですが、ぶっちゃけ、公募は一次選考を通過するのが絶対というか、当たり前のことですが、一次選考を通過できなければ「ゴミ認定」です。で、その一次選考はおそらく、最もレーベルの「色」が出にくい段階だと思われる。なので、一次を通過するには、レーベルの「色」を気にするよりも、作品のなんらかの力に重点を置くべきじゃないかな、と僕は感じてます。もちろん、カテゴリーエラーで「ゴミ」にされる危険はつきまとうわけですが。

 しかしさすがに僕もここに至って、「色」で攻めていく必要があるかもな、と思い始めた。というのも、スニーカー大賞の一次が発表された時、強いショックを受けたからです。そもそも通過した作品が少ないのですが、明らかに、はっきりと、疑いの余地なく、僕の書いているものと「色」が違いすぎる。一次の段階で、です。僕の送ったものは、これはほとんど、「群像」の新人賞に、児童文学を放り込むくらい、本当に違った。

 というわけで、いきなり作風とか好みとかを改造するのは無理なので、書いていきながら、それなりに「色」が合う公募を選んで投稿しようかな、という感じになってきました。こうなるとレーベルの「色」をリサーチしないといけませんが。

 こういう戦略みたいなの、打算みたいで好きじゃないんですが、四の五の言っている場合ではありません。

 それにしても、ワープロソフトをPagesに頼っているので、カクヨムから投稿できるところ以外はやりづらいのは、なかなかしんどい。本やCDはバカスカ買うのに、ワープロソフトを買わない辺りが、僕の価値観を如実に示してますね……。

 ともかく、七月ですから、何か書き始めます。



2023/6/28

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