第401話 歌詞の妙
今回も音楽の話。
本当に適当に音楽を聞いているので、「それを今、聞いてるの?」と呆れられてしまうかもしれませんが、まったくリアルタイムではない音楽を聴いてます。
まず、Aimerさんの「カタオモイ」。The First Takeのバージョンを聞いてますが、胸を打たれる。歌詞が切ない。いや、切ないというか、締め付けられる。
次にLittle Glee Monsterがカバーしているレミオロメンの「3月9日」。この曲はラジオだとまさに三月九日に流れたりしますし、そもそもからして「三月九日」は「「3月9日」の日」として触れられることも多くなりました。僕が聞いているのが何でカバーバージョンかといえば、乃木坂46の遠藤さくらがMVに出ているからです。曲がいいのは知ってましたが、リトグリのバージョンもかなり良くできてます。
もう一曲は奥華子さんの「ガーネット」を大園桃子さんがカバーした動画がYouTubeにあって、これも聞いている。この曲はかなり前に「アイドルマスター」で釘宮理恵さんが演じる水瀬伊織がカバーしてましたが、その当時は聞いていてもピンとこず。今になって、すごい歌詞だな、と気づきました。めっちゃ共感できる。泣きそう。
最後の一曲は、テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」です。これはもう、本当に何で今なのか、誰にも理解できない気がしますが、順を追って説明すると、何ヶ月か前にNHK 総合の「映像の世紀 バタフライエフェクト」でテレサ・テンに焦点を当てた回がありまして、僕としては何となく見ていたわけです。テレサ・テンという人は知っていたのですが、詳細に知らなかったし、そもそも、いつ亡くなったかも知らなかった。てっきり引退しただけでまだ生きてると思ってた。この番組を見た時は、ふーん、と右から左へ流れていってしまったのですが、つい最近、ラジオから「時の流れに身をまかせ」が流れてきて、何となく聞いたら、歌詞が凄かった。切れ味が鋭利で、簡単で、ストレートな表現で、心を打ち抜いてくる。テレサ・テン、大勢の人から熱狂的に支持されるのも分かるなぁ、としみじみ感じた。
便利な時代になって、音源を探し回ったり、そもそも情報を集めることも必要じゃなくなって、気になったものを気になった瞬間に即座に拾えるのは、ありがたい。ありがたいけど、残酷でもある。
もう誰も覚えていないかもしれませんが、大昔、「ギャラリーフェイク」というアニメがありまして、そのエンディングテーマがサンタラの「思い過ごしの効能」という曲でした。僕はこの曲が本当に好きですし、名曲だと胸を張って主張できるのですが、YouTube上ではまったく再生数が伸びない。
評価が「数字」なのは今も昔も同じでしょうけど、見えない数字と見える数字では、同じ数字でも違うような気がしますね。いや、これは錯覚、幻想だろうか。はて、また最後に愚痴っぽくなってしまった。
2023/3/23
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます