第397話 もしかして、オジサンしかいないのか?

 今回はぼんやり感じた話。

 僕はネット環境が激弱なのでネット上の動画をあまり見ません。なのでガーシーという人の動画は一度も見たことがないし、ひろゆきという人がいるらしいけど、やはり見たことがないのでどんなことをやっているか、知りません。

 さて、ガーシーという人が国会議員になって、除名されて、という話になった時、懲罰を決める委員会か何かで鈴木宗男さんがメディアに登場して、ちょっとツイッターがざわついていたけど、素朴に不思議に思ったのは、「鈴木宗男という人の過去を、どれくらいの人が知っているのか?」ということです。

 僕は当時からあまり真剣にニュースを見てませんでしたが、鈴木宗男さんは北海道で汚職か何かで問題になった気がしますが、あまりに昔のことだったし、特別に興味がなかったので、記憶がはっきりしない。

 で、鈴木宗男さんがこの令和の世で再び出現した時、そのことについてツイッターでざわついている世代って、どの辺なんだろう? 少なくとも十代ではないはず。当時の段階で生まれていないか、生まれていたとしても記憶にはないのでは。では二十代か、となると、それも怪しい。僕の感覚では鈴木宗男さんについて覚えているのは三十代半ばか後半以降のはずなんですが、そうなると、三十をいくらも超えた人たちが騒いでいることになり、おいおい、その年でそんな騒ぎ方してるのか……、と思わなくもない。

 僕がツイッターを始めたのはかなり前で、その時はまだメジャーな場ではなかったように思うけど、もう十年以上前で、考えてみれば、鈴木宗男さんについて三十代が騒ぐのも分からなくはない。二十歳くらいで黎明期のツイッターを始めた世代が今、三十代になっている、ということになる。まぁ、年齢的におかしくなくても、三十代なりの発言や見識が必要な気もするけれど。

 このことを考えていくと、ネット小説もだいぶ難しくなるし、自分のこととして、冷や汗が流れる。いい歳をしてライトノベルを必死に書いているのは、もっと別にすべきことがあるような気がする。家庭を持つとか、子どもを育てるとか。まぁ、僕はそういうのに向いてないので、手を出そうとは思いませんが、しかし、それはそれで、後ろめたい。

 年相応、という表現があるけど、それって、性別みたいなものが再解釈されて再定義されようとしている昨今の風潮の中で、やはり議論されるんだろうか。大人になれ、みたいな表現も批判される世界になるのだろうか……。


2023/3/16

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