第389話 好きだなぁ、としみじみ感じる最近の音楽
今回は音楽のお話。
と言っても、やはりアイドルです。櫻坂46の新曲「桜月」の歌詞がじわじわ来た。特に二番サビからラスサビがかなり来る。いろんな要素が含まれてるけど、なんていうか、どんな風に散っていったらいいか、考えさせられた。美しく散っていきたいけど、それって難しいんですよね。僕はどうしても、無様なことをしてしまう。
乃木坂46の「ここにはないもの」も聞いています。それと五期生曲の「絶望の一秒前」も再確認している。すごく不思議なんですが、十年前の方が年齢的に秋元康さんの世界観を近く、親しいものに感じそうなものだけど、今、現在の方がリアルに感じられる。歌詞世界が理解できるというか、まさに馴染んできた。これは自分で物語を書いてても感じるけど、例えば高校生くらいを主役にすえる時、現役の高校生こそがリアルな高校生を分かるような気がしていたけど、少し距離を置いた方が、客観的、俯瞰的にその世代の実際が見えるような気がした。実際というか、現実というか。現実が見えると、脚色がしやすくなる。いや、これは、開き直ったのかも。音楽に触れる時も、変に身構えたり、反発したくなる感覚なしに向き合えるようになった。秋元康さんの歌詞世界は、きっと現実離れしていて、あり得ないだろうし、そういう風味、臭みみたいなのが受け入れがたい、触れたくもない、という意見もわからなくはない。それはその人の価値観、感覚で、僕とは違う、というだけのことです。
最近、なんとなく聞き直しているのは、アニメ「スクライド」のOP、EDで、この曲はどちらも良い。歌詞が秀逸です。もう二十年くらい前の曲ですが、全く古びない。芸術は時を超える、と言いたくなります。この歌詞も、やはり嫌いな人は嫌いだし、笑う人は笑うかもな。ということを書いていたら、鷲崎健さんと伊福部崇さんのユニット、POAROの曲の「ロボットの唄」の歌詞を思い出した。この曲の歌詞もよく出来ています。古びない。
ちょっと脱線しますが、鷲崎健さんの音楽ファンで、言葉遊び的な歌詞とか、歌詞の音への乗せ方が大好きで、もちろん歌詞世界も結構好きなんですが、作風が少しずつ変わってきて、それがなかなか興味深い。僕の好みと照らし合わせると、響く曲と響かない曲が極端に分かれるようになりました。似た感じだと、サンボマスターも作風が変わって、いつの間にかなんとなく、追うのを諦めてしまった。また機会を見て、聞いていこう、決して嫌いな作風ではないので。
やっぱり音楽って面白いなぁ、そんなことを折りに触れて感じます。
2023/2/22
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