第376話 思い出した!

 年末だったか年始だったか、ラジオNIKKEIでアニソン特番があって、それが2013年、2003年、1993年のアニソンを振り返る、という内容だった。

 で、2003年の回を聞いてびっくりした。一曲目はangelaの「明日へのbrilliant road」で、うひょー! だったのが、進んでいくと栗林みな実さんの「precious memories」が流れてきたり、Kotoko、佐藤裕美の「Second Flight」とかが来て、もう感無量。最後にメロキュアの「1st priority」で、もう気を失った。

 こうなってみると、2003年というのは、恐ろしい。っていうか、2003年はそういう時代だったのか、と愕然とする。angelaがここから始まり、Kotokoさんも佐藤裕美さんもすでにアニソンの側に出てきていたとは。何より、岡崎律子さんはまだご存命で、うーん、涙が出そう。

 僕はこの頃は、文化放送でのアニソンカウントダウン番組で、アニソンを勉強していた。ど田舎に住んでいたので、テレビで見れるアニメはテレビ東京系くらいなもので、あとはTBSがかろうじて、という感じだった。その文化放送の番組は、おそらく「こむちゃっとカウントダウン」が始まった頃だったのでは。うーん、何もかもが懐かしい。

 僕が当時の音楽で思い出すのは、國府田マリ子さんがほとんど退場しようとしてて、僕はといえば國府田マリ子さんをなんとか追いながら、林原めぐみさんを復習していた。他のところでは、榎本温子さんがすごく大きくて、アルバムが手に入らないのがもどかしかった。そのアルバム「Private Heaven」はやがて手に入れて、やはり最高だと再認識しました。あぁ、そう、メロキュアのアルバムものちに手に入れて、感動した。「agape」とか、最高です。

 2003年なんて大昔だけど、少なくとも僕にとっては実際に生きていた時代で、僕にとっての八十年代が、あるいは今の若者のゼロ年代だとすると、時間の流れを思い知らされる。歳をとったなぁ。

 ちなみに1993年のアニソンはほとんど分からなかった。分かる曲もあったけど、あまりしっくりこなかった。1993年は僕も生まれてはいたけど、昔すぎる。

 ラジオNIKKEIの尖った特番は面白いけど、このアニソンの十年前、二十年前、三十年前を振り返っていく企画はなかなか良かったです。本家の方のアニソン番組の特番は、ジブリ作品を振り返ったりしていて、王道なんだろうけど、アニメオタクには優しすぎでした。もっと尖っていこうぜ! と勝手に煽ってました。


2023/1/21

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