第367話 敬称の問題

 今回は敬称の個人的認識のお話。

 まず最初にはっきりさせたいのは、僕に対して敬称は不要です。さん付け程度でなんの問題ありません。様をつけられるとだいぶモゾモゾします。

 僕はラジオをかなり聞いているのですが、パーソナリティはリスナーをさん付けか呼び捨てにする。それが当たり前で、不快に思う人はラジオを聞く人にはいないと思われる。僕はある時、真剣にメールしている番組で、年齢とか明かしてないのに、くんをつけて呼ばれたことがあって、それはむしろ嬉しかった。たくさんいるリスナーの一部、ではなく、個人としては認識されてるな、と感じて嬉しかったということです。

 僕は学生時代、上下が生じる場から離れる傾向があったので、先輩みたいな立場な人の扱いに慣れてないし、逆に後輩とされるような人でも、丁寧な口調は求めない。丁寧なら波風は立たないけど、丁寧じゃなくてもいいというか。そもそも上下が生じるのは嫌いかも。もちろん、目上の人、親しくない人にいきなりタメ口で話しかけたりはしませんが。

 ネット上では相手が見えないので、関係の構築や、そもそもの認識がわかりづらいですが、僕の感覚では、年齢や経歴に関わらず、平等だと思ってます。同時に対等だとも思ってます。それは絶対ではなくて、例えば憧れの人とかには尊敬の念は自然と湧く気もするけど、かなり珍しい事例になる。極端な場合にそうなる。具体例を出すと、田村ゆかりさんのファンを最初期からやっている方や、以前、田村ゆかりさんのラジオや堀江由衣さんのラジオをテキスト化していた人には、まさに敬服するし、年齢とか関係なく、こちらが一方的に認識しているにも関わらず、心から尊敬する。他にも名前の通ったラジオネームの人にも似た感覚がある。逆に、実際に芸能をしている当人を敬うかは、ちょっと分からないのが面白いところ。そもそも芸能人と接近戦をしたことがないですが、とある声優さんのラジオと電話が繋がった時は、さすがに恐縮しました。それ以外では、どことなく友達感覚なんですが。しかしどうも、歪んでるな、我ながら。

 とりあえずネット小説では、僕は大したことはしてないので、とにかくラフに絡んで欲しいかな、と個人的には思っている。逆に僕自身がラフに絡みに行って、不快な人もいると思うと申し訳ないです。はっきりしていることは僕は平凡で何者でもない、よくいる人間に過ぎないので、適当に相手をしても問題ないです、ということです。そして、不快に思われた方、すみません。こういう人間なんです……。許してください。

 まったくどうでも良いですが、僕がカクヨムを見て感じるのは、おそらく三十代くらいより上になると「○○様」という表現を使いますね。社会人としてなのか、大人としてなのか、その辺りは分かりませんが、ネット上では二十年前には「○○氏」とかいう表現が実際にあったわけで、歳をとるとそんなラフさは恥ずかしくなるのかな。○○氏、僕は好きなんだけど。



2023/1/9

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