第358話 唐突に始まるファッションショー@FSS

 今回はファン大歓喜の話。いや、僕大歓喜、の話か。

 僕の好きな漫画に永野護さんの「ファイブスター物語」があります。これは雑誌「New-type」に連載されていて、前回あたりから、唐突なファッションショー的展開を見せている。だいぶ端折りますが、女の子のそれぞれの衣装が次々出てくる。

 僕としての懐かしいポイントは、久しぶりに登場したティータの衣装。あれは良い。第一巻の冒頭にも出てくる衣装です。他では、ユリケンヌがアウクソーとお揃いの衣装を着ているのもいい。メガエラも久しぶりの登場だけど、しかし、ボードはどんどん歳をとる。いや、おじさんの話をはやめておこう。また次の機会にでも。

 イカロスなんかも爽やかでいいなぁと思ったりしつつ、パルテノってちゃんと生きてるんじゃーん、知ってたけどさー、と思ったりして、もはや作品の全てを振り返っている気分。

 一番興奮したのはバクスチュアルのザ・ブライドの衣装。前に資料集で見たから知ってたけど、この衣装はめちゃくちゃ良く出来ている。すごく良いデザインです。しかし描くのは大変だろうなぁ。永野センセイ、頑張ってください。

 2022年の年末時点ではまだ全員が出揃ってなくて、2023年2月号にまで跨いでいるのですが、これは久しぶりにアトロポスも出てくるんじゃなかろうか。クローソーはどうなるのか。それはそうと、アトロポス、ラキシス、クローサーの運命の三女神って原典はなんだ? ずっと気になっているけど、放置したままになってます。たまに他の小説なんかでも引用されるので、何か有名な作品なんだろうけど。まー、なんつーか、アトロ、ラキ、クロトは、FSSの印象が強すぎる。この三人はたぶん意図的に、いい場面が与えられている。ラキは常にアマテラスのそばで出てくるし、ミラージュ騎士団レフト相手に大立ち回りをしたこともあったなぁ。アトロはシュペルター(デムザンバラ)に乗ったり、ブラフォードと戦ったのが印象深い。そしてクロトは、第三巻のあの切なさと言ったら。

 たまに僕がどこかしらで頻繁に触れますが、創作において、どうしてもファッションを気にしてしまうんですよね。もしかしたら現実のアイドルの衣装なんかにも似たような感じを抱いているかもしれない。ファッションの面白いところは、動と静の両方を意識することで、例えば絵画のようなものは停止しているけど、例えばダンスは動くことが多い。服は着用している人が動いていても、止まっていても映えないといけない。服飾って、複雑そうだなぁ、と思います。すごい仕事だ。

 しかし、永野護さんのデザインセンス、ラインは凄く好きだ。昔から見てるけど、超えるものはありません。

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