第323話 金脈はどこにあるか
今回は創作の「ニューフロンティア」の話。
あまり真剣にチェックしてませんでしたが、七野りくさんが新作として、中華風なファンタジー、というテイストの作品を発表していて、なるほど、と思う一方で、読者の守備範囲の問題かもな、と思ったりした。
僕が中華風なファンタジーですぐ浮かぶのは「十二国記」、「彩雲国物語」ですが、僕の中では北方謙三さんの「水滸伝」シリーズも中華風なファンタジーです。歴史もファンタジーでは? というスタンスですが、ここにおそらく「守備範囲」が関与するのでは。
歴史小説好きがライトノベルを読むことはなく、ライトノベル好きが歴史小説を読まない、みたいな。SFでも同じことがありそう。僕は鷹見一幸さんの「でたまか」の影響をかなり受けたけど、このライトノベルを知ってるガチのSFファンはいないし、むしろ、ライトノベルという部分で否定されるかも。ミステリでもあるのかな、同じ問題は。ミステリはちょっと、根が深そうだな。例えば「モルグ街の殺人」はミステリか、みたいな……。
さて、そういうわけで、僕としては、中華風のファンタジーは、先行する作品があって、真似はできても全く新しい風を吹かすのは難しい、となる。というか、僕の中の中華風は明らかに北方謙三さんの影響下にあって、抜け出せていない。「十二国記」も強い。
ちょうど放送が始まった「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、女性主人公、で、学園もの、というところを押し出してます。これが知ってる人は知っていることで、十年以上前、美樹本晴彦さんが描いた漫画で「機動戦士ガンダム エコール・ド・シエル」みたいなタイトルの作品がありまして、これが一年戦争直後の話で、女性主人公、かつ、最初は学生です。後半はまた発展していくのですが、まぁ、面白い。というか、僕はガンダムの宇宙世紀にまつわる作品で、初めて触れたのがこの漫画だった。なので、僕は「ニュータイプ」が何なのか、全く知らなかった。この作品で、なるほど、これがニュータイプか、と感心したのが印象深い。なので、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」におけるニュータイプはちょっとやり過ぎかな、と思ったりする。「機動戦士ガンダム U.C.」はなかなか唸らされましたが。
ちょうどカクヨムコンの告知があったので、何か面白いものを作りたいのですが、本当の未開拓地、ニューフロンティアはどこにあるのだろう? 頭の中では、ロボットものをもう少し作ろうかな、と思っていたりする。これは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の影響が強い。ロボットには夢が詰まってる気がする。気がするけど、金脈があるのか、金脈を掘れるか、全く確信はないのでした。
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