第315話 書店員に聞いて答えがあるか分からない問いかけ
今回は書店の話。
僕がここのところ、すごく気にしているのは、中国が舞台の歴史小説で、春秋戦国時代、あるいは始皇帝がテーマの小説があるのか、です。つまり「キングダム」の小説版みたいなことです。
さて、みなさんは本を探す時、どんな風に探しますか? 僕の場合は書店の店頭で、あらすじを見たりしていきます。なので、あまり情報が入らず、タイトルから様子を探る、みたいになるので、凝ったタイトルだと内容が容易にはわからない。
図書館だと司書の人に聞くこと、レファレンス? で手伝ってもらえるかもしれないけど、さて、書店でそんなことが可能だろうか。
近いところで、小野不由美さんの「十二国記」の短編集が出ていないことを確認したい時もあった。どこの書店にもないし、ネットで調べても情報がなく、あやふやながら出ていないと分かってきましたが、いやはや、訊ねる相手がなかなか見つからないのは苦労する。
さて、いきなり脱線しますが、個人書店で本の在庫というかを確認することがたまにあるのですが、大概は品切れなので、ものすごく困難な事態になる。当然、「注文しましょうか」、「取り寄せましょうか」という話になるので、困ってしまう。で、大抵は、他所で買います、といってトンズラして、気まずくなる。
本好きらしからぬ態度かもしれないけど、僕は本当に困った時以外は注文せずに、いくつかの店を回って在庫を探してしまう。二、三軒で大抵は見つかる。なので、在庫確認は単なる形式、念を入れているだけのことなんですが、まぁ、向こうからしたら鴨がネギを背負ってやってきたみたいな感じでしょう。それが逃げていくのは耐え難いとも想像できる。
書店員とあまり親しくなりたいとは思わないけど、情報源としてはこれ以上ない、得難い存在になりそうではある。もっとも、書店員が縦横無尽に本を読みまくっているかは分からないけど。そういえば、近場の書店で、ミステリの文庫本がものすごく推されていて、それは書店員さんのオススメらしかった。次に行った時にはコーナーが消えてたけど、どうなったのだろう。
書店、それも個人経営の書店に行くと、本好き同士の親しみと同じくらい、売り手と買い手が明確になって、やりづらい感じを受ける。書店は「僕の本棚」だと傲慢にも思ってるけど、実際には商売なので、書店員は純粋なお友達にはならないんだろうなぁ。
まぁ、売りたい本と買いたい本が重なり合えば、ウィンウィンなんですが。その時はお友達というか、同志になれる。
しかし、始皇帝がテーマの小説はあるのだろうか?
この情報化社会で、最適な検索方法はなんだろうか?
人に訊ねる、ではないのだろうか……。
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