第292話 トレンドを考えてみよう
今回は恒例の大爆死の話。
角川文庫キャラクター小説大賞の一次が発表になりまして、ダメでした。あらすじがないせいでもないっぽい。やはり作品が弱かったか。
ここのところの感触としては、短編連作形式はどうやらよろしくないらしい。どうよろしくないかは、僕が下読みをしてるわけではない、というか、僕自身が書いて、良いと思ってるのですぐに導き出せません。うーん。ありそうなところでは、登場人物が増えすぎるのかも。僕の感覚では長編では六人程度が良さげなんですが、これは最近、自分自身が守れていないルールです。初心に帰ろうかな。
そんな具合で、落ち込むかなぁ、と思っていたら、乃木坂46の新曲の選抜に弓木奈於さんが選ばれて、ラジオ「沈黙の金曜日」を聞いていたら一瞬で元気が出た。夢があるなぁ。また僕も頑張ろうと、こういうところで思える、それがアイドルの良さ。
さて、僕はトレンドがよくわかっていなくて、キャラクター小説の現代型も不明です。僕の時代、世代では、西尾維新さんがキャラクター小説で、後々になるとどことなく森博嗣さんもキャラクター小説っぽく感じる。でも、西尾維新さんは十五年前、森博嗣さんはそれより前で、さすがに最新形ではないのかも。
とりあえず勉強として、夏の文庫のフェアの小冊子をパラパラしている。何かが感じ取れるような気もするし、悩ましい気もする。何かもっと、新しいものを探したい。近場に大型書店がない、などという言い訳はやめにして、とにかくトレンドを探してみよう。
前も書きましたが、これは僕だけなのか、北方謙三さんの「水滸伝」がものすごく強いキャラクター小説で、見習いたいです。百八人を描き分け、見せ場を用意していく、あまりにも壮大な構造。これぞ作家力、これぞ才能、です。
感触として、トレンドというか、これからのキャラクター小説は、極端な異世界ファンタジー一辺倒ではないのかもしれない。もっと何か、細かな要素で攻めるべきなのか。料理、とかがありそうだけど、僕は料理はあまり分からない。恋愛がありそうだけど、身分差とかは古いだろうか。僕の中で身分差の恋愛と政治が強めに出て良いなぁと思ったのは「彩雲国物語」です。いや、これももう古くなっちゃうのか?
最新形には、どこで会えるのだろう。誰が作るんだろう。それも才能なのかなぁ。
現時点での2022年の教訓として、短編連作はダメ、登場人物を制限する、の二つが挙げられます。
と言いながら、電撃大賞の長編に三部構成が用意されてしまっているので、これもあっさりゴミになる未来が……。
悲しみが止まらない。けど弓木さんが歌って踊るだけで、おじさんは癒されます。情緒不安定すぎるな。
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