第288話 何もかもを忘れてしまった……
今回は将棋の話。
先月はおおよそ勝率五割でしたが、七月に入って三割に達しません。これがなんというか、まさに「忘れてしまった」ということになります。
そもそもの始まりは、好調を維持したまま続けていたはずが、忙しくてどうしても指すことができない日があって、翌日も一局、その次の日も一局、という三日間がありまして、そこで何もかもを忘れてしまったんですね。
戦法は変えていないどころか、全てを変えてないはずなのに、全く勝てない。何が変わったかといえば、些細な手順がどうやら違うし、感覚も変わっている。そもそも時間の使い方が変わっている。ただ三日、離れただけでこんなに忘れるものなのかと自分でもびっくりして、悲しい。
四級で達成度が90%だったのが、あっという間に70%を割っていて、また一からスタートです。うーん、これは厳しい。辞めたいくらい厳しい。
自分では何も変わっていない感覚で、変わっているとしてもまさに感覚に近い些細なことなので、修正のしようがない。また一から指し続けて、感覚を戻すしかないけど、精神的にものすごく厳しい。今日は三連敗で、もう心が折れた。
うーん、何がいけないだろう。容易に駒損をしてるかも。気持ちにここのところ張りがないというか、そもそも体調が良くない。前も書きましたが、将棋に体調とか精神状態が影響するなんて嘘みたいですが、事実なんですよねぇ。
気持ちの作り方って、いまだに僕はよく分からなくて、調子がいい時でも悪い時でも放っておいて、なるに任せている。だから悪い時に悪いことが重なると、果てしなく悪くなる。もしかして普通の人ってそういう「気持ちのコントロール」をどこかで学ぶのかな。学校とか、そうじゃなければ、スポーツ少年団、部活みたいな奴で? 僕とは全く縁がなかったので、想像もつかないな……。
勝負は常に勝ちか負けしかなくて、それはそれでやはり厳しい。PUBGで遊んでると、負けたとしてもそれまでのプレイでちょっとはプラスになったりするから、それはすごく楽だ。負けたけど頑張りましたね、と言われているように。将棋にはそんなものは存在しない。勝ちましたね、負けましたね、この二択しかない。僕はやっぱり勝負には向いていないし、それはもしかしたら、小説を書くことも向いていないのかもしれない。つまらないですね、と言われた時に、あるいはうまく気持ちを維持できなくなるのかもしれない。PVとかいいねとか星とか、そういう幾つかの基準があるから持ちこたえていても、例えば商業の場になって、売れなかったからダメです、はだいぶ堪えそう。
強くなりたいけど、まず弱くなくなりたい。謎な言語表現ですが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます