第240話 成人年齢云々から脱線してみる
今回は成人年齢にまつわるよう、無関係なような話。
僕が成人年齢に関して、なんらかの不自由、あるいは自由を感じたことはほとんどない。お酒もタバコも縁がないし、借金とか、そういうのもないまま平穏に来ている。
なので、僕にとって一番印象深いタイミングは高校進学です。
何がそんなに強烈かといえば、高校の学生証でレンタルビデオ店の会員になれた、という一事です。
僕の通っていた高校の側にレンタルビデオ店があって、今になると不安になるけど、旧作が七泊八日で、一本を百円でレンタルできた。時期的にはVHSよりDVDが増えてくる頃で、まだBlu-rayは浸透してなかったか、存在すらしてないか、そんな時代。
僕は親が何故かレンタルに否定的で、自宅のすぐそばに店があったけど利用してなかった。だから僕もアニメや映画を見たいと思っても、リアルタイムで放送されているものを見たり、映画も「金曜ロードショー」とか「日曜洋画劇場」で見るしかなかった。
なので、たった一枚の会員証が、爆発的に世界を広げてくれた。
押井守の「GHOST IN THE SHELL」とか、「マクロスプラス」、OVAの「マクロスゼロ」や「戦闘妖精雪風」や「トップをねらえ!2」、新海誠の「ほしのこえ」、そういうのが全部見れた。一番感動したのは、「カウボーイ・ビバップ 」のテレビシリーズを通して見ることが出来たことです。
こうやって記憶を遡ると、極端にのめり込んだわけではないですが、革命的ではあった。断片的な情報とかで知っていた全てが閲覧できるのは感動した。この時の感動は、年齢制限のあるメディアに触れるよりも強かったな。不思議なことですが。
大学生になって一人暮らしを始めた時、やっぱりそばにレンタルビデオ店があったけど、そこでは会員にならなかった。理由としては、朧げな記憶ですが、値段が高かったのでしょう。やはりあの田舎のレンタルビデオ店の一本百円は異常な値段設定だったと思う。チェーン店だったけど、各店舗で自由に設定できたのかな。余談ですが、その店はその後、しばらくは残ってましたが、レンタル料は値上げして、謎の古着を扱うようになり、最終的には閉店して、今はもう建物自体もないようです。僕が利用した時期はちょうどいい時期だった様子。
それにしても、成人って感覚が本当にあやふやで、これはよく覚えてますが、大学一年の時に入った謎のサークルで、新歓みたいな感じで飲み屋に繰り出したら、入店の時に「未成年が一人でもいれば店に入れません」と言われ、僕はそれが当たり前だと思ってたけど、上級生は不満タラタラで、そのままファミレスに移動しての新歓、というのがあった。もうだいぶ前ですが、実際的な若者の感覚として、高校卒業、大学入学でもはや自由! というものがあったと思われる。だから今の十八歳や十九歳が「成人」とされても、根本的な感覚は変わらないんじゃないかな、と僕は楽観している。悲観する理由もない。
選挙へ行こうな! とも言わないかな。選挙へ行くよりは政治活動、政治運動をすることを勧めたい。しかしそれはそれで危険か。
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