第239話 副読本あれこれと、またも愚痴
今回はライトノベルの教材、SFの教材、ミステリの教材、歴史小説の教材を考えてみた。教材というか、副読本の方が高い表現か、どうか。
ライトノベルの副読本は、いくつかありますが、かなり強そうなのが、奈須きのこさんの「空の境界」、そして西尾維新さんの「人間」シリーズ。どちらも文章に癖があって、設定が特殊なので、勉強になりそう。王道かどうかはわからないですが。
SFの副読本はあまり大きいことは言えませんが、田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」が外せないのが今の気持ち。アニメに合わせて、是非。ラインハルトは宮野真守さん、ヤンは鈴村健一さんですよ。ユリアンが梶裕貴さんというのも心憎い。
ミステリの副読本は、というか全ての原型は、綾辻行人さんの「十角館の殺人」です。これは傑作。不可避の教材。
時代小説の副読本は池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」、歴史小説の副読本は司馬遼太郎さんの「城を盗る話」が単発でわかりやすい。長いのが好きなら「関ヶ原」か「燃えよ剣」。
海外小説の教本、副読本はよくわからない。帯の惹句とか、装丁で選べばいいと思います。オススメはマッキンティです。古い文学だとマルケスは絶対かも。しかし参考にするのが難しい完成度です。
ここに挙げた本は、単に僕が感銘を受けた、何かを教えられた気がする本なので、役に立つ人、感動する人もいる一方、全く不愉快に感じる人、馴染みが薄すぎて読めなくて投げ出すしかない人が発生します。間違いなく。
僕は一瞬、バイオリンを独学でやろうとして、教本を買って独習しようとしましたが、全く身につきませんでした。練習曲さえ弾けません。
教材があって、道具があっても、うまくいかない例はいっぱいある。でもそこで何か試行錯誤する根気、継続する努力があれば、何かできるはずだと僕は思ってます。
物語が公募の最初で弾かれてゴミに変わることなんて、普通です。ゴミでした、ゴミになりました、となっても、また書けるか、それが試されることだし、信念でも言い訳でも、とにかくまた書く気になって、実際に書けば、それで何も問題はありません。
ただ何かを知りたくなった時に、確認のために使えそうな教本、副読本を気まぐれにここに挙げてみました。読めばうまくいくのではなく、成功例を見て、考えるきっかけ、アイディアの萌芽がここにあるような。これで書いてみようかな、と思えるのが何よりも大切なので。
僕自身、今、「空の境界」が非常に読みたいです。ノベルスも文庫も持ってるのに、手元にない。チッキショー!
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