第235話 乃木坂46についての適当な主観

 今回は乃木坂46のお話。

 僕は地上波の冠番組をほとんど見てないし、ネット配信も通信環境の問題でほとんど手付かずなので、今回はベストアルバムから感じる「主観」をここに書いておきます。

 少し前にネット上で「乃木坂らしさ」という表現が目に止まって、なんとなく分かるけど、では「乃木坂らしさ」ってなんだ? と思ってました。その時はあまり答えが見つけられずにいたのですが、今回、ベストアルバム「Time flies」が手に入ったので、十年分のシングル曲を確認してみて、なんとなく、「乃木坂らしさ」が分かった、ような気がする。

 僕の中での「乃木坂らしさ」は、これというものがないのですが、しかし、「時代」はありそうだな、と感じる。

 シングルで言うと、「君の名は希望」か「ガールズルール」辺りまでが、まだ揺籃期ですね。僕はこの時は比較的、意識してましたが、この後にちょっと離れることになる。

「バレッタ」、「気づいたら片想い」は明らかに路線が変わるというか、まだ手探りな感じがします。僕の主観では、これが「命は美しい」、「太陽ノック」で少しずつ収束する。ここからの「裸足でSummer」、「サヨナラの意味」、「インフルエンサー」で落ち着いてきたのが分かるような。ここの辺りで「乃木坂らしさ」がやっと立ち上がるのではないかな、と思ったりします。

 ただ、この後に「シンクロニシティ」がやってきて、雰囲気が変わる。「帰り道は遠回りしたくなる」、「Sing Out!」が僕の中では同系統で、どうもこの辺りが「乃木坂らしさ」の中核なのでは、と僕は見てみたい。そうなるとこれよりだいぶ前のアルバムに収録の「きっかけ」なんかも立ち上がってきて、なら「乃木坂らしさ」はずっと前からあったのか、ともなるけど、ガチガチのファンは気づいてたとしても、僕には気づけなかった。もっとも、「君の名は希望」がすごく好きなので、「乃木坂らしさ」とされるだろうテイストは、僕の中でも比較的馴染むテイストです。

 さて、「Sing Out!」の後のシングル曲が今の僕の中ではかなり強くて、「僕は僕を好きになる」、「ごめんねFingers crossed」、「君に叱られた」というのが大きい。おそらく「乃木坂らしさ」の議論もこの辺りに大きな焦点というか、むしろここがある種の「レンズ」だったのでは。

 僕の中で「乃木坂らしさ」を象徴している楽曲の根本は何か、を考えると「シンクロニシティ」です。これ間違いない。

 ただ一方で、メンバーの側から見ていくと、カップリングの「I see...」から始まって、「ごめんねFingers crossed」、「君に叱られた」というところへのセンターの四期生の姿が強いかな、と思う。これもある種の「時代」かのかも? この辺の「四期生らしさ」と「乃木坂らしさ」が僕の中ではかなり重なっていて、ここの解釈の難しさが、つまり「乃木坂らしさ」の難しさかな、というのが僕の主観となります。

 とにかく乃木坂は良い! 良いんだ!

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