第228話 将棋戦法試論(初歩の初歩)
今回は将棋の話。
結局、囲いなんて知るか! という姿勢でいるのは良くないな、と、思い直しまして。
まず第一段階として出来そうな囲いで、どんな囲いがあるか、となると、穴熊、美濃囲い、矢倉、雁木くらいしかそもそも知らないのですが、まず矢倉は素人には難しい。雁木は組み方がわからない。ということで、つまり選べるのは穴熊と美濃囲いです。
一番良さげかなと最初に採用したのは穴熊です。これは何局か指してみて、居飛車穴熊は難しい。角をどうやって移動させればいいのか、そこが悩ましい。では、飛車を振って穴熊、振り飛車穴熊はどうか、と実践してみると、形にはなるけど、相手がいきなり端攻めを見せてくる場面が多くて、つまり、28玉の後に、18香、19玉、28銀、38金と手数をかけているうちに攻め潰されてしまう。結局、これもやや難しい、となる。
なので、とりあえずは美濃囲いで戦うのが一番有望なんですが、やはり手順が難しい。76歩、66歩、77角、88銀、という感じで相手の居飛車に対応するのは、なんとかわかる。しかし相手が飛車を振ってくると、途端にわからなくなる。
実際にあったことで、相手が四間飛車とか三間飛車をやってきて、飛車先の歩を突かれた時に、仮に三間飛車だと何かの時に36歩と指されて同歩としちゃうと角交換された後、55角と打たれてだいぶ、かなり、いきなり敗勢に転がり落ちる。この急戦への対応が僕にはまだよく分からない。
ただ、美濃囲いを試し始めて、将棋は難しくなったけど、守りは簡単になった。手待ちしたい時に高美濃囲いにしてみたりして、それはそれで楽しい。問題は攻め駒が限られて、飛車、角、銀、桂、歩で攻めるのは、まだ工夫と学習が必要です。
それにしても二級の人とかと頻繁にマッチングされるけど、一枚も二枚も上手で、さすがに強い。僕はあまりスポーツに打ち込まなかったので、「どうしても勝てない相手」にそれほどぶつからなかったし、そんな相手の方が圧倒的多数、というシチュエーションをあまり知らないままここに来てしまった。それがやや悔やまれる。僕なんて将棋指しどころか、将棋好きからしても、赤ん坊、僕の将棋はまさに児戯なんだろうなぁ。
それにしても、居飛車で指すにはどうしたら良いんだろう? 右側で囲うのは実質不可能だから、左側に囲うんだろうけど、うーん、相手の飛車の方に近づく感覚があって、これは錯覚か? もっとも、右側に囲うとしても相手が振り飛車を選べば、それはそれで自ら自分の玉を相手の飛車先に差し出すわけなのだが。
将棋は全くわからない。しかし、まぁ、楽しめるうちに楽しもう。気楽に。
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