第183話 正月とはなんだったのか
これは2022年の年末年始の話。
2021年の年末は時間を可能な限り作って、ひたすら本を読みましたが、それが一区切りになり、ちょっと宙に浮いたような気分になって12/30を迎えました。結構、テレビを見たけど、とにかく時間ができてしまった。
じゃあ何か書こうか、となったのが、正月消滅の引き金になるとは……。
たまたま知った、メディアワークス文庫のコンテストの情報を見つつ、ふーん、お題があるのか、とぼんやりしてたのですが、本当になんとなく、行けるんじゃないかな、いけないかな、行っちゃおうかな、行っちゃおう! という気持ちになった。
で、設定は何もないんですよ、本当にささやかなイメージだけしかない。最初にやったことは、主人公の名前を決めること。次にやったのは、十人程度の登場人物の設定。そしてその十人に名前をつける。これが準備の全てです。
前にも創作論的なものに書いた気がしますが、ここのところのお決まりのやり方、一万字の短編を十個繋いで、全部で十万字程度にする、という手法を選択して、つまり、先に十人分の名前と設定を簡単に作ったのは、主人公と脇役一人で一本作って、それが十本で連作短編でこざいます! にしようという趣向です。
プロットは大事なのですが、見切り発車なので、何もない。
で、書き始めるのですが、一日に一万字を一本書くと区切りもいいし、疲れないし、という感じなのに、時間があるからと三日間で五本書いたりして、その時点で気づいたら正月は消滅してましたね。休みとは何なのか、と思わなくもない。
その上、これを書いている時点で最後まで出来上がってないので、不安しかない。最後にスパートできないと、困ったことになるぞ……。
それにしても意外に書けるもんだな、という感覚ではいます。何も考えずに書いているので、僕の中ではなんとなく楽しくても、他の人が見ると「これは何を書いているんだ? 何を読まされているんだ?」となりそうな気もしますが。こういう読む人を置いてけぼりにする文章はいけないんでしょうけど。こんな書き物こそ「カッとしてやった」という具合の、良いストレス解消になるので、お勧めできます。
ちなみに正月も普段通りにジョギングしたので、さすがに1/1の朝に走っている時に、「自分は何をしているんだ?」という気分になりました。正月とはいえ、普段の休みと何も変わらないとは、カレンダーの無力さを叱咤したい、もっと頑張れ、と(?)
とにもかくにも、始めてしまったものは終わらせないと後味がわるいので、もう一踏ん張り、頑張ります。後味が悪いって、最近、あまり聞きませんけど、「ジョジョの奇妙な冒険」の第三部の一番最後、承太郎が使うくらいで、もう死語だろうか。
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