第161話 時間の流れが入り乱れる「容姿」

 今回は目の当たりにして、思わず唸った「外見」のお話。

 乃木坂46で卒業発表が多かったように感じるのが2021年ですが、生田絵梨花さんは、それこそ「君の名は希望」の辺りから知っていましたが、なんというか、大人のイメージしかなかった。テレビで過去の映像が流れると、どこか幼さがあるけど、なんか、ずっと今の「大人の女性」の面立ちだった、という感覚がある。

 それとはまた違った形で、僕は22/7というアイドルグループをずっと観察してますが、結成から四周年で、しかしこの四年でメンバーが大人になってきたか、と問われると、うーん、と唸らざるを得ない。色々と変わってはいるのですが、まるで四年という時がなかったような気もする。

 なんですが、二年くらい前か、花川芽衣さんという人が体調不良などで卒業して、それからなかなか音沙汰がなかったのが、半年ほど前、女優の「浅倉唯」という人が、花川芽衣さんである、という情報が流れ、本当に浅倉唯さんは、花川芽衣さんだった。今は特撮で女優として出演してるっぽい。このこと、浅倉唯さん=花川芽衣さんの何に驚くって、見ない間に「大人の女性」になったこと。アイドルというより立派な女優だし、なんか、僕としては感動した。前から花は開いていましたが、さらに新しい鮮やかさが加わったような。

 浅倉唯さんと他の22/7のメンバーは、同じ時間を生きていたはずなのに、それぞれに違う未来にたどり着いたようで、興味深い。それはもしかしたら、経験とか立場とか、職種とか、努力とかではなくて、もっと簡単に服装とか髪型とかメイクとか、そんなもので簡単に演出できるのかもしれないけど、いやはや、驚いた。

 YOASOBIの2nd EPが2021年12月頭に発売になって、もちろん買って聞いてますが、1st EPの発売が2021年の頭でした。そこから逆算すると2020年にブレイクして、僕が何度も見たTHE FIRST TAKEで「夜に駆ける」を歌う動画も2020年だと思いますが、あの時のIKURAさんは、今とはまるで別人に思えて、一年とか二年で、こんなに垢抜けるのか、と思ったりもする。

 まぁ、これは女性に限らず、木村拓哉さんなんかも、ドラマ「HERO」の中でも、時間の流れでちょっと違う風貌になるし、中居正広さんもなんだかんだで、僕が子どもの時に見ていた姿と今は違う。アイドルではなくで、笑福亭鶴瓶さんも、明石家さんまさんも、やっぱり少し変わる。しかし市川海老蔵さんは変わらないな。松本幸四郎さんも変わらないような。梅沢富美男さんも変わらない、か? 歌舞伎か……?

 時間の流れの中で変化したりしなかったり、激変したりして、人間の外見って面白いな、と感じました。

 しかし、「あざとくて何が悪いの?」は良い番組です。心が引き裂かれて思わず叫び声が漏れる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る