第140話 これは果たして将棋なのか?

 最近、また将棋ウォーズで勉強を再開しました。

 今まで、先手でも後手でも居飛車だったのですが、先手の時は居飛車、後手の時は振り飛車と改めました。あまり意味はなくて、ただの実験です。とりあえずは中飛車でやってますが、やはり後手番の方がだいぶ勝率が低い。

 なんというか、やはり居玉を解消する必要があるのですが、なかなかやり方が見出せません。特に中飛車にしてしまうと、いよいよやり方がない。

 自然、攻めだけの将棋になるのですが、これが自分でも謎すぎる展開になる。攻め合いとかではなく、斬り合いでもでもなく、まさに「あなたはあなた、私は私」という感じで、ただの速さ比べになる。しかもめちゃくちゃ初歩的な応酬になる。こんなことでは二級にもなれん! とは思うのですが、なにぶん、素人すぎて、どうしようも無い。

 ここのところの工夫としては、76歩を突かずに角を活用するために、78金、68銀、79角、57歩、という感じをどうにかうまくやれないかな、と繰り返している。これに合わせて、飛車先の歩を突き捨てておいて、26飛車、と相手の飛車先を守るために浮いておくことも考えられるけど、57歩とするとこれは無意味。そして、44角と上がられるのが、角道を開けてないどころか、88に角がいないため、地味に対処しづらい。タイミング次第、56歩がなければ、56飛車としてから、なんとか46、45と歩を伸ばして44の角をどかすことで、53飛車成まで行けたら形になるものの、これは簡単に金を上がられるだけで潰えてしまう。うーん、こういう簡単なところでつまずくのがいかにも素人。

 それと懸案の棒銀対策がまだ分かってない。なんというか、将棋って、攻め将棋と受け将棋に大別されるし、力戦みたいな棋風もあるけど、僕は力戦の攻め将棋という、一番困難な棋風なのでは、と思わなくもない。居玉で戦いたがったりするのもそれ。

 木村一基さんが言っていたように詰将棋は重要だとして、序盤の勉強をしたい。とにかく暇な時に考えよう。先に書いた通り、「あなたはあなた、私は私」になってしまうので、速度計算も身につけたい。これはどうも、やることが多すぎるなー。

 これは何事もそうだけど、ありとあらゆることが、最初に学んだことに支配される側面がある。物語を書くのもそうだし、きっと絵を描くのもそうじゃないかな。しかもこれは、気づいた時には修正不可能なほど、深く刻み込まれていたりする。僕がライトノベルから脱出できないのは、将棋で玉を囲えないのに非常に近い感覚です。

 もっと将棋らしい将棋が指せるように、のんびりでも訓練していきたいですね。趣味にするには、勝負は苛烈すぎますが。プロ棋士の先生方は、凄まじい精神力だと実感してきました。

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