第108話 どういう時代だ? と、とあるCMで思ったことについて

 実際に何の会社か分からないんですが、とりあえずCMの内容としては、泥棒が侵入してパソコンを盗まれそうになるけど、大事なデータは管理会社のサーバーにあって問題ない! みたいな奴があって、それを見て、すごい時代、と思った。

 十年くらい前は、ネットに接坂されてない端末、スタンドアロンな状態のパソコンならデータを盗まれない、みたいな発想があった。それってもう時代遅れの考えなのかな。

 何が盗まれるのか、というのが難しくて、例えば誰かの端末にログインしたいとして、その誰かがパスワードを設定してる時、どうすれば良いか、となると、単純なやり方が成立する。いちいち何らかの工作などせず、その誰かが端末にパスワードを入力するところを見ていれば良い。僕が最近、怖いなと思うのは、スマホに六桁の数字のパスワードを登録してるのですが、スマホの画面の指紋を見れば、だいぶ候補が絞られるのでは? ということ。

 データを盗めない、ネットに繋がってないパソコンからデータを取るためにパソコンを物理的に盗んだりする時代から、ネット上の強固な防御の敷かれたサーバーにデータを入れといて、手元の端末はどうでもよくなっている上に、サーバーのデータは鉄壁でほぼ盗ませない時代、となると、では、そのサーバーを物理的に攻める犯罪者がいそうだけど、そこまで本気でデータを盗む人はもういないのかな。それって、情報の管理が厳密になって、防御とか保護、警戒が万全になって、一部の特殊な人のみ、情報に攻撃できる時代ということか。

 僕は実際にやってる人を見たことはありませんが、何らかのサイトのパスワードとか、IDをメモに書いて端末に貼り付けておいたりする作法は、流石にもう無くなったか。今でもラジオとかで聞くのは、いろんなサイトを利用しているとパスワードを全部覚えるのが難しくて、結局は同じにしてしまう、という話。これはなるほど、まだ信憑性があるな、と思ってるけど、情報管理ってこういうアナログなところから崩壊するのでは。

 指紋認証から顔認証へと最近では技術も進歩してるけど、指紋はちょっとしたことで消えちゃうし、顔認証はマスクをしてると難しいとか、意外にうまくいかないらしい。

 本当のパスワードとはなんなのか、情報管理の理想形とはなんなのか、考え始めるとキリがない分野です。

 ふと思いついた一番堅牢な情報の隠し場所は、図書館の、禁帯出の本の中なのでは? なんかの事典みたいな分厚い奴の中です。あの中に紛れ込ませると、まず全ページはスキャンできないし、探すのも一苦労だし、図書館から持ち出せないし、探るのが困難では? いや、どこかの猛者が大量コピーみたいなことをやるかもなぁ……。

 そしてこれをやると、要注意人物として立ち上がるのは、読子・リードマンになる。僕も一週間で良いから国会図書館の地下で生活したい。何のことかわからない方は「R.O.D」で調べてみてください。これは名作。特にアニメが。

 脱線してすみません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る