第96話 将棋を忘れてはいけません

まだまだ将棋を続けています。二級に上がるのはやはり至難。全く勝てない。

最近は少しずつ受けを考えていて、78金、68銀、79角という感じに組みつつ、26歩、48銀として、56歩、36歩から、57銀とか37銀みたいにしてやってます。何が正しいかは、さっぱり分からない。ただ一応、受けは成立するので、前よりは安定したかな、という印象。

攻めに関してはなんとも言えない。飛車、銀、桂、歩でうまくいく時もあれば、いかない時もある。

こうなると将棋とは「いかに間違えないか」を競っている形になる。10秒将棋で遊んでいることもあるけど、将棋の駒の中で、歩、香車、桂馬は元のところに戻れないんですよね。指した手を、待ったできないのは当たり前ですけど、元に戻れない駒は攻められた時、切っていくか、守ってあげるかしないといけない。特に桂馬は使い道が色々あるけど、駒台にあっても今度は使い方が難しい。

最近の発見は、思わぬ形で美濃囲いを攻略できたことで、崩し方はNHK杯の解説とかで見ていて、そこでは、これが理想形みたいに大盤で駒を動かすんだけど、自分が指してて完璧な形にハマったので、びっくりした。盤上の角と、駒台の桂、銀、飛車で逆転して、気持ちいいというより、相手が可哀想なほどだった。これも相手が単純に94歩をどこかで先に突いておく一手を入れていれば、詰むことはあり得なかったわけで、やっぱり「いかに間違えないか」が問題になるんだよなぁ。

プロの対局を見ていて形勢判断が話題になるけど、僕くらいの弱すぎるほど弱いアマチュアだと、どうしても速さ比べが重要で、94歩を突くのは常識的なんだろうけど、相手はその一手を手抜きして、攻めを一手加速させることでこちらを詰ませることができると見たんだろうなぁ、と思った。実際、あの将棋は完全に僕の方が潰れていて、逆転できるとは思ってなくて、ひたすら自陣に駒を打って粘っていたので、一手早く攻めるという意図は、ほとんど成功していた。本当にこのあたりの駆け引きというか、混沌とした局面を読み解いていくのは、難しいです。

これからの課題を挙げると、序盤では今のところ76歩を突かないようにしていて、つまり角の道を開けないでいて、横歩取りとか角換わりを根本的に拒絶してるんだけど、これが良いのか、悪いのか。一応、79角から56歩としていて、変則的に角道は開くんですが、盤の左側に角を効かせる妙案がまだない。何か、手法がありそうではあるけど、勉強しなくちゃなぁ。

いよいよ僕もこのゲームに真剣になってきた。忙しいけど、どうにかこなしていこう。

勝っても負けても清々しい気持ちになれるといいんだけど。

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