第66話 欲求が溜まりに溜まっている

かれこれ、2週間ほど、何も書いてなかったのが、KACに合わせて短編を書き始めると、するすると文章が出てくるのが不思議。書きたいという思いが溜まりに溜まり、欲望が蓄積していたらしい。しかもこの2週間で5冊くらい本を読んでいるので、インプットがあり過ぎるほどで、暴走に拍車をかけている。

昔ほど本を読めなくなったけど、やっぱり文章に没頭するのはいいし、文章を吐き出していくのは心地いいですね。これが行き過ぎると、ほとんど何の文章も出なくなるので、やりすぎは禁物ですが。とりあえずはKACで残り9本、もしくは18本で、5万字から8万字なので、それくらいなら、そこまで頭の中身が枯渇することはないでしょう。

それにしても、書きたいものは無数にある。しかも準備中の構築中の設定にも、次々と新しいアイディアが組み込まれて、際限がなくなる。自分でもよくわからないけど、このアイディアの終わることのない出現は、終わりがないらしい。かれこれ10年、全く何も出ない、という時はほとんどなかった。そして、本を読むことが嫌になる時も、やっぱりほとんどない。常に新しいものを求めて、それは満たされているようです。そして満たされたその奥から、不意に何かが立ち上がる。このサイクルは心地よくて、そこから生まれる気持ちよさで、文章を書くことも読むこともやめられません。

前も書いた気がしますが、僕は自分が書いているものを「小説」と呼ぶのに抵抗があって、大抵は「物語」という単語を使います。「執筆」も好きな表現じゃなくて、「書く作業」か「作業」という感じです。読書はそのまま「読書」で、しかし商業出版された文章に限られてます。カクヨムなど文章を読むのは、うーん、あまり考えませんが、「チェック」というか、「確認」みたいな感じですね。「巡回」とか。

とにかく、こういう変なこだわりも、僕の中の何かを刺激して、溜まりに溜まって膨らみ切ったいくつもの泡に、何かの拍子に突き刺さる無数の針になっているのかな、と感じます。インプットとは少し違う、点火装置みたいなものが、確かにあるのですが、いまだによく見えていませんね。自分の心の中のことなのに。

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