第65話 実はとんでもなかった裏話

やっとテレビで「ハン・ソロ / スターウォーズ・ストーリーを見たのですが、ファルコンは速いと知っていたけど、あんな事情とは思わなかった。

僕はそもそもエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵがかなり印象深くて好きなのです。その関係で、ノベライズを繰り返し読むことでよくよく理解していて、ミレニアム・ファルコンがケッセルを13パーセクだかなんだかで飛んだ、最速の船というのも知っていた。しかし、この外伝映画の中で、ランドが「ケッセルランは20パーセク」と言い出して、実際、ストーリー的には色々ありながら、12だか13パーセクで飛ぶわけだけど、とんでもなかった。インチキというか、デタラメだった。(最大限の賛辞です)

ルーカスもまさかこんな未来があるとは思わなかっただろうし、僕も20年前は想像してなかったけど、エピソードⅣの惑星タトゥイーンの酒場で、ルークがベンに連れられてそのならず者の吹き溜まりみたいな酒場へ行った場面、いきなり、パーセクとかいう単位を出されても、見てる人は「とりあえず速いんだな」と思うしかなかった。その後もファルコンの速さが際立って演出されるシーンは本編ではないので、ミレニアム・ファルコン=速い(たぶん)、というのが僕の中での印象だった。

まぁ、この外伝映画の中でも、ファルコンが速いというよりは、デタラメで危険すぎる近道を選んだ、ということなんだけど、まぁ、なんか、20年来の謎が解明して、ホッとしたな。やはりファルコンはいい。この外伝映画の中でもボロボロになる辺りが、本当にミレニアム・ファルコンだな、と心に訴えかけてくるものがあった。愛すべきボロ貨物船なんですよ、あの船は。

ちなみにハンとランドの間の、ギャンブルでミレニアム・ファルコンの所有権のやりとりがあった、というのも、エピソードⅤかⅥで会話の中にあったので、僕はいつハンがギャンブルで船を巻き上げるのか、そこに注目していたのですが、ケッセルに向かう前のシーンは息が詰まったし、全てが終わった後のラストシーンは、いよいよ! いよいよ来るぞ、待ってた瞬間が! という感じだった。

誰が企画を通したか知らないけど、スターウォーズオタクには非常に美味しい、滋味深い作品でした。

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