第59話 将棋に見る経験値と時間の関係

将棋ウォーズで遊んでいるのは何度も書いていることですが、実は僕は最初から序盤戦術を固定しています。棒銀で、角交換を許さない、という戦術です。76歩をつかない、というデタラメ戦法。

これが面白いのは、2筋、3筋に焦点が絞れるので、比較的、同じ形にしかならない。相手の対処法もおおよそ予定通りになる。その見えている形の中で、どう守るか、どう崩すか、が問題で、どうしても上の人とやると、攻めが切れたり、受けを崩さない場面が生まれる。よく、3枚の攻めは切れる、と言いますが、本当に歩、銀、飛車の攻めは切れるし、桂馬を加えても難しい。とにかく僕が素人なので。

そこで何か、打開策はないかな、と思ってて、まだ棒銀に未練もあるし、一日に三局しか指せないので、対局を無駄にしたくなくて別の形、戦型や戦法を無視してるんですが、その考え方を変えるべきかもしれない、とさすがに思わざるを得ない。おそらく角交換しての激しい将棋には、まだ自分の可能性がある。ただ一手損角換りは、難しい。力がないので。なので、角交換を誘う、となりそう。

これだけははっきりしていて、一日に無限に指せるなら、どんどん試して実戦の中で何かを見出せる、というのは甘い考えですね。そんなことをしても、たぶん何も見つからない。本当は一日に一局だけにして、指した後もその局をひたすら検証し続けるのが、一番良い。この「経験値」と「時間」の関係は面白い。一日に三局を経験するのは大事だけど、同時に一局をひたすら検証する時間も大事。経験は回数だけじゃなくて、どれだけ深くそれを解体して飲み込めるか、という要素がある。解体できないこともあるし、飲み込めないこともあるし、一概には言えないけど。

角換りはとにかく今年の後半には検討していきたい。振り飛車はたぶんダメだと思う。あとは囲いはどうにかしたいけど、どうやって学べば良いのか、とにかくずっと考えてるけど、考えるばかりで何も見つからず、まさに見当がつかない。駒の配置を覚えるのは難しくなくても、その手順がわからないし、組んでいる最中に急戦を仕掛けられた時の対処法とか、覚えることが膨大にある。

あとはまぁ、即詰みを見逃す間抜けさを直したい。10秒将棋で、ちょっと考える力がなくなって、直観、直感に頼りすぎてるかもな。

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