第56話 あざといって素晴らしい

テレビ番組の「あざとくて何が悪いの?」をここ数週間、チェックしてます。前から存在は知っていて、しかし心がもたないと思って見てませんでした。それが、乃木坂46の新曲「僕は僕を好きになる」のセンターの山下美月さんが主演のドラマのパートができたことで、ちゃんと見るようになりました。

この番組は、やっぱり心がおこりのように震え始めて、肌に粟が立つ、って感じです。その理由が、あざとい行動に幻滅する、寒気がする、とは真逆で、こういうあざとさ、あざとい行動をとられたら、もう、死ぬ! 最高かよ! という感じの反応なのです。僕はもう、ゴロゴロ身を捩るしかない。

あざといがどこからくるかと言えば、ある種の演技なんですが、日常の中の演技とは演劇などではなく、本当の現実で、その辺りにある「創作だと間違いなくアピールしてるけど、マジかよ!」とか、「こんな創作みたいに可愛い子、いたらもう、落ちる!」という、現実の中の作為、作為かどうかわからない作為疑惑、という絶妙なバランスが楽しい、という一点が強い。あざとい、って、ゴマをする、に比較的近い印象の言葉でしたが、時代は変わったなぁ。

つい昨日の放送で凄かったのは、ジャニーズの若者が、ファンの女性から「弟にしたい」とか「弟としか思えない」みたいなことを言われる、という趣旨の話をした時、田中みな実さんが「グッ!と唇奪って「これでも?」ってやれば良い」という趣旨ことを言ってて、うわー!それやったら犯罪になるけど、そんなドラマみたいなことあるかー!あったら凄いなー!と、僕自身が年齢を忘れて興奮した。この辺りのあざとさは、演出に近い、というか、そうか、あざとい、は、演出、か。

いやー、まったく、心がバクバクして、息が苦しくなり、ニヤニヤが止まらなくなり、声を上げてしまう。

それはそうと、山里亮太さん、田中みな実さんと、もう一人のレギュラーの方、アナウンサーの方だと思いますが、あの女性が一番可愛い。田中みな実さんは美人だけど、恐れ多い。

あざとい男子になりたいけど、そんな歳でもないな。あざとい男ではなく、人たらしになろう。それなら少しは、許される、と、思いたい。

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